The later story13
木の穴
「遅れたな」
「遅いんだぜ!ジョ-カ-!!」
「すまない」
「野暮用が有ってな」
「女か」
「女だろうな、だぜ」
「女ね」
「女…」
「女ですか?」
「女でしょ」
「女だったぜ」
「お前等、全員正座しろ」
「…女以外の野暮用だ」
「何々だぜ?」
「瑠璃とかいう蘭斬の仲間と密会してたんじゃ…」
「殺すぞ」
「ジョ-クなんだぜ…」
「…昔の友人にな」
「そうなのか?だぜ」
「そうだ」
「本当?クロ-バ-」
「ああ、女だったぞ」
ドゴッ
「凛々しい男だったよ」
「そう…」
「…さて、話は終わりだ」
「俺達は行くぞ、輝鈴」
「おう」
「もう行くんですか!?」
「俺達は暇じゃないんでな」
「そうなんですか…」
「また来るからね!輝鈴!!」
「おう」
「…行っちゃいましたね」
「何、1ヶ月に1回は来てるんだ」
「寂しくはねぇよ」
「木も居るし」
「楽しそうで何よりです」
「お前は?」
「会長になったそうじゃねぇか」
「春白さんと風華さんの推薦だそうです」
「だが、お前も卒業は近いだろ?」
「どうするんだ?進路は」
「大学部に行こうかと」
「そうか…」
「アイツ等は?GLと竜山」
「GLは僕と一緒に大学部に」
「竜山は決めてないそうです」
「…ふ-ん」
「まぁ、俺が口ィ出す様なモンでも無いけどな」
「第一、大学部とかに行く前に高校も卒業してない輝鈴にアドバイスなんて無理でしょ」
「チッ…、痛ェ所を突きやがる」
「良いじゃねぇか、毎日が楽しいんだからよ」
「あのねぇ…!!」
「毎日毎日!料理と掃除をするのは誰と思ってるのよ!?」
「その料理の為の食材と掃除の器具を、数珠キロ離れた町から調達してんのは誰かなぁ-?」
「何よ!?」
「何だよ!?」
にらみ合う天鹿和と木
「ま、まぁまぁ、落ち着いて…」
「…アンタは?」
「え?」
「上手くいってるの?」
「誰と?」
「GLって子」
「!!」
「何で…!知って…!!」
「…」
「…天鹿和さん?」
「…悪ィ」
「喋ったんですか!?」
「アハハハハ…」
「暇つぶしに…、ちょっと」
「何で話すんですかぁ~…」
「話題が無くてな…」
「最近は木の口癖が「暇ね」になったぐらいだ」
「仕方ないじゃない」
「「暇」なんだもの」
「最近は鳥達の情報も少ないわ」
「平和になったからな-」
「良いじゃないですか、平和で」
「平和ボケはしたくねぇな」
「もうしてるでしょ」
「あぁ?」
「ケンカは駄目ですよ!」
「…ハァ」
「…」
「…」
「…暇ね」
「ほら出た」
「本当に暇ですよ、コレ」
「普段は何してるんですか?」
「主に寝てる」
「他は散歩とか」
「ご老人の過ごし方じゃないですか…」
「ご老人でも今時は趣味を見つけてますよ…」
「俺の趣味なぁ…」
「××とか××か」
「木が居る前で何て事を言うんですか!!」
「もう慣れたわ」
「そうなんだ…」
「そういや-、首狩の野郎と夜風は?」
「結婚したんだろ?」
「はい、しましたよ」
「首狩さんの18歳の誕生日に正式に籍を入れたそうです」
「ロマンチックだね-」
「俺からも祝ってやる、って言っておいてくれ」
「解りました」
「…刃影の野郎は元気か」
「元気らしいですよ」
「美海ちゃんが言ってました」
「…水無月のチビは」
「大学部で頑張ってるそうです」
「…七糸の変態は」
「水無月さんと同じく」
「…皆、学園を卒業したんだな-」
「アナタも戻ったら?」
「1年留年だけど、卒業できるんじゃない?」
「戻らねぇよ」
「どうして?」
「まだメタルの事を根に持ってるの?」
「…んな小せぇ事は、もう良いんだよ」
「じゃぁ、何?」
「ここを離れたら…」
「誰がテメェを守るんだ」
「…」
「…」
「…キモいわね」
「テメェ…ッ!!」
「あ-あ-!もう良いや!!」
「テメェなんて猟師にでも密輸人にでも変態にでも研究者にでも連れ去られちまえ!!」
「アンタも学園に帰りなさいよ!!」
「そのほうが清々するわ!!」
「あ-!解ったよ!!」
「行くぞ!秋雨!!」
「え!?」
「で、でも…」
「どうでも良いんだよ!このクソガキなんてな!!」
「学園にでも何処にでも行ってやるさ!!」
「フン!とっとと行きなさいよ!!」
「ちょ、ちょっと!2人とも!!」
「知るか!!」
「知らないわよ!!」
「アンタなんて…」
「お前なんて…」
「「何処かに行ってしまえ!!」」
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