4話
私が、中央研究室の一員。私が、中央研究室の…
一周回ってなんてことない気がしてきました。少数先鋭の天才たちが所属している研究室ですから私がやらなければならない仕事はないはずです。人数稼ぎとしての仕事を頑張れば十分なんですよね。
「もう落ち着いたかな?というかそろそろ落ち着いてくれないと困るんだけど?…うん、大丈夫そうだね。よし、では中央研究室の愉快な仲間たちを紹介しよう。ついてきてくれ。」
室長さんに連れられて、消えたり、見た目が変わったりしていた女の子のところにやってきました。また見た目が変わっています。美しい金の髪に、細かい装飾の多い、ふわりとしたドレスです。
消えるのは貴族流の早着替えでしょうか?
「ルーディスさん?紹介していいかい?こちらはコルネーリア・ルクス・リーヴィア嬢だ。」
「初めまして、ルーディスさん。中央研究室の仲間に女の子が増えて嬉しいわ!後でたくさんお話しいたしましょうね!あ、初めましての挨拶がこの姿だと失礼ね…。少々お待ちいただける?」
彼女は自分の髪や服に手を触れます。
あ、また消えた。ということは消えるのは彼女の魔術…?
でも、姿が見えなくなる魔術なんて聞いたこともありません!
あ、また現れた。
…服装が変わってる!!こういう魔術ってこと…?
「魔術で見た目を変えられるんですか!すごいです!」
一瞬で着替えができる魔術…?いや、というよりも見た目を直接魔術で制御している…?微弱な魔力を感じるかも…ずっとそんなことをしているってこと?
それにしても、可愛い!ボタンどめの可愛いベストね。制服にも見える。あと、身長も小さくなった?ブラウンの髪の毛もとってもサラサラしてる。これも魔術?
さっきまでの様子も素晴らしかったけど、やっぱり思うままの姿を魔術で作っているのかな?可愛さが段違いね!
「私も勉強したら、こんなに可愛い姿を作れますかね。」
「きっとできるわ。今はまだ複雑な魔術なのですけれど、いつか、これを誰でも使えるぐらい簡単な魔術に作り変えるのが私の夢ですの。ただ、あまり容姿は褒められ慣れてなくて…。ほどほどにしてくれると嬉しいわ?」
あれ?私は全面的に魔術を褒めたつもりだったのですけど…。でも、
「褒められ慣れていないんですか?ちょっと意外です。もとの見た目も相当可愛らしいと思うのに。」
そっと室長さんが耳打ちをしてきます。なんでしょう…?
『リーヴィアは、今の見た目が本物だ。さっきまでのやつの方が魔法だよ。』
えっ!私ったらとんだ勘違いをしていました!ああ、それで、先ほどまで私は…どうりで話が繋がらないと…えっと、とにかく、
「リーヴィアさんはとっても可愛いです。」
「ちょっと、やめてってば!」
「私はリーヴィアさんの素のお顔が一番好きだなあ」
「もう!いい加減にしないと、怒る、わよ…?」
この見た目ってことは年下でしょうか?照れてるのが可愛いですね。この方を褒めるのが癖になってしまいそうです。
変身ヒロイン、ルクスちゃんです。
天然ちゃんと天然ちゃんがあわあわしてるのが好きなんですよね。もうちょっと書いていたい。
ちなみに基本的に、ジェマが心の声で丁寧な言葉遣いをしている相手は貴族です。
ちょっと改訂しました。




