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転生したから、ガチャスキルでやれなかったことを全部やる!  作者: 甘海老男
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461/505

447.カタログガチャ

俺達は危険地域で朝まで狩りを続けた。

「さすがに眠いな」

「魔石はどれくらい集まったんですか?」

「えーと28,913ポイント」

「『ガチャ』に必要なのは30,000ポイントなので、あと1,087ポイントですね」

「うん。夜に上位種の群れが見つかった良かった。やっぱり上位種のポイントは高い」


ゴーレとそんなことを話しながらヤルクに帰って家に向かっていると、家の前にルフレッテがいた。


「あれ?こんなに朝早くどうしたの?」

「すみません。先生の御両親から昨日の夜から帰ってきてないと聞いたので待たせてもらいました」

「うん。ごめんね?それで急な用事?」

「記事を書いたので見てください」

「え?」

ルフレッテは紙を数枚渡してきた。


「モンスターサーカスがやってくる。モンスターサーカスの魅力を先取り…。いいじゃん」

「本当ですか?」

「もうちょっと読ませて」

「はい」

俺は記事を読み続ける。


ライル商会とモンスターサーカスが手を組んだことも書いてある。

インタビューも指示通り、団長と副団長で伝えたい雰囲気を変えている。

ラドニークさんのインタビューでは領民思いの雰囲気が感じ取れる。

モンスターの紹介で迫力のある絵でカッコよさや可愛さが伝わる。

最後の屋台飯レビューはルフレッテの目線で書かれていてとてもいい。


「完璧かな。あとはアリソンと配置を相談だね」

「はい。頑張りました」

「本当に凄い。まさかこんなに早くライル商会に入れてよかったって思うことになるとは」

「嬉しいです!」

目の下にクマを作りながら笑うルフレッテ。


「今日はいったん寝て、起きたらアリソンに相談しな」

「はい。あ!おうちありがとうございます」

そういえばルフレッテと家族用に家を与えていた。


「気にしないで!そんなことよりすぐ休む!」

「はい!」

そういってルフレッテは家へ帰っていった。


「これはすぐ集めないとだな」

「マスターは寝ててください。私達が行きますよ」

「うーん。寝ちゃうかもしれないけど、危険地域には戻ろうかな」

「わかりました」

ゴーレはそういうと俺を持ち上げる。


「移動の間だけでも寝てください」

「うん、ありがとう」

俺はゴーレに抱えられながら仮眠をとった。


▽ ▽ ▽


昼過ぎ、何とか30,138ポイントになった。


「よし。頼む!回すぞ」


[カタログガチャ]をタップする。

ディスプレイが光り、3枚のカードが映し出された。

ディスプレイに触れるとカードが捲れた。


SR 召喚ゴーレムカタログ(中級)

SSR マジック製造機カタログ(高級)

R 玩具カタログ(低級)



所持ポイント138



「あぶねー!1個だけ出た!」

とりあえず他の2つは無視してマジック製造機カタログを見る。


「確かマジック製本製造機みたいなのがあったはず。記憶の片隅にあるんだけど…あれ?あれ?」

どれだけマジック製本製造機が見つからない。


「嘘だろ。マジック施設カタログだったっけ?マジかよ…」

俺は隅から隅まで読むが、製本機は無かった。


「使えそうなのはこのコピー機みたいなやつか。マジック複合機かー。コンビニによくあったやつだな。コピーができるからいいか。ほんとは製本できるようにしたかったんだけどな」

俺は文句を言いながら、マジック複合機を選んだ。


▽ ▽ ▽


俺はテンションが落ちながらも、製紙工場の横に1マス分のマジック複合機を置く建物を作った。

ルフレッテにはここで執筆作業をしてもらおう。


俺はマジック複合機のカードに魔力を込めて設置した。

コンビニにあるデカいコピー機じゃなく、どちらかというとオフィスとかにあるコピー機だ。


「はは。なんか懐かしいな。短い社会人生活を思い出す」

俺はディスプレイに触れる。


「うわ。懐かしいー。コピーとFAX」

俺はコピーをタップした。


「枚数と用紙サイズね。片面両面あったなー。意外と使いやすそうだぞ」

俺は何も考えず[仕上げオプション]をタップする。


「ん?ステープル?ブックレット?」

何か当たりの気配を感じた。


俺は[ステープル]と[ブックレット]を確認する。


ステープルをタップすると、[右上][左上][2箇所]と書かれている。

ブックレットをタップすると、[左綴じ][右綴じ][上綴じ][中綴じ][中綴じ折り]と書かれている。


「まじかよ。本じゃなくてもよかったんだよ!!冊子でいいんだよ!なんで本にこだわってたんだ俺は!!」


30,000ポイントは全く無駄にならなかった。

これでサーカスの宣伝は問題なくなった。


安心したせいかさすがに眠くなってきた。


俺は一度家に帰ることにした。


▽ ▽ ▽


目を覚ました。

もう夕方になっていた。


俺はマジック複合機を設置した建物に行く。


中に入るとマジック複合機が動いていた。

複合機の近くにはとアリソンとルフレッテとゴーレがいた。


「ライル様、すみません。勝手に使ってしまって」

「いいよ。チラシと張り紙を印刷してたの?」

「印刷?」

「あー複写のこと」

「はい。ゴーレさんにやり方を教えてもらいました」

ゴーレが複合機と共有をして、使い方を学んでいたのだろう。


「ゴーレ。俺はゴーレがいないと生活ができないかもしれない」

「嬉しいお言葉ありがとうございます」

心なしかゴーレが少し微笑んだ気がした。


「カラー印刷もできるのか」

俺が話すたびにアリソンとルフレッテが首を傾げる。

「えーっと色付き複写のこと」


俺がそういうとアリソンが口を開く。

「そうなんです!びっくりしたんです。複写を忘れていて、高価な色付きのインクを使ってしまったのを後悔したんですが、カラー印刷?が出来たおかげで助かりました」

アリソンは嬉しそうに話した。


「紙はどうしたの?このマジックアイテムに合うものあった?」

「キリーを呼んで裁断させました」

「本当にゴーレは優秀だよ」

「ありがとうございます」

ゴーレは頭を小さく下げた。


「私の記事はどうしますか?先生の指示を待ってからにしようと思って」

「あーなるほど。記事は書けたの?」

「はい」

ルフレッテは俺に紙を3枚渡した。


「このマジック複合機は本みたいにすることができるんだ」

「そうなんですか?」

「1度やってみるね」

俺は操作をし、[中綴じ折れ]を選んだ。


ガシャン!ガシャン!

複合機の中を大きな音を立てながら記事が通過する。

そして冊子が1部出来上がった。


「これ!」

「ええええ!凄いです」

「本当にすごい」

2人は大興奮だった。


「でも頭で考えながら聞いて」

「「はい」」

「1枚目の記事をめくると2枚目と3枚目が見れるよね」

「「はい」」

俺は出来上がった冊子の上に紙を乗せる。


「ここに色付きの表紙があったらもっといいと思わない?めくって右は白紙、左が1枚目の記事」

「良いです!凄く良いです」

「それなら私の絵よりアリソンさんの絵が合ってる気がします」

「そうですね。それに一番後ろにライル商会のロゴを入れませんか?」

「そうしましょう!私は文章がこの並びになっても読みやすいように作り直します」

俺の存在を忘れてるかのように2人は作業を始めた。


少し悲しくなった俺の元にゴーレがやってくる。


「マジック複合機の機能じゃない技を説明するね。2人に伝えておいて」

「はい」

俺は表紙の裏を白紙にする方法をゴーレに伝えた。



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