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第2話 外は危険がいっぱい

 はい、録画開始しました。

 ちゃんと映ってますね。

 婦警さんもピースしてください。


「ふざけるな。早く武器を積んでいけ。すぐに出発するぞ」


 はぁ、真面目な方ですねぇ。

 言われなくてもちゃんとしますよ。

 僕だって死ぬつもりはありませんから。


 それに、この撮影は思考整理のためでもあるのです。

 冷静になるための工夫ですよ。

 婦警さんも見習ってくださいね?


「私は冷静だ。少なくともお前よりはな」


 それは手厳しい意見ですねぇ。

 まあいいです。

 口論ばかりじゃ話が進まないので、ここは折れておきましょう。


 さて、今から僕達は警察署に向かいます。

 僕の車で移動して、モンスターを避けながら進む感じですね。

 命がけのドライブデートです。

 運転は婦警さんにおまかせしていいですか?


「お前にハンドルを預けるよりマシだ」


 頼もしいコメントですね、ええ。

 というわけで出発です。

 僕は助手席から撮影します。

 ちなみに使うのは普通の軽自動車で、特に違法改造はしていません。

 モンスターパレードにぶつけるには心許ないですねぇ。


「飛ばすぞ。舌を噛むなよ」


 忠告ありがとうございます。

 ここから僕達は決死の……っと、本当に急加速だ。

 警察がスピード違反をして大丈夫なんですか?


「ゾンビの餌になりたければ法定速度を守ってやるがな」


 おやおや、ガレージを出た途端に湧いてきましたね。

 どこに隠れていたのやら。

 十匹くらいでしょうか。

 僕達のことを獲物と認識しているようですよ。


「裏路地を選んで進む。先にゾンビを処理するぞ」


 あーあ、車の後部にしがみ付いてますねぇ。

 ボディに傷が付いちゃってますよ。

 修理費とか出してもらえるんでしょうか。


「冗談は後にしろ! 車が止まればわ終わりだ。片っ端から撃ち殺せッ」


 婦警さんも派手にぶっ放してますねぇ。

 片手でリボルバーの連射はかっこいいです。

 かなり良い映像が撮れてますよ。


「さっさとやれ! 射殺されたいのかっ!?」


 はいはい、分かりました。

 今からやるところですって。

 僕だって真面目な時はありますからね。


 じゃじゃーん。

 これはアジトで保管していたショットガンです。

 セミオートタイプなので連射性に優れていますね。

 護身用としては十分でしょう。


 ゾンビが連なってしがみ付いてますね。

 弾は大量に持ってきたので遠慮なく撃っていきますか。

 僕の実況に合わせてご視聴ください。


 それそれ、それっと。

 ほら、後ろのガラスと一緒にゾンビが吹き飛びましたよ。

 やっぱり頭部を狙うのが良いみたいですね。

 急所を潰すと即死のようです。


 まだ引っ付いている分も始末しちゃいましょうか。

 一発、二発、三発と当てていきます。

 散弾なので外しようがありません。

 皆さんもゾンビと戦う時はショットガンにしましょう。


 そんなわけであっという間に全滅できました。

 やっぱり銃火器があると楽ですねぇ。

 ゾンビ程度なら苦戦しなくて済みそうです。

 最初の敵としてはちょうどいいレベルでした。


「大通りに出るぞ。何も無ければ警察署まで五分くらいだ」


 何も無ければ、ですね。

 ゾンビも剥がせたことですし、まあ大丈夫なはずです。

 さあ、引き続きドライブを満喫しましょうか。

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