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転生したから、ガチャスキルでやれなかったことを全部やる!  作者: 甘海老男
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467.国王の頼み

「ライル様!起きてください!」

「え?なんで?」

昼過ぎまで寝ていると、セフィーナさんが起こしにきた。

多分ゴーレムに頼むと2度寝をするからだろう。


「ライル様。王都に国王様の使いが来たそうです。さすがにルフレッテはライル様を起こせなかったようで、私の所に助けを求めに来たんです」

ぼやける目を擦ると、セフィーナさんの後ろにルフレッテがいた。


「ライル先生。起こしてすみません。国王様が至急王城に来てほしいとのことでした」

「えー。なんかめんどくさそうだな」

「ライル様!髪をとかして、顔を洗って!すぐ向かってください」

ゴーレがいるときはゴーレがやってくれるのにと思いながらすぐに出かける準備をした。



「ヤルクと王都を行き来できるって国王が知ってるのは本当に面倒だ」

俺は『秘密の通路』を使って王都へ移動した。


▽ ▽ ▽


初めての王城。

とりあえず黄盾騎士団の訓練所に来た。

王城を囲むように各騎士団の訓練所があるのは知っている。


「予想通り」

黄盾騎士団の訓練所の横に頑丈そうな門が立っていた。

その門の前に立っていた騎士の1人に見覚えがあった。


「あれ?コルカー?」

「ライル様!どうしたんですか?」

「国王に呼ばれて。コルカーが門兵してるの?」

「はい。騎士団の仕事です」

ちゃんと弟子達は黄盾騎士団で下積みをしているみたいだ。


「ライル様…。本当だ。ありました」

コルカーは紙を見ながらそう言うと別の騎士が門の中に入っていく。

「いま案内する者を呼んでいます」

「わかった。待ってるよ」

俺は言われた通り、静かに待った。


「ライル様でしょうか」

「あ、はい」

俺に声をかけたのはおじいちゃん執事だった。


「ご案内します。こちらです」

「は、はい」

俺はおじいちゃん執事に案内され、応接室のようなところに通された。

謁見の間みたいなところじゃないのなら、重い話ではないだろう。


少し待つとライル商会のパーカーを着た国王がやってきた。

俺はすぐに跪く。

「おーライル。呼び出して済まない。」

「問題ありません。御用件は何でしょうか」

「まずは跪くのをやめてから話そう」

「わかりました」

俺は国王の正面に座る。


「まずはサオラル共和国の件、大変助かった」

「いえ。そのおかげでサオラルに支店を置けるようになったので」

「そうか。悪用はするなよ」

「わかっております」

『秘密の通路』のことを言っているのだろう。


国王は真剣な目で俺を見る。

「ここで本題なのだが」

「なんでしょう…」

「王都にライル商会の飲食店を出してくれないか?」

「え?」

表情との温度差で一瞬理解が遅れた。


「飲食店ですか?」

「ああ。ヤルクの街の[レストランライル]と[鬼火亭]が忘れられんのじゃ」

「な、なるほど」

しょうもない理由で呼びつけやがって。

パーカー姿の国王なら殴っていいんじゃないか。


「あいにく場所がなく」

「それは心配するな。どこかの商会長が絡んできた冒険者を裸で吊るし上げたせいでちょうどいい物件が空いている」

「その商会長とは」

「うーん。ライルとかいったのう」

俺のせいでうちの隣が空き家になったらしい。


「料理を作れる人間が足りてないんです」

「それならライルの気分が乗った日に空ける店でもよい。儂も毎日抜け出せるわけではないからな」

「そうですか…。それなら何とか。30日に1度とかになりますが」

「うーん。20日1度」

「わかりました」

パーカー爺を殴って黙らせたい。


「ここに書類がある。どれくらいの土地を買う?」

「狭くていいです。1人なのでお客が多くても対応できません」

「そうか。ライルは家を作れるスキルだから空いてる分は買ってしまってくれ。変に空いてても困るだけじゃ」

「わかりました」

俺は家の隣をだいたい4マス分購入することになった。


「開店祝いを楽しみにしておけ」

「はい。ありがとうございます」

開店の日に国王を呼ばなければいけなくなった。

本当に最悪だ。


俺は国王と別れ、購入した土地へ向かった。


▽ ▽ ▽


俺は王都の家を改造した。


家家家家家 B

庭庭庭庭更 A

01234


とりあえず店の予定地は4Aだけ。


「国王がお忍びで来るのか。うーん。マジでどうしよう」

めんどくさいが、やるならやり切りたい。


俺は『小屋作成』を確認する。

レベルが15になっていた。

肉屋とか発酵所とか蒸留酒酒造を建てたおかげだろう。


[小屋作成で作れるようになるものを選択してください。

城(小)・城(中)・噴水・花屋・宿屋・モンスター豚舎・モンスター羊舎・池(小・中・大)・駐在所・カフェ・サッカーコート・街灯・消防署・診療所・モンスターラン・和菓子屋・プール・八百屋・寿司屋・小料理屋・隠れ家居酒屋・体育館・野球場・本屋・公民館・プラネタリウム・ガラス工房・灯台・テニスコート・弓道場・ラーメン屋・音楽スタジオ・キノコ栽培施設・裁判所

所持ポイント5]



作れる物はだいぶ増えたが要らない物ばかり。

俺は隠れ家居酒屋とガラス工房を選んだ。


「とりあえず隠れ家居酒屋がどんなものか見てみないとな」

俺は建築予定地に隠れ家居酒屋を建てることにした。

1マスだったのですぐに建てた。


バッフン!


▽ ▽ ▽


俺は工場エリアの小会議室にアリソンとアヤノとアースを呼び出した。

アースがたまたまロサキにいてくれて助かった。


「国王にお忍びで行くライル商会の店を作ってくれと言われた。それで王都の家の横の土地を買わされて店を作ることになった」

「誰が店を回すんです?」

「俺。暇な時だけ空ける店になるかな」

「なるほど」

アヤノは理解してくれた。


「もうある程度は出来上がってるんだけどもっと内装に高級感を出したい。こういうのがいいなっていうのを書くからアリソンは図にして」

「わかりました」

「アヤノとアースは俺の案が良くなるようにつけ足して」

「わかりました」

「任せてください」

俺は思いつくまま話、アリソンはそれを俯瞰図にしていく。



1時間くらい話した。

なかなか良い完成図が出来た。


「内装が大変そうですね」

「裁縫部門と製造部門にも頑張ってもらわないと」

アヤノとアースは苦笑いをしていた。


「ライル様。今夜中には立体の絵を何枚か用意しておきます」

「なんとなくわかった?俺達の考えている事」

「はい。ライル様達がしっかり話していただけたので、頭の中では出来上がっています」

「ごめんね。よろしく」

「はい」


俺達は過酷な会議を終えて、解散をした。


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