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転生先が公爵令嬢だったのでちょっと世直しして来ます♪〜昭和世代の倫理観で勧善懲悪世直し祭り〜アベさん!カイさん!やっておしまいなさい!  作者: 石上 三歳
3章 伝説の聖女...再臨!しかしソコに立つ者は〜虚実混交編(インアドヴァータントリー・アキュレット)〜

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17話 暴かれる陰謀と暴かれぬ策謀 前編

日の出とは違う方向から、一筋の光がテントに当たる。


「殿下、合図です」


「そうですか...では、行きましょうか」


集合時間にはまだ早いですが、それも作戦の内...対岸にいる奴等を見ながら


「私が、この手で...引導を渡して差し上げます」


言葉にした。彼らの事です。あの手この手で言い逃れするでしょう。


そう胸に秘めながら、焚き火の炎を消すのに砂をかける。すると気を利(き)かせたバトゥが水を汲(く)み戻ってきた。私は立ち上がり、場所を空けるようにして彼女の元へ歩み寄る。


「ありがとうございます殿下」


「ソレは私の台詞ですよ」


私が側に来たのを見計(みはか)らい、彼女は礼を口にしながら砂の被(かぶ)った焚き火に水をかける。するとチラホラ見えていた小さな炎が消え、煙を上げ始めた。ソレを見ながら私も彼女に礼を言いつつ、その髪に触れる。


やがて完全に鎮火したのを確認し、後から起きてきた馬鹿と無能(ナジルとケナス)に野営設備を片付けてから来るよう告げると


「テメェがノンビリ眠ってるから置いてかれるんだろうが!」


「そんな!僕だけ「ウルセェ!言い訳しねぇで手ぇ動かせ!」...うぅ」


いつもの馬鹿騒ぎが始まった。そんな愚か者(二人)には目もくれずに


「行きましょう殿下」「あぁ、そうだね」


私の斜め後ろに立ったバトゥが先を促(うなが)してきたので、私はソレに同意する。


「待っていなさい...セシル」


もう少しでセシルたち(彼ら)の元へ到着する試験官(協力者)を見ながら...私たちは歩みを進めた。



挿絵(By みてみん)



「何かの合図を送ったようですね」


サクヤが試験官の方を見ながら、私にそう告げた。私もその言葉を受けて試験官とカマーセたちの方を見る。すると


「(焚き火の)消化作業に入った?」


「みたいですね」「(試験終了には)まだ早いわ」


焚き火に砂をかけ、一人は川へ水を汲みに行ったようだ。

私はサクヤに髪を梳(と)いてもらいながら、彼らが何をしようとしているのか推察(すいさつ)する。


「アイツら、仕掛けてくるわね」


「そのようです」


どうやらサクヤも近づいてくる気配に気付いたようだ。


「わざわざ回り道して来るのは、驚かせて冷静な判断力を奪う狙いでしょう」


状況を分析するサクヤ。そんな彼女に私が一言


「まぁ、無駄な努力だけどね」「ソレはセシル様が狡猾(こうかつ)...もとい優秀「言い直さなくて良いわ」...認めまし「認めてないわ」そうですか」


言うと、何故か私を褒め貶し(ディスっ)てくる。


「とりあえず...二人を起こしてくるわ」


「私が「アナタはそのまま警戒していて」...分かりました」


そんな事より現実への対応が先だ。私が二人を起こし、サクヤに索敵(さくてき)を任せる。


(適材適所は組織の基本よ♪)


