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恋の2度見  作者: 乃菜
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37/40

雨のつづき

放課後。


「……」


空、


どんより。


「……」


嫌な予感、


当たる。


ポツ、ポツ、と


雨が落ちてくる。


「……」


次の瞬間、


一気に強くなる。


「うわ、降ってきた」


「……」


つばき。


「……走る?」


「……いや」


少しだけ周り見て、


「あそこ」


屋根のある場所。


「……」


二人で駆け込む。


「……」


雨音。


屋根を叩く音。


静かに響く。


「……」


——思い出す。


最初の、あの日。


「……」


隣。


肩が、


軽く触れる。


「……」


あの時は、


それだけで意識してた。


「……」


でも今は——


「……」


つばきが、


少しだけ近づく。


自然に。


「……」


肩がちゃんと触れる。


「……」


離れない。


「……」


つばきが小さく言う。


「……また雨だね」


「……」


「あの時と同じ」


「……」


覚えてる。


「……」


小さく答える。


「……ああ」


「……」


少しだけ沈黙。


でも、


前とは違う。


「……」


つばきが、


ふっと笑う。


「……あの時さ」


「……」


「全然近づけなかったのに」


「……」


「今はこんなだもんね」


「……」


言いながら、


少しだけ寄ってくる。


「……」


距離、


ほぼゼロ。


「……」


心臓、


前よりうるさくない。


代わりに、


なんか落ち着く。


「……」


つばきが、


こっちを見る。


「……」


目、


合う。


「……」


逸らさない。


「……」


つばきが、


少しだけ困ったみたいに笑う。


「……ね」


「……」


「今ならさ」


「……」


少しだけ、


声が柔らかい。


「……続き、してもいい?」


「……」


前と同じ言葉。


でも意味は違う。


「……」


小さく頷く。


「……」


今度は、


待たない。


「……」


少しだけ、


こっちから近づく。


「……」


つばきが、


ほんの少し目を見開く。


「……」


そのまま——


キス。


「……」


雨音の中。


「……」


前より、


長い。


「……」


自然に、


離れない。


「……」


少しして、


ゆっくり離れる。


「……」


距離、


まだ近い。


「……」


つばきが、


小さく笑う。


「……進化したね」


「……」


少しだけ肩すくめる。


「……まあな」


「……」


つばき、


楽しそう。


「……」


でも、


すぐ真面目な顔になる。


「……」


「……あの時さ」


「……」


「こうなると思ってなかった」


「……」


「……」


正直、


こっちも。


「……」


「……俺も」


「……」


つばきが、


少しだけ安心した顔する。


「……」


そのまま、


軽く額をくっつけてくる。


「……」


距離、


ゼロより近い。


「……」


「……でもさ」


「……」


小さく言う。


「……今の方が好き」


「……」


胸、


じんわりあったかくなる。


「……」


即答。


「……俺も」


「……」


つばきが、


少しだけ笑う。


「……」


雨はまだ、


止まない。


「……」


でも今は、


前と違う。


「……」


帰りたくない、じゃなくて


「……」


もう少しだけ一緒にいたい。


「……」


その気持ちを、


ちゃんと共有できてる。


「……」


つばきが、


ぽつり。


「……もうちょい、ここいよ」


「……」


「ああ」


「……」


雨音の中、


二人の距離は


もう


最初には戻らなかった。

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