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ルビーの決断

 翌日、レインは、いつも通りミラリス魔法学校に登校していた。 

 昨日の事もあって、自分が王子である事が皆にバレてるんじゃないかと心配していたが噂はな無い。

 問題は無いみたいだ。


「さて、これから、どうするかな」

 兄クロスを倒し、この世界から国境を無くす。

 それは遠い道のりで、どう進めば良いかも分からない。

 それでも前に進むしか無い真の自由を取り戻す為。


「取り敢えず問題は無さそうだし、いつも通り生徒会室に向かうか……」

 レインは、いつも通り生徒会室の扉を叩いた。

「やぁ、レイン。今日も授業中寝ていたのか?」

「えぇ、そうです。会長、おはようございま〜す〜」


 レインは、いつも通り、午後の、おはようございますを済ませる。

 昨日の事があっても会長は、いつも通りだ。

 そうしてくれると助かる。

 レインは自分の席に座ろうとした、その時。


「あぁ、レイン。昨日の事だが……」

 不味い。昨日の件についてルビーは何か言うつもりだ。

 やはり、自分が王子であると明かしたのは辞めた方が良かったか?


「な、なんですか?」

「……私も、その国境を無くす”夢”の協力をさせてくれないか?」

「協力? ですか?」


「あぁ、国境を無くすというのは大変な事もあるだろう。やはり仲間は必要だと思うんだ」

「……良いですけど、会長、僕の夢を否定しないんですか?」

「? 何故だ」


「僕の夢はまわりに不可能だとか、無謀だとか馬鹿にされてきました。会長は無謀だとは思わないんですか?」

 レインの夢は壮大過ぎて、普通の人には受け入れられがたいものがある。

 ルビーは、そうではないのだろうか?


「無謀だとは思わないな。私の認めた男だ。国境を無くすくらいやってもらわないと困る」

 ルビーは、はっきりとレインに告げる。

「会長……」

 そんな事は初めて言われた。レインはそう思う。

「……でだ、レイン。私は結構役に立つと思うぞ。仲間に入れてはくれないだろうか?」

 今度は、ルビーは何処か気恥かしそうに、もじもじしながら言う。

 結論は、勿論決まっている。


「勿論です。会長、一緒に国境を無くしましょう」

「本当か!?」

 こうして、レインはルビーという大切な仲間を得た。

「宜しく頼むぞ。レイン」

「こちらこそ。会長」

 二人は握手を交わす。

 果たしてレインは国境を無くす事が出来るのだろうか。


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