↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したから、ガチャスキルでやれなかったことを全部やる!  作者: 甘海老男
2-4

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
495/504

481.まさかの対策

シンガ教の僧侶ザビュルの話は昨日のうちに各所に共有しておいた。


シンガ教がサーカスに何かしてきたらめんどい。

今までの傾向でわざわざ自分の手を汚してこないことは予測できる。

やるとすれば観客や団員にシンボルを渡して事件を起こすとかだろう。


最近、出版部門のおかげでサーカスの知名度は上がってきた。

少なくとも王都・カラッカ・チバラス・トカザックでの知名度はかなり上がった。

注目が集まるところで何かをしようとする可能性は考えられる。


公演日は警備をかなり強化しておきたい。

何かあったとき用に対策はしたい。


なので俺はヒューズさんを呼び出した。



「ライル。レオも連れて来いって、なんかあったのか?」

「ヒューズさん」

「なんだ?」

「レオに乗れますよね?」

「え?乗れるぞ。『成獣化』か『炎獣化』すれば余裕だぞ」

ガルル!

レオはアピールするように跳ねまわっている。


「レオ、炎の輪っかを空中に作れる?」

ガル!


レオの身体が大きくなり、鬣が炎のようになる。

ガルル!

レオが唸ると空中に大きな炎の輪っかが出来た。


「ヒューズさん。乗ってください」

「え?ああ」

「レオ。ヒューズさんを乗せたまま、火の輪っかを潜って」

ガルル!


レオは跳び上がり、綺麗に炎の輪っかを潜った。


「おー!すごい」

「おい。これはどういうことなんだ?」

「ヒューズさん。モンスターサーカスに出ましょう」

「は?」

ヒューズさんは首を傾げた。


首を傾げるヒューズさんにシンガ教の僧侶ザビュルの話をした。


「警備のためにサーカスに出ろってことか?」

「はい」

「本当に何か仕掛けてくるのか?」

「わからないです」

「うーん。サーカスに俺とレオが出るのか?」

「はい。なんかあったときに客席にしか警備がいなのは少し怖くて」

「うーん」

ヒューズさんは悩んでいた。


「わかった。ただ条件がある…」

「はい。お酒ですか?[鬼火亭]ですか?」

「ライル。お前もフリードと出ろ」

「え?」

「2人いた方が良いだろ?それにフリードなら宙を駆け回れる」

「あーなるほど。うーん」

俺はヒューズさんが悩んでた気持ちがよく分かった。


「わかりました。俺も出ます…」

「よし。雇い主も一緒に恥をかいてくれないとな!」

ヒューズさんは俺と肩を組んできた。


▽ ▽ ▽


工場エリアの小会議室にヴァイオレットとボリボアを呼んだ。


「ライル先輩。どうしたんですか?面白い組み合わせ」

ヴァイオレットはボリボアを見ながら言った。


「【戦場の毒花】と鬼骨騎士団にお願いがあって」

「なんでしょうか!」

「先輩の指示ならなんでもやりますよー」

「モンスターサーカスに客に扮して潜入してほしい。冒険者や騎士とバレないように」

俺がそういうと2人は首を傾げた。


俺はシンガ教がモンスターサーカスに接触してきたことを話した。


「なるほど。何もなかったら普通にサーカスを楽しんでいいんすか?」

「うん。いいよ」

「やったー」

ヴァイオレットは両手を上げて喜んでいた。


「何かあったときに犯人の捕縛と観客の避難をすればいいんですよね」

「そうだね。何も起きないかもしれないから当日以外は気楽にしてて」

「はい」

ボリボアは頷いた。


「ライル先輩も警備するんすか?」

「あー俺とヒューズさんはサーカスに出る」

「ぶっ!」

ヴァイオレットは耐えきれず吹き出した。


「絶対に参加します!ライル先輩の晴れ姿はこの目で見なきゃ」

「少しフリードに乗って宙を駆けるだけだぞ」

「それでも見ます!」

ヴァイオレットは嬉しそうに言った。


「まあいいや。『秘密の通路』はワカチにしかないから何日か前から馬車でチバラスの街に向かって。馬車の手配はグリフォン運輸に頼んでおくから、人数わかったら伝えに行って」

