刺客
注意!!
この物語はダークファンタジーです。
「この洞窟広いなァ」
「暗いな、それにコウモリが目障りだ。」
ヴァレは近くにいたコウモリの群れに向かい、石を投げた。
サニーはそれを無視していった。
「追っ手が待ち構えてる可能性があるからな、慎重に探索を…」
「サニー、コレ見てくれよ。」
ヴァレはサニーにムカデを見せた。
「ぎぃやァァァァァァァァァァァァぁぁぁぁ!!」
「あれェ??ムカデは嫌いィ??」
「虫は駄目だ!!こんなもん見せんじゃあないッ!!」
「以外〜」
ヴァレはムカデをそっぽに投げてその場に座った。
サニーは近くに座り、こう言った。
「追っ手がどこにいるかとか知ってるか?」
「知らないね、僕はそもそも重大な役目はやってないんだ。」
「そうか……」
「ちなみに、そこの影にいるやつは誰だろォ?」
サニーは「ハッ!」っと振り返った。
「誰だッ!!」
ヴァレはパンをほうばり、立ち上がった。
「あの鉄の棒…あいつは『ロッド』、武器の関係でリーチが長い、サニーはハンマーで戦うらしいが、相性は最悪だぜ?」
「ヴァレ、貴様なにをしている。」
「お前ら裏切ってる、毎回自分達と同じ背の奴探せとしか言われないんだぜ?つまん無くてねぇ。」
「そうか、じゃあ死ね」
ロッドは棒を突き出し、ヴァレに向かってアタックしてきた。
「ウラァ!!」
サニーはとっさにハンマーでヴァレを庇った。
「僕に戦闘技術はないから、サニー、頑張ってねぇ〜」
「人任せだなァァ」
「んな短距離武器で俺と戦おうってか?」
「あぁ、これのが使いやすいんでね」
「あっそ」
ロッドはサニーに向かい、棒を振った。
サニーはハンマーで棒を受け止め、ロッドに向かって突進した。
「腹部がら空きィ!!」
サニーはロッドの腹部にハンマーを振った、しかし!!
(ダッ!!)
ロッドが中に浮かんだのである。
「何ィ!?」
「このガタガタな地形の洞窟は棒を引っ掛けやすいな、テコの原理で自分の体浮かせるくらいよォ!!」
ロッドは遠くに飛び、距離をとった。
「このまま距離が縮まないと不利だ…あ」
サニーはいいことを思いついた。
すると、サニーは棒を掴み、ハンマーをロッドに向けて投げた。
「なんだァ?これで遠距離攻撃のつもりかぁ?」
ロッドはサニーに向かい、棒を振るった。
しかし
「なんだ?棒が動かんッ!!」
棒がデコボコの地面に突き刺さり、抜きにくくなっていたのである。
固定された棒の上を走り、サニーはロッドに飛び蹴りをお見舞いした。
「うげぇぇ!!」
ロッドはその場に倒れ込み、サニーは投げたハンマーを回収した。
「まずいッ!!棒を手放してしまった!!」
「ハンマーは気を反らせるため、お前がハンマーを目で追ってるうちに俺がお前の棒をデコボコの地面に引っ掛け、固定された棒の上を俺が渡ってお前にアタックしなのよ。」
「チクショー!」
「待ちやがれ!!」
一方その頃……
「あ、ヴァレじゃん、サニーは?」
「コウモリ達と戯れてたよ、楽しそうに。」
「何やってんですか、呼びに行ってきます。」
「あぁ、早めに言ってやれよ」
ヴァレは寝転がり、空を眺めながら呑気に鼻歌を歌っていた。
千咲はヴァレの鼻歌が音痴だと思った。




