#34〔それ〕
短いです
聖騎士いう職業がある。
神聖なる力に加護を受け、悪しきを滅する者が就くとされる。前衛職でありながら魔法を行使して戦う。精神強化系また回復系を得意とし、通常の騎士の一段上に君臨する。
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『それ』は初めて動き出す。己が護るべき物のために。既にそこに生者はいない。動くのは『それ』とあと1人。
もう1人は骸骨に見える。しかしただの骸骨ではないだろう。圧倒的な存在感と威圧感を放ち、量産される骸骨とは大きな隔たりがある。
「我は最強の不死者たる不死の大賢者である」
骸骨は言う。配下の不死者を従えて都市を滅ぼした骸骨の声は自信に溢れている。
しかし『それ』は答えない。真っ白な眼窩だけを晒し、その眼で骸骨を見据える。
そして腰の剣を握り——斬った。
ガランガランと密度の高そうな骨が崩れ落ち、頭蓋骨は2箇所に落ちる。
そして『それ』は——再び眠った。
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『それ』は実に500年振りに目覚める。いや、正確には機動する。純白のフルプレート。その腰にこれまた純白の剣を携える。この黒い空間で、あまりに浮いた『それ』はヘルムの下から白い眼窩を覗かせる。
ガチャリ
500年振りに『それ』が音を立てる。
そして——
生命の香りを。
己の領域への侵入者を——
白金鎧の聖騎士は察知する。
なかなか筆が進まぬ。エタリはしないので気長にお願いしま




