445.ブリギッタの個人訓練
昨日は頑張ったが、さすがに20,149ポイントにしかならなかった。
約10,000ポイントをどうにか貯めないといけない。
今日は授業があるからデスヘルには行けない。
だからノコ虫軍に頼んでおいた。
これで2,000ポイントくらいは溜まってほしい。
魔石以外にも色々得たものがあった。
魔石以外の素材はデスヘルの冒険者にすべてあげた。
そのおかげで冒険者達の腰が低くなった。
それとジェイクを素手で戦わせ続けたら『体術』を取得した。
これは凄く良い。
後半剣を使わせたが、動きが段違いによくなった。
ジェイク自身もそれは感じたはずだ。
サーカスについても進展があった。
領民を招待する件については、ラドニークさんと半分ずつ費用を出すことになった。
既にグリフォン運輸に動いてもらい、各街に通達が行っているはずだ。
それとモンスターサーカスの一行がカラッカに到着した。
明日にでもルフレッテを取材に行かせてみよう。
▽ ▽ ▽
俺は学園にやってきた。
入れ替え戦も行われるので、本気で指導する。
俺が頑張るんじゃなくて、ライル商会の勢力を使う。
ゴトフとイタロは授業外でも訓練はできる。
ルフレッテもライル商会に所属になったので、授業外でもいい。
3人は鬼骨騎士団とエンドレス模擬戦。
カイゼは肉弾戦の強化のためにガッツさん
クラリには最適任のクララさん。
ルサンナとアルヴィンには魔法を重点的にやってほしいのでリリアンさん。
ハンには武器とスキルの扱いを上手くなってほしいのでヒューズさん。
俺はブリギッタに1対1で教える。
何故ブリギッタを選んだかというと、良いスキルなのに入れ替え戦で負けそうだからだ。
「ブリギッタ、君のエクストラスキルをまたちゃんと聞いてもいい?」
「はい。『魔翼の騎士』です。空を飛べます。翼で防御する『盾翼』と羽根を飛ばして攻撃をする『翼矢』、あとは翼を硬くする『硬翼』が使えます」
「通常スキルと魔法適性は?」
「戦闘に仕えるのはないです。魔法適性は風魔法です」
「わかった」
ブリギッタは剣と小盾を持っていた。
「よし。じゃあ飛んで逃げて」
「は、はい」
「基本は逃げて、逃げられないと思ったら翼か盾で防御」
「わかりました」
「でも逃げられないってなった瞬間に本当は死だからね」
「は、はい」
ブリギッタは翼を広げて飛んだ。
俺は[鬼速]に着替えて、森帝のロッドを握る。
「ワープ」
空を飛んでいるブリギッタの背後にワープし、地面に叩きつけた。
「ぐっ…」
地面に勢いよく落ちたブリギッタ。
「ワープ」
俺はブリギッタの元に行く。
「す、すみません。もう一度お願いします」
「意味ある?」
「え?」
俺はしっかりスイッチを入れる。
「ブリギッタ、今の君は翼があるだけ。近接も強くない、魔法もそこまで上手くない」
「……は、はい」
「唯一の良さである翼は敵と距離を取れたり高所から攻撃を仕掛けたりできるはず。なのにそれすらできない」
「す、すみません」
ブリギッタは落ち込んでいる。
「ワープってすごいと思うでしょ?でもずっと本気で飛び続けてたら追いつけないはずだよね。なんで今俺の攻撃に当たったかわかる?ブリギッタは追い付かれるって最初から諦めて、防御を選択してたんだよ」
「……」
「どうする?もう1度やる?」
「お願します。次は絶対に捕まりません」
「癒しの風!」
俺はブリギッタを回復させた。
「ありがとうございます」
ブリギッタは飛びあがった。
「じゃあ開始」
▽ ▽ ▽
ブリギッタは俺に追いつかれないように飛び続けることができた。
第2段階に移行した。
俺の風の矢を飛びながら『翼矢』で弾く訓練になっている。
「ワープ!ウィンドアロー」
俺はブリギッタの背後にワープして風の矢を放つ。
ブリギッタの翼矢は風の矢に当たらず、風の矢がブリギッタに命中する。
「まだ行けるか?」
「ま、まだいけます!」
ブリギッタはスピードを落とさず飛び続けた。
▽ ▽ ▽
風の矢を5割くらいは弾けるようになった。
今日始めた訓練だからまあいいだろう。
「うん。一旦休憩」
「はぁ…はぁ…。あ、ありがとうございます」
ブリギッタは疲れ切っていたが、やはりガッツがある。
何か弟子達を訓練してた頃を思い出した。
ブリギッタの休憩が終わるまで、他の訓練を見てみるが3人くらいが死んだように倒れていた。
ブリギッタがやってきた。
「休憩しました」
「うん。じゃあ次は陸上戦をやろう。『硬翼』は面白い使い方出来そうなんだよね」
俺は思いついた攻撃方法が出来るかどうかを確かめながら、『硬翼』を使った戦闘訓練をした。
▽ ▽ ▽
やはり面白い。
ブリギッタのスキルは使い方次第で化ける。
授業を終えたみんなは倒れ込んでいた。
「えー。今日教えてもらった内容は自主練でもできるはずだから、頑張って」
「「「「「「「「「はい」」」」」」」」」
「じゃあ今日は終了」
俺達はヤルクに帰るために王都の家に向かった。
疲れ切ったゴトフとルフレッテも付いてきた。
この後ヤルクでモンスターサーカスの取材についての打ち合わせだ。
インタビューとかの文化がないから、そこからの説明になるだろう。
どういう情報を見たらサーカスに来たくなるかをしっかり意見を出し合いたい。
そしてライル商会とラドニークさんのイメージアップの要素も入れたい。
今日の打ち合わせはかなり長くなる気がする。




