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転生したから、ガチャスキルでやれなかったことを全部やる!  作者: 甘海老男
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472.魔装と隠れ家

翌日、ガッツさんと一緒に学園に行く。


「魔装を教えればいいんだな」

「はい。俺に魔装を仕込んだのはほぼガッツさんなので問題ないでしょう」

「お前や弟子達が異常なんだよ」

「ん?」

「いや何でもない」

ガッツさんや冒険者との組手は俺にとってはかなりためになった。


第3演習場には生徒9人と鬼骨騎士団が揃っていた。


「魔装ってみんな知ってる?」

「……」

みんなが黙る中、カイゼが手をあげる。


「おっ!カイゼ」

「はい。父さんが前に教えてくれたんですが、俺は使えないです」

「カイゼのお父さんは元冒険者だもんね。知ってて当然か」

魔装は上級冒険者や上位騎士には常識だが、一般的には知られていないみたいだ。


「ガッツさん。本気で魔装しててください。俺が攻撃します」

「おい。鬼合金の武器はやめろ。てかガルスタンが作った武器はやめろ!」

「え?じゃあ魔法?」

「その方が良い」

俺とガッツさんは距離を取った。


「ウィンドアロー!ウィンドアロー!ウィンドアロー!ウィンドアロー!ウィンドアロー!」

俺の頭上に風の矢が5本現れる。


「これならいいですか」

「ああ」

俺がガッツさんを指差し、風の矢が飛んで行く。

ガッツさんにすべて当たるが無傷だった。


「魔装とはこういうもの。詳しい話はガッツさんに聞いて」

「「「「「「「「「は、はい!」」」」」」」」」」

「俺は別件があるから、今日はガッツさんの指示に従って」

俺はそう言って第3演習場から離れた。


▽ ▽ ▽


俺は王都の隠れ家居酒屋に来ていた。


「お待たせしました」

やってきたのはガルスタン達だ。


「できた?」

「はい。色々重なってて、後回しになってしまってすみません」

マデリンが頭を下げる。


「全然いいよ。こっちは俺がこだわりたいだけだから」

「時間が掛かった分、かなりいい物を作りました!」

みんなはマデリンの言葉にうなずく。


「それは楽しみだ」

「まずは家具です」

ガルスタンがそういうとケルバンが椅子を取り出す。


「このカウンターに合うように裁縫部門と作りました。エルダートレントとシモン布とバウンドシープの上質な毛皮で作ってます」

木製の背もたれが付いてるハイチェアだ。

シモン布の黒でクッションもしっかりついてる。


「予備も含めて10脚あります」

「そしたら8脚置いてみようか」

俺がそういうとメリガがハイチェアを置いてくれる。

「いーね!隠れ家にぴったしだ」

椅子を置くだけで店っぽくなった。


「隠れ家ですか?」

「なんかお店が隠れ家っぽくない?」

「言われてみれば」

ガルスタンは納得してくれたみたいだ。


「あとこれですね」

ケルバンは大きな木箱とガラスを取り出した。

お洒落な彫刻がされている木箱の上にガラスでできた箱が乗っている。

ショーケースか?

てかガラスの流用がかなり早い。


「これは入り口近くに置く想定です」

「中には何を入れるの?」

俺がそういうとイルデンが何かを取り出す。


「鬼合金とミスリルでライル商会のロゴを立体化しました。台座には宝石をかなり使ってます」

「え!すごくない?」

馬に乗った子供の像。

土台にはかなりの宝石が埋め込まれている。

イルデンはショーケースの中に像を入れる。


「いい。なんか急に高級レベルが上がった!」

俺の言葉にみんなは嬉しそうに笑う。


「あとマイア様とマリーさんの作品です」

「作品?」

ガルスタンが取り出した額縁には布細工でセイリューVSショーグンが描かれていた。


「何これ!」

「国王様が来店する飲食店をライル様が作ると話したところ、アースさんに相談をしてこれを作ったみたいです」

「布細工ってこんな感じになるの?」


かなり細かい。

額縁にも薄いガラスが使われていた。

製造部門はかなり頑張ってくれたみたいだ。


「あとはクトムの陶芸品ですね」

クトムは少し自信なさそうに陶芸品を出す。

真っ黒に光る壺だった。


「うわ!締まる!かなりいい!」

「ほ、本当ですか?」

「うん!でもカウンターの後ろじゃないな。これもショーケースで飾ろう」

「「「ショーケース?」」」

「あっ!これの事」

俺はショーケースを指差す。


「それならもう1つあります」

ケルバンはショーケースを取り出した。

クトムはその中に壺を入れた。


「おお!いいね!」

かなり落ち着いた高級店っぽくなった。


「カウンターの後ろは、実際に使う食器を置くか」

俺はカウンターの後ろをいじって棚にする。


「後は調理器具?」

「そうですね」

ガルスタンとマデリンはカウンターの中に入ってきた。


「奥の調理場では火を使った調理ができるようになってましたが、カウンター内ではその機能がなかったので、調理器具につけてあります」

「かなり助かる」

「まずは鉄板です。魔力を注ぐと起動します。温度調整は横のつまみで調整できます」

ガルスタンはかなり大きな土台付きの鉄板を取り出す。

鉄板はカウンター中にピッタリ入った。


だけど俺の身長には合ってなかった。

なので床をちょうどいい高さに上げた。


「かなり良い」

「ありがとうございます」

俺はカウンターを別のパターンに切り替える。


「続いては揚げ物用の鍋です。2つ用意しました。仕様は一緒です。ご要望通り鬼合金で網やトレイなどを作ってます」

「完璧!」

これで天ぷらも問題ない。

俺はカウンターを別のパターンに切り替える。


「あとは焼コッコの調理器具ですね。屋台の物より長く頑丈にしました」

「さすがだよ」

焼き鳥もいける。

完璧だ。


「あとご要望にあった紙なんですが」

「難しかった?」

「いえ。出来たのですがこれでいいんですか?」

ガルスタンは心配そうに紙を渡す。


「ロータスフロッグの皮から採れた粘液を出来上がった紙の片面に塗ったら出来ました。ロータス紙ほどではないですが片面は油や水を吸収しにくいです」

「いいじゃん。これが欲しかったんだよ!」

天ぷらを乗せる紙も出来上がった。


後はレシピとそれに合う食器だ。


7人いるから今考えてるフルコースを食べてもらうか。


「みんな。この店が開店するときに出す料理を作るから明日の夜にでも食べにきてよ。それで料理に合う皿を考えて」

「いいんですか?」

「うん。とりあえず明日の夜にまた来て」

「わかりました!」


俺は暖簾と開店したときにつけるお洒落な照明を追加で頼んだ。

みんなは嬉しそうに帰っていった。


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