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第三研究院中央研究室活動日誌  作者: 遠浅にたゆたうくじら
序章・1章 ジェマ・ルーディスの仲間入り
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8話

中央研究室に配属されてからおよそ1ヶ月ほど経ちました。だんだんと私も中央研究室に馴染んできた気がします。


そういえば、昼休憩だと思っていたあれは、今日の仕事終了の合図でした。

解散したあとは、たびたびリーヴィアさんに連れられてあの高級そうなカフェへ。なんて贅沢な生活でしょうか!



中央研究室は室員がたった4人なのに第三研究院内で一番の研究実績を誇ることで有名ですが、その実態は、他の研究室よりも3時間ほど解散が早かったんです。本当に驚きました。皆さん本当に優秀です。



…私もそんなみなさんの一員なんですよね。



いえ、私も頑張っています。ファイル整理とかお使いはもちろん、この間なんか、シルヴァーヌスさんの研究補佐までやっちゃったんですよ!


今日も、いつものように皆さんを回って、仕事を探します。


「ルーディス嬢、実験の補佐を頼めるか?」

「はい、今行きます!」



「ルーディスさん、そこの棚から、魔術と圧力とに関係する研究資料を何冊か見繕ってくださる?」

「はい、ただいま!」


忙しいですが、このぐらいの方が楽しいですね!



そうしていると、室長に呼ばれました。室長も珍しく研究をしているのかな?






「ルーディスさん、あなたが中央に配属されてからそろそろ1ヶ月です。そろそろ、自身の研究を始めてみないかい?」

「私自身の、研究?」

「そう。みんな好きに研究しているから、魔術が絡むならどんな内容でも構わないよ。」


そんなの、考えたこともありませんでした。


でも、私は補佐をした方が…。そんな、私は自分の研究なんて務まらないと思うのです。ましてや、中央研究室の研究員だなんて…


「いや、今は研究したいテーマがありませんから、大丈夫です。」

「そうですか?ですが、リーヴィアもアルカヌスも思いつきで研究しているので、彼らに一貫したテーマはありませんよ?そうだな、例えば…最終学年での研究レポート、拝見させていただきましたが、面白いテーマだったと思います。空気中の魔力を人の魔力器官を介さずに属性を付与する研究、続けてみませんか?」

「やっぱり、荷が重いので…ほら、新しい環境にまだ慣れていないので!遠慮しておきます。」

「…そうですか。気が変わったらいつでも声をかけてくださいね?あなたの分の研究費も用意されていますから。」


室長さんの顔が少し悲しそうに見えました。でも、これでいいはずです。

私は人数合わせですから、皆さんと同じことをしなくたっていいんです。研究補佐、学生の頃に慣れていますし、思えば研究レポートの締め切りに追われないだけ、学生の頃よりも楽な仕事でしょう。



これでいいはずです。これでいいはずなのに、どうして、モヤモヤするんでしょうか。


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