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モンスター3

「壱さん……」


レムナは、ただ黙って俺を見ていた


このウサギは殺さない


俺は絶対、生きてるやつの命は

奪わない


『君……

ありがとう……

そんなこと思ってくれる

人なんて初めて会ったよ……』


また、ウサギの声が聞こえた


俺は、レムナの名前を呼んだ


「このウサギは、殺さない」


またもレムナは俺の言葉に

驚く


「えっ……でも……」


俺は、ウサギの真横を通った


もちろん、ウサギは何もしなかった


「なんで……?」


『こんなこと、今まで一度もなかった

はず……』


レムナもキューファも

驚いていた


「何を驚いてんの?」


「驚くもなにも……

なんで、壱さん無傷なんですか?」


「なんでって言われても……」


そんなの俺に言われても分からない


「モンスターは、普通

誰でもかれでも見境なく

攻撃してくるんです」


「そうなのか?」


『それは、違う

僕たちは、誰でも襲うわけじゃないんだ』


ウサギの声がまたも

聞こえた


どういうこと……?


俺が心の中でそう思うと

ウサギの声がまた聞こえた


『僕たちは、自分の身を守るために

攻撃してるんだ

ここに来る人たちは

みんな、僕たちを見ると攻撃してくるんだ

だから……

しかたなく僕たちも攻撃するんだ』

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