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転生先が公爵令嬢だったのでちょっと世直しして来ます♪〜昭和世代の倫理観で勧善懲悪世直し祭り〜アベさん!カイさん!やっておしまいなさい!  作者: 石上 三歳
3章 伝説の聖女...再臨!しかしソコに立つ者は〜虚実混交編(インアドヴァータントリー・アキュレット)〜

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4話 翻弄されるモーリス 後編

セシル「まだなの?」

三歳「これで(モーリス編は)終わりだから」

リア「一瞬の間が気になるのぅ?」

クレア「もうしばらくモーリス劇場にお付き合い下さい」

「だから、保身や妥協(だきょう)だけで君を助けた訳じゃないんだよ」


「本当にお上手ですね♪」「サクヤ嬢...」「うふふっ♪」


サクヤ様が何故サージェをからかっているのかは分からないが、コイツが俺の為に動いてくれたのは確かだ。


(あのままだったら、俺は潰されていた)


いや、まだ油断は出来ない。ノース家とその取巻き(俺を唆した奴等)が何をしてくるか分からない。

そんな事を考えていると


コンコン


「どうぞ」「失礼します」


見たことある女児が来た。確か


「アナタ!どうしてここに?」「エマ!?ソイツは僕が引き立てたんだ」「お姉ぇ、っふぇふ...お兄様が?」


そうエマだ。そう言えば、伯爵家以下の貴族は知らないとか言っていたが...どうやら妹なのは本当らしい。

俺を()ったその女児が勢い良く眼前に来たかと思えば...セシル様に(たしな)められ、変な咳き込み方をする。そんな女児にサージェが近づく。


「これはこれは...セシル様の妹君、エマ様でございますね?」「はい」

「私はカステル家の三男で、サージェと申します。以後お見知り置きを」


そして臣下の(ごと)き礼を尽くすサージェと、ソレに見事応えた女児(エマ)


(いや、俺はこれからドール家に尽くすのだ。エマ様と呼ばなければ)


そう思い直し俺もサージェに(なら)う。すると


「それはお受け出来ません」「は?」


エマ様は俺が礼をやる前から拒否した。何故だと(いぶか)しんでいると、サージェが耳打ちしてくる。


「(先に謝れよ)」「(あぁ!?)」


当然だ。俺はまだ、筋を通していない。改めてエマ様の方を向いて膝を付き、頭を垂れる。


「この度は、誠に申し訳ありませんでした」


「...お兄様がお許しになられたのなら、私もそれに(なら)います」


少し合間があったが...それは多分事情を知らぬエマ様に、事のいきさつを告げていたのだろう。


「ありがたきお言葉」「(ゆる)した訳ではありませんよ」「...はい」


俺は、この時改めて...自分の仕出かした事を思い出し、本気で悔いた。






『空気が重いわ』『我慢せい』『分かってるわよ』


そろそろ集中力が切れ(だれ)てきた私が嘆息(たんそく)したくなるのを我慢していると、リアがいつものように(かつ)を入れてくる。とりあえず...集中力を取り戻す為に


「サージェ」「はっ!」「君は臣下ではないのだから、学友らしく接してくれても良いのだよ?」「それが殿下の望みであるならば」


この空気を変えようと、()は改めてサージェに声をかけた。すると彼は、早速僕の意を汲んで行動に移す。


「ですがセシル様?ゆくゆくは私を取り立て(臣下に加え)て下さいね♪」


「それは構わないが、君の父君がソレを許すとは...」


僕が敢えて言葉を濁すと


「大丈夫です。僕は三男ですし、冒険者になれと言われてますから...ね」


「どういう事だ?子爵家以下なら分かるが?」「セシル様」


サージェが大丈夫と言ってきた。でも...その答えが冒険者と言うのはどういう事なのかと聞き返すと、サクヤが割って入り僕に報告書のようなモノを見せてきた。


「...へぇ?こうなっているのか」


「失礼ですが殿下、私にソレを見せて頂く事は?」


報告書(ソレ)には彼の内情(一枚目)カステル家(二枚目)の動向が記されていた。

サクヤに目をやると二枚目の方だけに視線をやり頷く。


「構わないよ」「ありがとうございます」


そう言って僕が二枚目の方だけ渡すと、サージェは一通り目を通してから一枚目を見て


一枚目(ソチラ)差詰(さしずめ)、僕の個人情報(内情)でしょうか?」


「サージェ?」「分かっております、サクヤ様」


見なくても分かるとでも言いたげに微笑んできた。勿論友好的に...

