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転生したから、ガチャスキルでやれなかったことを全部やる!  作者: 甘海老男
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441.サーカスの集客

新しくなったヤルクダンジョンは昨日一昨日と大盛況だったらしい。


現在は地下15階層の火山エリアまで到達しているらしい。

この階層は前にも同じようなのがあったので、過去にヤルクダンジョンを挑戦している冒険者なら余裕だろう。

モンスターもマグマスライム・ボムフィッシュ・フレイムベア・マグマタートルしか出てこない。

前よりもレベルは高めだが大丈夫だろう。



屋台で使うロータス紙は問題なく使えた。

ハンバーガーも前の世界のように齧って食べれるから、もっと種類を増やしたい。


ロータス紙のおかげで、屋台のメニューは決まった。

焼コッコ(コッコタレ・ネギマタレ)・チーズバーガー・フライドポテト・ポップコーン・カレーパン・焼きトウモロコシ・焼き芋・チョコバナナ・リンゴ飴・鬼将軍焼き(たい焼き)。

今回のカラッカの街での興行では出店しないが、別の領で興行をするときには缶詰や日用品を出す予定だ。


ヤルクの街をブラブラしているとキーに袖を掴まれた。

「マスター、セフィーナサンガヨンデマス」

「ありがと」

「イエ」

キーはそれだけ伝えて帰っていった。



俺は領主代行館に行く。

メイドのカレンさんに案内されて執務室に入ると、セフィーナさんとゴトフがいた。


「あれ?ゴトフも?」

「うん」

「ライル様、モンスターサーカスが数日後にカラッカにやってきます」

「おお。興行はいつです?」

「だいだい30日後くらいですね」

「結構あるな」

俺が想像した以上に、興行の時間と準備の時間が合っていなかった。


「カラッカで興行を行うのが初めてですので」

「一応辺境ですもんね」

つい数年前まではモンスターの大量発生が起きていた領。

興行なんてやる余裕なんてなかったのだろう。


「それで?」

「宣伝用に張り紙やチラシを作りたいのです。なのでアリソンをお借りできませんか?」

「アリソンが忙しくなければいいですよ」

うちのすべてのデザインを任されているアリソン。

アリソンがどんな仕事を抱えているかなどはまったく把握していない。


「わかりました」

「あ!それならうちの紙を使っ……。でも間に合わないか?」

「うちの紙?」

「まさか…」

セフィーナさんは首を傾げ、ゴトフは呆れた表情をしていた。


俺は屋台の問題点の話、解決に向けて動いた結果ルフレッテの実家のゴルティ商会に出向いた話などをした。


「本当にライル様は……」

「まだ提案してるだけなんで…」

「もしゴルティ商会がライル商会に吸収された場合、製紙を本格的にやるんですか?」

「紙の9割を占めてる商会とは争うつもりはないよ。ライル商会内で使う分だけ。水と油を弾く食品品向けのロータス紙だけ売りに出すつもりです」

「パンを包んでいた紙がロータス紙ですか?」

「多分。パン屋でも使うように指示したからそのはずですよ」

「なるほど。今度しっかり見てみますね」

セフィーナさんは少し気になったみたいだ。


俺はゴトフに質問する。

「お客さんは来そうなの?」

「うーん。どうかな。サーカスが到着してからの宣伝次第な気が」

少しゴトフの考えが甘い気がした。


「ちょっと考えてみる。初回を大成功させて次に繋げないと」

「そうだね。少し知恵を貸してほしい」

「うん」

俺はサーカスに人が集まる方法を考えながら家に帰った。


▽ ▽ ▽


夜になり、工場エリアで色々試しに作って食べた。


作りすぎて腹をパンパンにしながら家に帰る。


家へ向かっていると、声をかけられた。

「ライル様!!」

「え!珍しいね。3人が俺のとこに来るなんて」


俺に声をかけたのはガボガとミゲミとネゾネだった。


「すぐに報告したくて」

「どうしたの」

俺がそう聞くと、ガボガが割れたダンジョンコアを取り出した。


「え?攻略したの!?」

「「「はい!!」」」

3人は本当に嬉しそうに返事をした。


「3人だけ?」

「そうです。何組か攻略をしていた冒険者はいたんですが」

「ジェイクとドルビダは悔しがったろ?」

「はい。2人には悔しそうにおめでとうと言われました」

簡単に想像ができた。


俺はダンジョンコアを受け取る。


「ダンジョン攻略で個人Cランクになったので、【海獣の高波】もCランクになりました」

「おー!おめでとう!」

3人が嬉しそうにしている姿はなんかくるものがあった。


「弟子達はまだ騎士団の所に行ってるから、その間のデスヘルは3人に任せたよ」

「「「はい!!!」」」

「今日は鬼火亭で俺が奢るから」

「いいんですか?」

「うん。酒も好きなだけ呑みな」

3人はそれを聞いてはしゃぎだした。


するとドリーが俺の横にやってきた。

「エーダサンニ、オツタエシテオキマシタ」

本当にゴーレを筆頭にゴーレム達は優秀すぎて困る。


▽ ▽ ▽


俺はライルダンジョンに行き、ダンジョンコアを吸収させた。


するとディスプレイが現れた。

ディスプレイには[天候設定]と書いてあった。


「お!天候設定って聞くと、前に攻略したダンジョンを思い出した」

雨や雪だけではなく毒や武器まで振ってきた。


俺はディスプレイをいじって確認をする。

快晴・雨・突風・濃霧・雪・暴風雨・吹雪・雹・雷・砂雨・毒雨・槍雨・鉄球雨とかなりの種類があった。

時間設定も細かくいじれる感じだ。

標準が快晴らしく、ライルダンジョンはいじる必要がないのでそのままにした。



俺はサーカスの集客について考えた。

ポスターやチラシだけでどうにかはならない気がする。


自分がサーカスに行った経緯を思い出す。

「ジェネッタ先生からチケットをもらわなかったら行かなかったかもな。わざわざ興行について調べないし」

俺は考える。


「初回だしカラッカだし、少しお金を使うか」


俺は明日から本格的に動き出そうと決めた。



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