↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/44

#28〔羽虫〕

カジくん混乱中につき三人称視点です

その空間にいる者たちの表情は対照的であった。


つまらなそうに座る竜、絶望する虫。

そして——


その(ストーン)巨人(・ジャイアント)は憤怒していた。兄を奪った竜に、だ。


「うぉおおおおおお」


ドゴゴルに考えなどなかった。ただただ憤怒に全てを委ねていた。


「くくく、面白い羽虫だ」


邪竜の胸の辺りに漆黒の魔法陣が映し出される。そして即座に繰り出す。



真核蝕(エクリプス)



「ぐぁっ!」


パタリという感じ。ドゴゴルは倒れた。心臓の辺りを押さえながら。


「今使った魔法は徐々に精神、肉体共に蝕んでいく魔法だ。遅効性魔法の中では最強であろうな。蝕まれていくのがわかりながらそれを阻止できない。お前に待つ運命は「死」のみだ。抗うことの許されない運命を呪って死にゆくことになるだろう。なんと愉快なのか!リミットは3ヶ月だ。それまでにせいぜい私を超えてみると良い」


——くははははは


虚空に低い笑い声が木霊する。


「いつでも待っておるぞ。羽虫よ」


そう言うと邪竜はゆっくりと虚空の空間の奥へと進んでいった。




なんというやつだ。ようやく冷静さを取り戻したカジは思う。そして邪竜にとってこれはただの茶番であったとも理解する。


邪竜にとって俺やドゴゴルを逃したのに特別な理由はないだろう。羽虫を逃すか殺すかなど、強者からすれば些細な()ですらない。出来事の内に入っていないのだ。


あれが強者にのみ許された態度。




あの邪竜に勝つ姿を、カジは想像出来なかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 戦う前にマジで勝てるとか思ってたようだけど、 普通に負けて当たり前なことに気づけない辺り不自然。 プレイヤー中最大レベルだから竜にも勝てるってなる…わけはないですから普通は。 それにし…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。