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恋の2度見  作者: 乃菜
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34/40

恋熱

翌日。


「……」


昨日の余韻、まだ残ってる。


「……」


というか、


消えるわけない。


「……」


朝の教室。


「……」


自然に振る舞おうとしてるのに、


全部ぎこちない。


「……」


つばきのこと、


視界に入るだけで

意識する。


「……」


なのに——


「つばきー、それマジ?」


「え、やばくない?」


「今度一緒に行こうや」


「……」


知らない男子。

別のクラスっぽい。


「……」


つばき、


普通に笑ってる。


「うん、全然いいよ」


「……」


その笑い方。


昨日、こっちに向けてたやつと同じ。


「……」


なんか、モヤる。


「……」


別に、付き合ってるし。


話すくらい普通だし。


「……」


分かってる。

分かってるけど、、


「……」


おもしろくない。


「……」


気づけば、


視線がずっとそっちにいってる。


「……」


つばきがふとこっちを見る。


「……」


目、合う。


「……」


一瞬だけ、


きょとんとして、


「……」


そのあと、


少しだけ笑う。


「……」


なんだよ、その顔。


「……」


余計イラっとする。


「……」


視線逸らす。


「……」


授業中。


「……」


全然集中できない。


「……」


さっきの光景、


頭から離れない。


「……」


なんであんな楽しそうなんだよ。


「……」


いや、別にいいけど。


「……」


よくない。


「……」

放課後。


「……」


帰ろうとしてたら、


後ろから声。


「ねえ」


「……」


つばき。


「……なに」


ちょっと冷たくなる。

自覚ある。


「……機嫌悪い?」


「別に」


「……嘘」


「……」


即バレ。


「……」


つばきが、


少しだけ近づいてくる。


「……なんかあった?」


「……」


言うか迷う。


「……」


でも、勝手に口が動く。


「……あのさ」


「うん」


「今日の朝のやつ」


「……」


つばき、


少し考える。


「あー、あの人?」


「……」


その軽さ。


「……」


イラっとする。


「……楽しそうだったな」


「……」


言ってから気づく。


完全に、嫉妬。


「……」


つばきが、


一瞬だけ目を丸くする。


「……」


そのあと、


ふっと笑う。


「……なに」


「……」


こっち睨む。


「笑うな」


「だって」


少しだけ近づいて、


「……嫉妬してる?」


「……してねえ」


「してるじゃん」


「……」


図星。


「……」


つばきが、


ちょっとだけ嬉しそうに笑う。


「……」


なんだそれ。


「……」


さらに一歩近づいてくる。


「……でもさ」


「……」


声が少しだけ柔らかい。


「……ああいうのと、全然違うよ」


「……」


「昨日のとか」


「……」


一気に、


心臓跳ねる。


「……」


つばきが、こっちをまっすぐ見る。


「……あれは、あんたにしかやらない」


「……」


ずるい。


「……」


それ言われたら、


何も言えなくなる。


「……」


つばきが、


少しだけ笑う。


「……安心した?」


「……」


小さく、


「……まあな」


って答える。


「……」


つばき、


満足そう。


「……」


でも、それでも


ちょっとだけムズムズする。


「……」


つばきが気づく。


「……まだなんかあるでしょ」


「……」


バレてる。


「……」


少しだけ間。


「……」


つばきが、


さらに近づいてくる。


「……なに」


「……」


小さく呟く。


「……あんま、ああいう顔すんな」


「……」


つばき、一瞬固まる。


「……どんな顔」


「……」


言葉探す。


「……楽しそうなやつ」


「……」


沈黙。


「……」


次の瞬間、


つばきが笑う。


でも、


さっきとは違う。


「……ほんとわがまま」


「……」


否定できない。


「……」


つばきが、少しだけ近づいて


「……じゃあさ」


「……」


「もっと見せる」


「……」


「その代わり、あんただけに」


「……」


一気に、


距離ゼロ。


「……」


軽く、


キス。


「……っ」


「……」


周り誰もいないとはいえ、


急すぎる。


「……」


離れて、


つばきが小さく笑う。


「……これでいい?」


「……」


反則。


「……」


でも、さっきまでのモヤモヤ、


全部消えてる。


「……」


小さく息吐いて、


「……ずるい」


「……」


つばき、


肩すくめる。


「お互い様でしょ」


「……」


確かに。


「……」


帰り道。


「……」


さっきより、


距離が近い。


「……」


たぶん、

前よりちゃんと 特別になってた。


───────────────────



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