ギルドで話を聞きました
「都市伝説ですか〜?」
ギルドの中の受付で、受付のお姉さんと話をしている。
とても綺麗なお姉さん。
ガイさんが、都市伝説の話がなんかないかって受付で話しだしたんだよね。
受付のお姉さんをチラッとみる。
あたしはサッと目をそらす。
だって⋯⋯
『女の子大好き〜。好みの娘を探して絶対はべらせる!今日こそ見つける!』
って、頭の上に書いてあるんだもん!
こわい!!
「えっと?ゆあさん?どうしましたか?」
お姉さんはこちらをみてニコっと笑う。
「いい、いえ。何でもないんです!!」
声上ずっちゃった。
だって目がこわい!!
「ふふふ。かわいい。ゆあちゃん⋯⋯じゅる⋯⋯」
ひっ。
いま⋯⋯ヨダレ⋯⋯
お姉さんの目が怖い⋯⋯
そんなジロジロ舐めるように見ないで!
でも、あたし思うの。
頭の文字って⋯⋯
変なものしかでないんじゃない?!って。
心に隠している恥ずかしい秘密とかが見えるのかも!!深刻な悩みとか見えた試しがないもん!!
深刻な悩みとか心に秘めてない人なんかいないよね?
だから、きっと、あたし⋯⋯くだらないもの限定で見れるんだ⋯⋯
「ゆあ?どうしたの?」
カークさんがあたしを不思議そうに見つめる。
ほら、カークさんなんて⋯⋯プリンだもん⋯⋯
でも!お姉さん怖い!!
あたしをジーっと見つめるお姉さんから目をそらし
「な、なんでもないです⋯⋯そ、それより都市伝説は?」
あたしが慌てて尋ねると
⋯⋯
「そうですねぇくだらないのばかりですが⋯⋯
例えば⋯⋯夜中の墓地にうさ耳をしたおじさんが徘徊している⋯⋯とか。
この町をでた湖にものを投げると⋯⋯『落としたのはこれか?』って魚人が出るとか⋯⋯
あとは⋯⋯町の路地裏のトイレに⋯⋯真夜中に行くと、女の子がいて⋯⋯遊ぼうって声かけてくるらしいんです。そのまま帰ってこれない⋯⋯」
えーそれ湖のやつ⋯⋯
「イソップ童話」じゃん。銀の斧金の斧だっけ?
あともう1個って⋯⋯
⋯⋯花子さんじゃん!!
トイレの!!
「あと⋯⋯夜中に女の人がしゃがんでいて、声をかけると、立ち上がり⋯⋯振り返ると⋯⋯『あたし綺麗?』と⋯⋯見ると顔がない⋯⋯」
く、口裂け女からの⋯⋯のっぺらぼうじゃん!!
口ないのに!しゃべれるのぉ?!
ななななに、それ!!?
世界が違っても同じ話があるだと?!
「あとは⋯⋯夜中に台所で物音がして⋯⋯いくと⋯⋯『いちまーい、にまーい』って数える声がして⋯⋯『1枚足らない⋯⋯』って襲い掛かってくるとか⋯⋯⋯」
⋯⋯
えーそれお菊さんじゃん!!
なにそれーそんなのまであるのー?
「結構怖い話だな⋯⋯」
?!ガイさん?
ガイさんはぽそっと呟いた。
え?!怖い?!
「夜中歩けなくなるよぉ」
カークさんも青い顔してる。
えー⋯⋯
「あとはですねぇ。これは一番くだらない話なんですが⋯⋯ここから北へいった遥か遠くの国⋯⋯ガイダール国からさらに北の最果てに、『この世のものではない者たちの村』があるという話」
?!
それ!それじゃないの?!
「またくだらないのがきたねぇ⋯⋯詳しく話して?」
カークさんがお姉さんに尋ねる。
「詳しくっていっても大した話はないんですよ⋯⋯北の最果てにある村は異世界につながっているだの。異世界人がいるだの、あの世だのそんな話で⋯⋯」
「なぜ異世界なんだろうか?」
ガイさんが尋ねる
お姉さんは首を傾げながら答えた。
「んーなんでも見たことのない乗り物があったとか⋯⋯二輪で走る乗り物をみたとか⋯⋯?巨大な怪物がいたとか⋯⋯そんな変な噂です。」
え?二輪?!
自転車ってこと?
それ自転車じゃない?!
「でも北の最果てなんてなかなかいけないので。噂が噂をさらに適当に尾ひれがついてみたくなっていくので。そもそも北の最果てに村があることすら不明ですね。ガイダール国に行くのは大変ですからねえ⋯⋯どれだけ時間がかかるか⋯⋯」
そうなんだ⋯⋯
「ふーん。ありがとう。色々教えてもらって」
カークさんがニコっと微笑む。
お姉さんはカークさんなんか無視して。
じっとあたしを見つめ。
上から下まで舐めるように見つめて、ニッコリと微笑む。
「ゆあちゃん⋯⋯あ、ゆあさん?何かお困りのことがあったら、私に直接相談にいつでもきてね?」
ひっ!!!
こわい!!
こわい!!この人!!
ヨダレ出てる!!!