「わかりました」

「了解っす!」


2人はそう言って小会議室から出て行った。


▽ ▽ ▽


俺はテルマリアさんとジェラルドンさんに伝言を頼むためにワカチに来ていた。


「ライル。どうしたの?」

「サーカスの警備なんだけど、【戦場の毒花】と鬼骨騎士団が客に扮してやることになった。だから馬車とかの手配をお願い。人数が確定したら、連絡しに来ると思う」

「わかった」

「あと俺とヒューズさんがフリードとレオと一緒にサーカスに出るのは可能か聞いてほしい」

「え?どういうこと?」

「演者側にも警備が必要だと思って」

「それでライルとヒューズさんが出るの?」

ゴトフは驚いていた。


「うん。テルマリアさんとジェラルドンさんの許可が出たらだけどね」

「じゃあ僕が直接聞いた方がいいね。フリードやレオの話もしなくちゃだし」

「忙しくないのか?」

「ちょうどアウグ兄さんに頼まれていたチケットを渡しに行く所だったから」

「あ!【戦場の毒花】と鬼骨騎士団の分のチケットも買っておいて」

「うん。任せて!」


俺は諸々をゴトフに任せ、王都に移動した。


▽ ▽ ▽


さすがにラドニークさんも王都に到着しているはずだ。

俺は[鬼の隠れ家]へのお誘いをしに来た。


カラッカ邸のラドニークさんの執務室に案内された。

少し待つとラドニークさんが超絶美人な女性を連れてやってくる。


「え?」

「どうしたんだライル」

「まさかですけど、この綺麗な方が奥さんなんて言わないですよね」

「妻のナターシャだ」

ラドニークさんがそういうとナターシャさんが小さく頭を下げた。


「ナターシャ・カラッカです。ライルくんね。ラドニークとセフィーナには色々話を聞いてるわ。アイザックもお世話になってるのよね?」

「ライルです。そうですね。カラッカ家の方には色々助けてもらってます」

ナターシャさんは嬉しそうに微笑んだ。


「それでライル、要件は?」

「あー[鬼の隠れ家]の開店日が決まりました。明後日の夜です。場所はうちです」

「そんな店名になったのか。明後日の夜だな。わかった」

ラドニークさんが頷くとナターシャさんは首を傾げた。


「鬼の隠れ家?」

「ライルが国王様から頼まれて、王都に飲食店を出すことになった。開店して最初の客として招待をしてくれたんだ」

「そうなんですね。楽しんでくださいね」

「ナターシャ。せっかく元気になったんだ。一緒にいかないか?」

「え!私もですか?でもいいんですか?」

「ああ。ライルにも伝えている」

「はい。聞いています。是非来てもらえたら嬉しいです。セフィーナさんもアイザックさんも来られるので」

「そうなの。でも…」

ナターシャさんは申し訳なさそうな顔をした。


「国王様に頼まれたということは国王様もいらっしゃる?」

「そうですね。あとオステオさんが来ます。同伴者は1人ずつ呼んでもいいことになってますが、誰が来るかは知りません」

「ラドニーク。私、着ていく服がないわ」

「服か!そうだな。国王様がいるならそれなりの格好……」

ラドニークさんと俺の頭の中にはライル商会の服を着ている国王が浮かんだ。


「ライルちょっといいか?」

「はい?」

俺は立ち上がり、ラドニークさんの隣へ行く。


「妻の綺麗な服を着ているのをどうしても見たい。国王様はおそらくライル商会の服で来る気がするが、美しい妻に美しい姿でいてほしい」

「わかりました。ライル商会裁縫部で全力を出します。今日の夜にまた来ます」

「頼む。金はしっかり払う」

「貸しとかにします?」

「いや、貸しはダメだ。払わせてくれ」

ラドニークさんは俺に貸しを作るのは嫌なようだ。


俺はヤルクに戻り、女性を綺麗にさせる最強の部隊を集めた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。