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第三研究院中央研究室活動日誌  作者: 遠浅にたゆたうくじら
序章・1章 ジェマ・ルーディスの仲間入り
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6話-2

たくさんの属性を急に見せられて頭がショートしている私に、目の前の方は追い打ちをかけます。


「どうです?私の元々の属性は風だけですが、後天的に獲得しました。ところで、あなたの属性は?」


前半の言葉を聞いた瞬間に、私は深い思考に落ちます。属性を後天的に獲得?どういうこと?魔力の質が変化したの?手術とか?


「あなたの属性は?」

「えっ?あ、えっと、無属性です。でも、一応生活魔術の類ならどの属性ベースでも使え」

「素晴らしい!!!」

え?急に手を握られました。キラキラした目でこちらを見ていますが…?

「私は風属性を初めに持っていたので、どうしても土をベースにした魔術はどうしても使えなくて困っているのですよ!

しかし!あなたは全ての属性を、生活魔法クラスとはいえ、実際に使うことができる!


それに、あなたは学園に在籍していた頃も、実技は上位でしたね?まさか生活魔術だけで戦っていたわけではありますまい!


私が推測するに、無属性の魔力のまま、無理やり属性魔術と同じ形で魔術を使い、その魔力量で押し切って無属性のまま射出したり、無属性の物体を顕現していたりしたのでは!?


…していたのではありませんか!?違いますか!?」



「えっ…あ、そうです、その通りです。」


目の前の方の言う通りです。私は他の人に魔術を習って、無属性で模倣できることを武器に、なんとか学校を卒業したのでした。でも、これまでの魔術理論からは外れているはずなのにそれを予測できるなんて、きっと、よっぽど優秀な方なんですね。少々個性が強いのも、天才肌だからでしょう。


「無属性でも各属性をイメージして魔術を構築すればある程度なら魔術が発動してくれて、でもそれだけ」

「いえ、素晴らしい才能です!!そのような技術は生まれて初めて聞きました!

是非とも無属性という属性を私に教えて欲しい!」


えっと、五属性持ちの方がよっぽどすごいですよー。確かに、これはヘルプが必要かもしれません。


「教えてください!是非!!

…いや、今の主題はそっちではありませんでしたね。あなたは全属性を扱えるようになるポテンシャルがありますよ。

新しい属性を使うには、その属性の本質を体感すればいいのです。フィールドワークになるので若干の危険はありますが、例えば手術といったような変なことはありませんよ。ですから、他属性を使いたくなったら私に教えてください。」


すると、アルカヌスさんがあまりにも面白そうな話を始めました。


「ところで、君は水と闇の同時使用に興味を持ったみたいですね?今私が持っている五属性だけで申し訳ないが、同時使用の相性を教えてあげましょうか」

「ぜひ聞きたいです!」

「素晴らしい目です!あなたならこのロマンをわかってくれると思いました!まず、押さえておかなくてはならないのは、属性には必ず相性があるということです。対立属性だけが反発するわけではなく、しかし、その反発の度合いも、その傾向も個々別々であり、今私が持っている属性でいくと例えば…」


とっても面白い話です。思わず長い間聞き入ってしまって、質問もたくさんしてしまいました。


視界の端の室長の呆れている顔なんて、私には見えません。あるいは、私の気のせいに違いないのです。


ジェマちゃんも立派な魔術オタクなのですね。まあ、そうでなくては中央配属にはならないでしょう。

ところで、そのオタクたちを取りまとめている室長とは何者なのか…作者であるはずの私にも底が見えません。

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