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転生したから、ガチャスキルでやれなかったことを全部やる!  作者: 甘海老男
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476.蒼玉姫

昼ちょっと過ぎに起きた。


昨晩は鉄板焼きのコース2パターン目を考えていた。

メニューにお好み焼きをどうしても入れたくて、すごい考えてしまった。


今のコースも新たに1品追加したので、ガルスタン達に追加で食器を頼んでいる。

前に試食してもらった料理の食器はガラス以外は出来ているそうだ。



「マスター。今日は何を?」

「特に予定はないんだよね。チバラスに行こうと思ったけど、今日は天の日だからさ…」

「ゴトフさんが明日授業ですね」

「そうなんだよ。もう水の日の授業終わりに行くしかないんだよね」

「マスターはお忙しいですので」

「はは。予定を組むのが下手なだけだよ」

俺は家の庭で時間を潰す。


うちの庭には俺のテイムモンスター達と、弟子のテイムモンスター達がいる。

珍しくマシューとロズ達がやってきた。


「あ。マシュー。キノコを作ってもらってるけどもっと作りやすい空間ほしい?」

マシューは激しく頭を縦に振った。


『小屋作成』にキノコ栽培施設があった。

俺はポイントを使い、キノコ栽培施設を選択する。

所持ポイントは2になった。


そしてマシューにキノコ作りを頼んでいるエリアにくる。

ロズが木に触れると、ロズの身体に取り込まれていった。

ベビーマッシュ達が生えているキノコを回収していく。


数分すると更地のようになった。


「じゃあここに作るね」

マシューは頭を縦に振る。


バッフン!


1マスの範囲に大きな小屋が建った。

扉が2つある。


「入ってみるか」

俺はマシューとロズを連れて中に入る。


左の扉に入ると室内でいかにも人工栽培をするような施設だった。

何個も部屋がある。

色んなキノコが育てられるようになっているみたいだ。


「こういうのでもマシュー大丈夫?」

一気に文明力が上がった気がしたので、マシューが使えるか不安だった。

でもマシューは慣れたように施設内を歩き回った。


「平気?」

マシューは頭を激しく振った。

「ならよかった」



俺達は右の扉へ入ることにした。

右の扉に入ると地面が土だ。

壁と天井はあるけど、見た目よりもだいぶ広く拡張されていた。


「これは今までやってたような栽培ができるってことかな?」

ロズは当たり前のように木を生やしていった。


もうマシューとロズに任せればどうにかなるだろう。

俺が頑張って理解するより、マシューとロズに任せた方が良い。

俺は考えるのをやめ、2人と別れた。


▽ ▽ ▽


工場エリアの食品部門。

参加するつもりはなかったが、暇すぎて鍋の試作品を作ることにした。

「みんなと被るのは申し訳ないから、変わり種にしようかな」


俺はもらっていた土鍋に水を入れて火にかける。

コンブで出汁をとる。

「粉末は時間がない時には良いんだけどね。時間があるときはゼロから出汁を取らないとね」


小鍋を2つ出して、ツッオ節とシビー節でも出汁を取る。

3つの出汁を濾して、味見をしながら混ぜていく。

「うん。これくらいでいいでしょう」


出汁を作っている間、ワーがストロングセリオラを捌いてくれていた。


「これでブリしゃぶだ」

俺はネギとエノキを入れて、セリオラしゃぶを食べる。


「うま!!これポン酢じゃないパターンもありだな」

ゴマダレやシトラス胡椒も合いそうだ。


「なんか白米ほしくなるんだよなー」

少しむなしい気持ちになりながら、セリオラしゃぶを食べた。



食べ終わるとワーが話しかけて来る。

「マスター!」

「ん?どうした?」

「デスヘルデマスターヲヨンデイマス!」

「え?誰が?」

「アルゴット!」

まさかまた[鬼将軍の調理場]で暴れている奴がいるのか。


俺は片づけをワーに任せて急いで移動した。


▽ ▽ ▽


「大丈夫?」

[鬼将軍の調理場]にやってきたが、普通に営業している。


「ライル様。すみません!」

アルゴットは俺を見つけたすぐに頭を下げる。


「どうしたの?」

「実は【蒼玉姫】が店に来ていて、先日のお礼の要望を聞いたらライル様に会いたいと言われ」

「ほー」

「それでイーが店にいたので、ライル様はどこにいる?と聞いたら呼んでくれたみたいで…。すみません。呼び出す形になってしまって」

「あー全然いいよ。それで【蒼玉姫】はまだいる?」

「はい。あそこのテーブルです」

アルゴットの視線の先には女性が3人いた。

ぼんやりとした記憶だがヤルクの街でも見かけたことがある気がした。


俺は【蒼玉姫】の元に行く。


「ライル商会のライルです」

「え!来てくれたのー」

紺色のツインテールの女性が笑顔を向けて来る。


「【蒼玉姫】ですよね?」

「そうです。【蒼玉姫】のリーダーのサフィオラです」

「あ!チーズベーコンサンドウィッチが好きなサフィオラさん。その節はうちの従業員の質問に答えてくれてありがとうございます」

「いえ。いつもライル商会の飲食店にはお世話になっているので」

紺色のポニーテールのサフィオラさんは[鬼将軍の調理場]でルフレッテのインタビューを受けてくれた人だ。


「私はヴェリナスだよ!ライルくんよろしくねー」

紺色のツインテールのヴェリナスさんは笑顔で俺の頭を撫でてくる。

多分10代後半だと思うが、かなりセクシーな体型の女性だ。


「ティセラ。よろしく」

暗めの青髪ボブの女性は背が低くて物静かだった。


「[鬼将軍の調理場]を守ってくれてありがとうございます」

俺は頭を下げた。


サフィオラさんは口を開く。

「アルゴットさんから、今回のお礼にライルさんが出来ることなら何でもしてくれると聞いたのですが」

「はい。商品でも何でもお渡ししますよ。3人別の物でもいいです」

「本当にいいの?」

「はい。みなさんがいなかったらアルゴット達が怪我をしてたかもしれません」

「じゃあ私はライル商会の下着が欲しいな!」

ヴェリナスさんは笑顔で言った。


「わかりました。数日以内にうちの裁縫部門をデスヘルに呼んで、ヴェリナスさんが求める下着を3セットお渡しします」

「やったー!ありがとう!」

ヴェリナスさんに抱き着かれ、どうしようもない気持ちになった。


ティセラさんが口を開く。

「ティーは甘い物がいい」

「甘い物ですね。それならアルゴットとフィアダにティセラさん用の甘い物を20食分渡しておきますので、食事の時に言ってもらえたら提供するようにします」

「うん。それでいい。ありがと」

ティセラさんは満足してくれたようだ。


「サフィオラさんはどうします?」

「私は…。ライルさんと模擬戦をしたい」

「え?模擬戦ですか?俺ってDランクなんでそんなに強くないですよ?」

「私はEランクなので訓練相手にはちょうどいいと思うんですが…」

俺は悩んだ。

単純に負けたら恥ずかしい。

リスクマッチではある。


だけど模擬戦1回くらいはしてもいいか。

Eランクでデスヘルの貢献度順位表に入ってる【蒼玉姫】の力も見ておきたい。


「わかりました。冒険者ギルドの訓練所でやりましょう」

「はい!お願いします」

俺とサフィオラさん達は冒険者ギルドに向かった。


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