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転生したから、ガチャスキルでやれなかったことを全部やる!  作者: 甘海老男
2-4

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458/505

444.災害

「本日は危険地域へ入ることは危険ですのでおやめください!」

デスヘルの冒険者ギルド職員が危険地域側の門で叫んでいた。


「どうした?何かあったのか?」

「ジェイクさん。すみませんが本日の危険地域は本当に危険です」

「どういうことだ」

俺は全然理解が出来なかった。


「私達も入れないのか?早くランクをあげないといけないんだ」

ドルビダが違うギルド職員に詰め寄ていた。


「理由はなんなんだ?戦うのなら手伝うぞ」

「そうだ!そうだ!」

「俺達だってデスヘルの為に戦える」

俺の声に賛同して、他の冒険者も声をあげる。


「みなさん!落ち着いてください!モンスターは襲ってこないですから!」

ギルド職員は半泣きで叫んだ。


するとギルドマスターのマリーナがやってきた。

「えーうるさい!理由が聞ければいいわけ?」

「おーそうだ!」

「なんで危険なんだ!」

「俺達でも危険なのか?」

俺はマリーナと冒険者のやり取りを見て、なんか嫌な予感がした。


「だってよライルくん」

「「「「「「え?」」」」」」


マリーナがそういうとみんなが後ろを振り返る。

そこにはフリードに乗ったライルがいた。

後ろにはゴーレと虫型のモンスターと全身鎧の集団がいた。


「みんな悪いね。俺達が全力で狩りをするから冒険者は休ませてってマリーナさんにお願いしたんだけど」

声が低い。

これはまずい。


フリードはゆっくり進んでくる。


「なんか叫んで、うちから派遣されてるギルド職員に怒鳴ってたやつもいたな」

みんなが震えている。

金属鎧を着ている奴がいるせいでカチカチと音がする。


ここにいる奴らはカラッカから移動してきた奴が多い。

ライルの怖さは知ってる。


そんなことを思ってるとライルと目があった。

「あ!デスヘルの冒険者がやらかしたらお前が責任だったよな。ゴーレ」

「え?あ!」

俺はゴーレにいつものように持ち上げられる。


「あとお前は態度が悪い。ショーグン!」

全身鎧はドルビダを捕まえた。


「悪いね。2人はスタンピード行き」

「ス、スタンピード!!!」

「あ!ちがうよ。ライル商会スタンピード。襲われるのは危険地域のモンスター達」

ライルはニコッと笑いながら言った。


俺はボコされた記憶が蘇った。


▽ ▽ ▽


「ライルくん」

「はい」

マリーナさんは顔引きつらせながら話しかけてきた。

これは怒ってる。


「当日にこういうお願いはやめてね」

「はい。すみません」

「魔石が目的なんでしょ?素材はどうするの?」

「あー考えてなかった」

俺は集まってる冒険者を見た。


「おい!素材を解体して美味いもん食いたいか?」

「え!?ライル商会の料理?」

「食いたいぞ。解体するだけ?」

「おい!俺がやるぞ、その仕事!」

冒険者達が盛り上がってきた。


「よし。解体を手伝ってくれた冒険者には今晩の飯を俺が奢る。酒も飯も食べ放題だぞ!!」

「「「「「「おおおおおお!!!」」」」」」

「ちなみにサボってたやつは……。ショーグン」

俺はショーグンに指示を出す。


ショーグンは大剣を取り出して、空に向かって振る。

斬撃が飛び、雲を斬った。


「殺す」

「「「「「「は、はい…」」」」」」

冒険者達は震えながら返事をしてくれた。


「よし!行くぞ!ライル商会スタンピード!!」


▽ ▽ ▽


「……なんだこれ」

俺は地獄で戦ってるのか。


「ジェイク!『体術』はまだ取得してないのか?」

「してない。はぁはぁ!」

「おい!気を抜くな!ウィンドアロー!ウィンドアロー!ウィンドアロー!ウィンドアロー!」

「お前達と一緒にするな!」

「早く取得しろよ」

「わ、わかってる!!」

俺は襲ってくるコボルトアーチャーを殴りながら答える。


「ドルビダはちゃんと強いんだな」

「なんだと思ってるんだ」

「敬語」

「くっ!なんだと思ってるんですか?」

「学生に倒される集団で英雄になれなかった人?」

「くっ!クソ!!!!!」

ドルビダは叫びながら剣を振る。


「ドルビダと奥さん以外『体術』取得してないだろ?」

「ああ。それがどうしましたでしょうか?」

「覚えさせろ。命令」

「くっ!わかりました」

「素直じゃないから一撃でやられるんじゃない?」

「ああああ!」

ドルビダは煽られ慣れてないようだ。

俺は慣れた方だが、ライルの煽りが強すぎる。



「ライル様!」

「お!ガボガ達も来たのか?」

「はい!【戦場の毒花】と手伝いに来たんですが……。要りませんね」

「ん?本気で暴れたいんじゃない?ライル商会スタンピードにガボガ達がいたら楽しそうだけどな」

「そうですか。ならお手伝いします」

ガボガ達はそういうと身体がどんどん大きくなった。


「は?え?」

「ジェイク、知らなかったの?3人は巨人族だぞ」

「きょ、巨人族!?」

今まで仲良くしていた3人が巨人族だったなんて。

全く気付かなかった。


「ガボガ達!空中の奴らうざいから叩き落として!」

「わかりました!」

「どんどん落とします!」

「倒してもいいんですよね」

「うん!」

そういうと空中にいた鳥のモンスターやグリフォンが地面に潰れた状態で落ちてくる。


モンスターの死体につられてどんどんモンスターがやってくる。


俺の左側ではスライムが巨大化してモンスターを丸呑みしている。

全身鎧の集団は隊列を崩さずモンスターを倒しまわり、1000匹以上いる虫型のモンスターはモンスターを倒しながら死体と魔石を回収していた。


異常なのはモンスターだけではない。

ライルは笑いながらフリードに乗って戦場を駆け回る。

そしてその速さに走って付いて行く執事。


これがライル商会スタンピード。

明日から冒険者の態度が良くなるのは確実だ。


「ははは。それにしてもこんなの災害だろ」

ライル商会スタンピードの様子を再び見て、俺は笑ってしまった。


ライル商会所属の冒険者が強い理由が改めてわかった。

こんな奴の部下だと、強くなりたいと思っちゃうわ。



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