表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者増殖  作者: T村
この先未改稿
PR
48/52

増殖22体目「並列思考」

 さて、ここで一つ僕が修得したスキルについて触れておこう。





【毒治癒】消費MP30

 毒を治療する。治療できる毒のレベルと消費MPは熟練度に依存する。


【麻痺治癒】消費MP30

 麻痺を治療する。毒による麻痺や、呪いによる麻痺など治療できる麻痺は多岐にわたるが、治療できる麻痺のレベルと消費MPは熟練度に依存する。


【凍結治癒】消費MP50

 凍結・凍傷を治療する。治療できる凍結・凍傷のレベルと消費MPは熟練度に依存する。


【火傷治癒】消費MP50

 火傷を治療する。治療できる火傷のレベルと消費MPは熟練度に依存する。


【精神治癒】消費MP50

 精神異常系を治療する。主に『混乱』『幻惑』『発狂』などを治療する。治療できる精神異常のレベルと消費MPは熟練度に依存する。


【上級治癒】消費MP150

 かなりの体力を回復させる。指程度なら欠損部位も復元できる。と消費MPは熟練度に依存する。





 これらが、獲得できた治癒スキルだ。うん、あの四人には感謝しないといけないな。おかげさまでかなりのスキルを習得できた。【上級治癒】がゲットできたので、ほぼ間違いなく治療院でも採用してもらえるだろう。やったぜ。

 と、更にもう一つ、こっちは【増殖】関連で習得できたスキルなんだが、【並列思考(マルチタスク)】なるスキルをてにいれた。これは前々からいずれ手に入れなければと思っていたスキルなのだが、今回の決闘は【増殖】を使いまくったので熟練度がいい感じに上がっていたのだ。



並列思考(マルチタスク)】消費MP0

 いくつかの行動を並行的に行うことができる。増殖体を、【交信】で意識をつないでいる間も自由に動かせるようになる。動かせる増殖体の数は熟練度に依存する。



 と、このスキルは何ができるかというと、これまではチャンネル全繋ぎしたラジコンカーのごとく同じ動きしかできなかった【交信】中の増殖体を、意識をつないでいる間もそれぞれ別の動きで動かせるというわけだ。これがあれば、常に増殖体全ての動きを把握できるけれど動けなくなるという【交信】の弱点を補えるわけで、この前みたく別行動させていた増殖体がいつの間にか全滅――といった事態も避けられるのだ。

 超便利である。ただ、使ってみると熟練度が低い間は頭痛がひどく、三体までしか動かせなかった。こればっかりは熟練度が上がるまで耐えるしかないので、僕はひとまず三人に分かれて【並列思考(マルチタスク)】を発動、街を散策しながらスキル熟練度を上げることに努めることにしたのである。


 そして、マルドゥクは僕たちのクランに所属することになった。なんというか、勝手に入って来たというのが正しいと思う。僕との戦いを通して、僕たちといた方が楽しそうだと思ったからだそうだ。どういうことだよと言いたいところだが、マルドゥクは文句なしに即戦力なので喜んで迎え入れた。

 そんなわけでマルドゥクを含めた僕たち四人は彼の勧めで宿を探しに行った(紹介状に「路銀」という名目で数週間は宿に泊まれる金が入っていたのでこれを使わせてもらうことにした)のだが、もう一人の僕は治療院に治療師としての面接に行った。この国で治療して金をもらうには治療院に治療師として登録しなければならないというのはギルドマスターのラカムさんに聞いた話だ。

 となるとあと一人僕が余るわけだが、そいつは一体何をしているのかというと―――。


「おらおらあ! チンタラ走ってんじゃねえぞ!」

「い、いや、これ、けっこー、ぜんりょく……」

「きついっすよ……きついっす……」

「イヤー……むりぃ……」

「文句言う元気があるなら大丈夫だろが! あと三周!」

「「「ヒィ!」」」


 あのだらしない三人組を鍛えなおしていた。

 勝利した僕がこの三人に放った言葉は「お前ら全員一から鍛えなおしてやる」だった。【宣誓】の下での勝負だったため、この三人は僕の言葉に逆らえないので、いやいやながらに言うことを聞いている。

 僕がこんなことをしようと思ったのは、単純にこんなのだが魔物と戦いに行って生きて帰ってこれるのか? と思ったからだ。流石にほっとけなかったので、それならもういっそ根本から鍛えなおしてやろうと決意し、こいつらを全力で走らせているのが今の状況である。


「ああ、もう、無理……」


 あ、倒れた。貧弱すぎるだろこいつら。隣で一緒に走っている僕はまだまだこんなに元気なのに。まあいい、これくらい貧弱な方が鍛えがいがあるってもんだ。今に見違えるような冒険者に仕立て上げてやる。

面白かったらブクマか感想をお願いします。作者が喜びます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