私より暗部に身を置くサクヤの方が警戒業務は適任だし、私にもコッチでヤる事があるのだ。


「起・き・て♪」「...(う〜ん)ハッ!?うわぁ?!」「うふふっ♪」


先ずはサージェから起こす。何故こんな起こし方をするのか?答えは簡単...面白い(仕事だ)からだ。


「...うるさいなぁ」「おはようモーリス」「あっ、おはようございます」


そしてモーリスも勝手に(自動で)起きる。一石二鳥だ。それよりも


「サージェ?(おはようの)挨拶はしてくれないのですか?」


「(ビシッ!)おはようございます!」「おはよう♪」


さっきの続きで再びサージェに声を掛け(カマトトぶ)ると、寝起きで固まっていた(頭の回っていない)彼は何故か敬礼しながら(直立不動で)挨拶する。


そんな彼らを見ながらゆっくりと立ち上がり


「さて、お遊びはココまでよ。奴等が仕掛けてきたわ」


私は声を低くして(男装に身を包み)、二人にそう告げる。するとまだ眠気の残っていた二人の眼から、微睡(まどろ)みが消えた。


私がその眼を見ながら頷(うな)くと、二人とも同じように頷きテントの外へ出る。


「サクヤ、どうですか?」


「森の中から近づいて...あっ、出てきましたね」


外へ出て直ぐサクヤに状況を確認すると、丁度試験官が森から出て来た。


「私たちが警戒態勢に入ったのを見ての判断でしょうね」


「ドチラにしろ出てきてましたよ」「どういう意味です?」


私の問いに答えながら、出て来た試験官を見て判断したサクヤ。ソレにサージェが物申す。するとその意を聞いたサクヤにサージェは後ろを指差した。


「なるほど」「まぁ、予想通りだけどね」「予定通りでしょ?」「???」


納得するサクヤに泰然(たいぜん)とした態度を取るサージェ。そんなサージェに私は余裕を見せるが、モーリス一人だけ良く分かってないようでキョロキョロしだす。


「モーリス?コレから何が起こるか、分かってるわね?」


「は、はい!」「なら大丈夫」「それが予定通りって事だよ」


そんな彼に私が確認を取ると、サージェは私がさっき言った言葉を添(そ)えて彼を安心させた。

現にモーリスは「そーいう事か」と呟きながら、試験官とカマーセたちを交互に見ている。


「さて、何と言ってくるのやら」


私たちは手薬煉(てぐすね)引いて...ノース家御一行(の悪巧み)を待ち構えた。






「さて、どんなやり取りをしているのでしょうか?」


「どんな不正をしたのか、問い詰められているのでしょう」


私の零(こぼ)した独り言を拾うバトゥに、同意しながら歩いていると


「喧(やかま)しい!試験官は私だ!」


予想外の怒号(どごう)が聞こえた。


「おっ始まったみてぇだな!」


「そ、そうみたい」


そんな試験官の声を聞き、勇(いさ)み出すナジルと怯(おび)えるケナス。だが


「ちょっと可怪(おか)しいですね」


「何がですか?」「行ってみない事には...」


分からない。試験官の様子がどうも変です。バトゥの質問に答える為にも


「少し急ぎましょうか」「はい」「よっしゃ〜ぁ!」「うぅ」


小走りになりつつ先を急いだ。まだ距離は有りますが、もう少し近づけばアチラの声もコチラに届くでしょう。そう思っていると


「声高に自らを試験官だと言うのなら、その試験内容の正しさを証明してみせよ!」


まるで演説でもするかのように、サージェが言い放った。その狙いは明白で


「私たちに聞かせるつもりですね」


「なるほど!」「あぁ?!どういうこった?」


私たちが到着してから二度手間にならぬよう配慮(はいりょ)しての行動でしょう。勿論挑発の意味もあるでしょうが...


「試験官(アレ)は...どうやら安い挑発に乗ったようですね」


「仕方ありませんわ。所詮下賤な者(しょせん男爵)でしたから」


またも私の独り言を拾い同意を示すバトゥ。だが今度は後ろでナジルが舌打ちをしている。


「あら?本当の事でしてよ?」


「ウルセェ!アイツが馬鹿なだけだろうが!」


そんなナジルを煽(あお)るバトゥに、いつも通り怯えるケナス。そんな三人に


ドルルルルゥ・・・・・・!!!


挿絵(By みてみん)


発破(はっぱ)をかけようとした時、森の中から1台の蒸気馬車(ダンプクッシェ)が飛び出してきた。


どうしてこんな所に...そう思って見ていたら


「違う!?アレは...蒸気馬車(ダンプクッシェ)では無い?!」


何処(どこ)にも煙突のようなモノは見当たらず、蒸気を上げていない。その上


「アレは...いつぞやのセシルの妹(小娘)に...!ま、まさかあの方は?!」


降りてきた人影に見知った顔が...しかもその一人は、私の良く知る人物だった。

サクヤ「何が適材適所ですか?」

サージェ「そうですよ!アレのが何処(どこ)が仕事なんですか?!」

セシル「えぇ〜!?嫌だったの?」

サージェ「うぅ!?」

モーリス「良いなぁ〜」

クレア「後半に〜続くぅ♪」

三歳「(あ、俺の出番が...)」


読んで頂きありがとうございます(╹▽╹)

☆☆☆☆☆評価…可能であれば…

リアクション……お気軽にして頂だけたら幸いです♪

感想、レビュー…ハードル高いと思いますが頂だけたら嬉しいです(≧▽≦)b"

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