そんなサージェをサクヤが(たしな)めようとするが、サージェが即答する事でソレを(さえぎ)る。尚も続けて


「先程の質問に、もう少しだけお答えしましよう」


そう言って彼が語ったのは、父との確執(かくしつ)だった。


「ありがとう...とでも言っておこうかな?」「勿体無き御言葉」


僕は彼が語り終えると同時に、一枚目(内情側)も見せようと差し出す。だが、彼はソレをやんわりと断ってきた。


「私が今話した以上の事は一枚目(ソコ)に書かれていないでしょう」


確かに今サージェが話した事以上の事は書かれていない。正確には父との確執(ソレ)を知れば分かる事ばかりだと言い換えても良いだろう。


「サージェ、来たるべき日...お前に我が参軍(さんぐん)となる事を許そう」


拝命、確かに(イエス・ユア)承りました(・マジェスティ)


サージェが僕の言葉に臣下の礼を持って応え、深く頭を下げる。

そんなサージェを見て


「わ、私も宜しいでしょうか?」「...許す」

我が身命を(イエス・ユア)賭して此処に(・マジェスティ)!」


その隣で、モーリスも臣下の礼取る。


そして...そんな二人を見ながら、僕は鷹揚(おうよう)(うなず)いた。






ガラガラガラガラ...ドゥン...


公爵(ドール)家の門が閉まるのを見上げながら、俺たちは学生寮へと向かう。

その馬車の中で、俺はサージェに今日のやり取りについて聞く事にした。


「なぁ?」「なんだい?」「今日聞いた話、俺も知って良かったのか?」


するとサージェは


「そんな事か」「そんな事で済まして良い話では「まぁまぁ」...」


たいした事では無いとでも言いたげに笑う。しかも続けて言った言葉が酷かった。


「君も殿下に忠誠を誓ったじゃないか?それっていざと言う時、命を差し出す(我が身を盾にする)って事だろ?」「勿論そうだ。騎士として最も名誉な事だろ?」「なら、君は僕より先に死ぬのが役目...それなら、今日聞いた僕の秘密くらい...対価としては安いものだろ?」「...はぁ〜?!」


コイツは役割上、俺の方が先に死ななければならないと...そう言ってきたのだ。

だが、確かにそうだ。俺は...コイツも守らなければならない。

なぜなら、将来コイツは殿下の元に()くと明言した。ソレは(すなわ)(ノース)家に逆らうという事だ。


「分かったみたいだね」「あぁ」「だから僕は、君を助けたんだよ」「???」


コイツが殿下の前で言った事に、やっと理解が追い付いたと思ったら...

また、良く分からない事を言い出した。俺が分からないといった表情をしたからだろう。サージェは


「忘れたのかい?僕が普段から君を(かば)っていた事を?」「!...あぁ?!」


ちょっとイタズラっぽく、笑いながら言ってきた。その表情から俺はその意味を探る(自分の記憶を辿る)

すると、その言葉の意味が...教室で言った言葉の理由を...


「サージェ?お前は最初から...」「サクヤ様も言っていただろう?」

今、ようやく理解した。俺は...


「最初から利用されていたのかぁ―――……!!!」

「僕だけだよ?モーリス♪」「嘘だぁ〜!!」


実際に最初からその気だったのはサージェ(コイツ)だけだったのだろうが...

サクヤ様は俺を利用したつもりだったが、実はそれもコイツが仕込んだ()だった訳で...


どちらにしろ、俺が弄ばれる運命だった(の価値が客寄せ熊猫な)事に変わりは無かった。


挿絵(By みてみん)

モーリス「熊猫って何?」

セシル「熊猫(パンダ)の事よ!」

三歳「ドッチにしろ客寄せパンダが分からんだろ?」

サクヤ「そんな事より...私までサージェに踊らされていたのですか?!」

サージェ「まぁ...それは結果論だよ。サクヤ(アナタ)を狙った訳じゃないからね」

リア「どちらにしろ、戦力が増えて重畳(ちょうじょう)よのぅ♪」

クレア「来週こそ!私たちにも出番を〜」

全員「「「「「「(コレ...フリだわ)」」」」」」


読んで頂きありがとうございます(╹▽╹)

☆☆☆☆☆評価…可能であれば…

リアクション……お気軽にして頂だけたら幸いです♪

感想、レビュー…ハードル高いと思いますが頂だけたら嬉しいです(≧▽≦)b"

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