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真っ青な顔をしたショウがバスのステップを降り、日差しの中へ出ていくと、まっすぐ公園のトイレへ向かった。その後ろを、リザが少し距離を保ちながら、気遣うようについていく。その様子を、僕は恋焦がれるような視線で見つめていた。
バスの後部座席では、女子たちが口紅を引き直し、マスカラを塗り直している。そのあいだにも、きっとリザはショウに手を差し伸べ、背中をそっと擦っているに違いない――そんな想像ばかりが膨らみ、どうにも落ち着かなかった。
やがてトイレからショウが出てきた。立ったまま、まだ中を気にするように入口のほうへ視線を向けている。その姿を、僕は窓越しに息を詰めるように見つめた。
続いてリザが現れた。脇の水飲み場で手を洗い、ワンピースの裾を水で濡らして、静かに洗い流し始めた。その光景を見て、ショウの吐瀉物が裾に跳ねたのだと、説明されるまでもなく理解できた。
濡れた裾を軽く絞ると、生地がめくれ、白くなめらかな脚が一瞬あらわになった。膝のあたりまで露出したが、それ以上のことは、はっきりとは分からなかった。
リザは手を洗い終えると立ち上がり、飲み水用の水栓の蛇口をひねった。そして、顔を近づけて水を飲んだ。唇の端に残ったしずくを、何気なく舌でぬぐう。
その仕草を見たとき、僕はますますリザに惹かれていった。もっと近くで彼女を見ていたい。そして、できることなら、この人だけは誰にも渡したくない。そんな思いが、僕の中で静かに膨らんでいった。




