迷いの草原?
「いや〜助かった助かった。ゴブリンに囲まれたときはもうおしまいだと思ったもんだが、まさかこんな辺境の地に君のような腕の立つ御仁がいたとは。しっかし…こんな迷いの草原で何しているんだい?」
迷いの草原?ここのことか?ここは不審がられないように話を合わせないとな…
「いや…お恥ずかしい。悩み事をして歩いていたらここに迷い込んでしまいまして。どうしようかと思い悩んでいたところだったんです。」
「おやそうでしたか?もしよろしければ、同行なさいますか?」
「よろしいですか?いや〜それは助かる。」
「いえいえ、こちらとしても貴方のような腕の立つ方がいてくださったら、心強いというもの。」
助かった。これで歩く必要がない。
俺が馬車に乗ると荷台には荷物と少年の姿があった。
「メルル、挨拶なさい。私達を助けてくださった剣士の方ですよ。ええと…お名前は。」
「これは失礼を。エドワードと申します。」
「どこか行くところでもあったんですか?」
「特に何もないですよ。傭兵をしていましてね。この腕一本で食ってきたんですが。」
「なるほど…冒険者とかどうですか?」
「面白そうだとは思っていたんですがね。これまで傭兵業で食ってきたから、なかなかね。」
「もしよろしければ、これから向かう村に冒険者ギルドがありますのでご紹介しますよ。ギルド長とも顔見知りですしね。」
「それは有難い。」
「では、少し急ぎましょうか。急げば夕方頃までにはつけるでしょう。」
これで、一文無しから解放されるやも知れない




