6話-1
シルヴァーヌスさんと別れて、もう一つの机のもとに向かっています。
「メンツはあと1人だ。こいつはなかなか強烈でな、逃げたいと思ったらアイコンタクトしてくれ。何がなんでも助けるから」
なるほど。今までの人は強烈ではなかったのですね。私の中の常識がどんどん覆ります。
『何がなんでも助ける』とはどういうことでしょうか、そんなに危ない人ってことですか?
「やあ、アルカヌス。今いいかな。」
あ、あれは部屋の入り口で出会った早口の貴族のお方ですね。えっと、私から自己紹介を…
「ええもちろん構いませんよ、室長。要件はわかっています、自己紹介ですね?私の名前はクウィントゥス・ゲーニウス・アルカヌスと言います。皆はアルカヌスと呼びますが、好きにお呼びください。ああ、あなたの自己紹介は不要ですよ、ジェマ・ルーディス嬢。新メンバーの選考には私も関わっていましたからね。まあ、書類にも書いていないような秘密を突然打ち明けていただくような刺激的な自己紹介なら別ですが。」
…確かに強烈ですね。口を挟む隙が一切ありません。思わず頬が引き攣ってしまっていると思います。しかし、アルカヌスさんは気にせず続けます。
「私は、主に属性研究をしています。ええ、古典的な分野ですね。ところで、私が思うに、属性相性が全て先天的なものではないと思うんですよ。例を示して見せましょう。見ていてください。」
アルカヌスさんは急に手の上に小さな炎を作ります。
風に変化しました。二属性持ち!?珍しい!
風に水滴が混じって舞います、やがて風が消え、水滴が宙に止まります。水滴はあたりの光を吸収し始めました、あたりはどんどん暗くなっていきます。
彼が光を吸収する水を両手で挟んで、手を徐々に広げると、手と手の間に稲妻が見えました。
雷って、一部の血筋しか持たない特殊な属性じゃ…。
今の全てが本当に魔術でしょうか…?水と闇の二属性同時使用、で、えっと、1、2、3、4、5…五属性持ち…?
えっと、つまりどう言うことでしょうか…?頭が追いつかないです…
長くなってしまって、情報も濃いので二つに分けました。次に続きます。




