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松の森に囲まれた小道で、自転車を静かに止め、姿勢を低くしてロッジに近づいた。心臓が花火のように高鳴り、胸の中で激しく打ち続けている。
遠くから、人々の歓声が聞こえてくる。祝祭のために集まった人々の笑い声や叫び声が、夜空に上がる花火の音と重なって響いていた。
心臓の鼓動がおさまらないのは、自転車をこぎ続けたせいなのか、それとも、こんなことをしているからなのか、自分でも分からなかった。
リザの姿を期待していたが、窓はすべて暗く、ロッジの中に人の気配はなかった。
ひょっとしてロスに帰ったのかと思い、ロッジの周りを落ちた松葉を踏みながら歩いた。
裏手に回ると、中二階の小窓がわずかに開いていた。
誰にも見られていないことを確かめ、自転車を窓の下まで運ぶ。ゴム手袋をはめ、サドルに乗って跳び上がった。
窓枠に手が届いた瞬間、自転車が倒れ、鈍い音が響いた。
それでも構わず、窓枠をつかんで体を引き上げ、身をねじ込むようにして中へ入った。




