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転生先が公爵令嬢だったのでちょっと世直しして来ます♪〜昭和世代の倫理観で勧善懲悪世直し祭り〜アベさん!カイさん!やっておしまいなさい!  作者: 石上 三歳
3章 伝説の聖女...再臨!しかしソコに立つ者は〜虚実混合編(インアドヴァータントリー・アキュレット)〜

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2話 出来上がっていく聖女伝説の裏で咲くのは...

セシル「ねぇ...まだ主役の座...返って来ないんですけど?」

三歳「そうかな?」

エマ「ごめんなさい」

リア「ここまで盛大に奪うとは思ってもいなかったんじゃろうてw」

セシル「新章に入ったのに(シクシク)」

クレア「始まります♪」

「おやおや...公国の盟主だと自称している御曹司(おんぞうし)が、こんな所で何をしているのかな?」


嫌味全開な言葉を口に出来る馬鹿(ダズン)(おぼ)しき(やから)の声がした。

今、私はかなり気が立っている。そんな()に舐めた口を聞いたんだ。正直()さ晴らしをしたって構わないだろうとさえ思って...


バシン!


「無礼者!」「な、なんだこの女児(ガキ)は?」「口を(つつし)みなさい!」


思っていたら、ランシェ()に先を越された。


「アナタ、お兄様の事を()()()()()(さげす)んだ物言いをしましたね?」「だったら何だってんだよ!」「カーウィン、この者を(とら)えなさい」「はっ!」「なんだと?!貴様!平民以下の騎士ですらないものが「おだまりなさい!この()れ者が!」だからお前は何様なんだよ!?」


それだけではなく、何故か捕物に発展してしまった。律儀(りちぎ)に眼の前の犯罪者(馬鹿貴族)を捕縛するカーウィンを見ながら、私は仕方なく成り行きを見る事にした。


(わたくし)の名はエマ=クランドールです。お前みたいな下級貴族(伯爵家嫡子より下の者)では、成人前の上位貴族の名(わたくしのような身分)の事など知らないでしょうけどね」


「くっ...過去の血筋にだけ(すが)る、神輿(みこし)ですらなくなったお飾りの王族風情がよ!」


普段私が軍学校で味わっている()撃を受けたエマは、その言葉を聞いた途端...


私が一度も見た事の無い、無慈悲な笑みを浮かべた。妹は取り押さえられえている男の耳元で


「それは十二星家(あなた達)が勝手に(かつ)ぐのを止めて、簒奪(さんだつ)に走ったからでしょう」


そう告げた瞬間、男の顔色が変わった。


「そこまでだ」「ベン、これは「アッチを見てくれ」...ヴァン!」


尚も言い(つの)ろうとしたランシェが、抗議の声を上げようとして振り向く。だがベンは親指でヴァンを指していた。


「申し訳有りませんエマ様。勝手ながら、隊長を連れて参りました」


「大儀である」「寛大なるお(イエス・ユア)言葉に感謝を(・マジェスティ)!」


事態を把握(はあく)したランシェは、大仰(おおぎょう)に振る舞うロイに合わせて公国式の謝意を示す。するとロイも合わせて公国式の礼を取った。だがソレを最後まで大人しく見ているつもりはないようで、馬鹿な貴族が最後に自分で自分の首を締めた。


「お前も犬に成り下がるのか?」「我が誉れを犬扱いした貴様は犬以下の大罪人ではないか」

「なんだと!?」「名誉毀損以前に不敬罪、下手をすれば反逆罪も有りうるぞ?愚か者が」


なんだと...と言う言葉は、続けれる状況では無くなった。


「何処の馬鹿貴族だ?」「聖女様に向かってなんて口を」

「正当な王家の血筋に向かって...あり得ねぇ!」


当たり前だが...

公然の秘密としてクランドール家が(さげす)まれているのは、貴族社会の中での話であり...

市井の者たちは、基本的に知らない者の方が圧倒的に多い。


「くそっ!コレだから下民は」「下民だぁ?!」「コイツ何様だ?!」

「やっちまうか?」「そうだそうだ!」「おやめなさい!」「聖女様...」


威風堂々(いふうどうどう)って...こんな感じよね。我が妹様は...またも、やらかす気いっぱいのようだ。勿論、本人にその自覚は無い。ただただ、私の事が馬鹿にされて、腹を立てているだけなのだ。


「この者は、これから公国の法に(のっと)って裁きを受ける事が決まっています。ここで皆様が私刑(リンチ)を行なってはなりません」


「なんでだ?聖女様?」「そうだよこんな奴」「...なるほど」「どういう意味だ?」

「ここで俺等が手を出したら、減刑されるかもしれないって事だよ」「はぁ?!」


さっきから妹の発言が堂に入っているのもさるものながら、私は市井の中に煽動者(アジテーター)が居る事に気付いた。


「アレはサクヤの手引でしょうね」「カーウィン?!いつの間に?」


ヴァンと共に来た衛兵たちと入れ替わったのだろう。カーウィンが定位置(私の護衛)に戻ってきた。

そんなカーウィンが言うには先程から同じ者たち(2、3人)が民衆の暴走を止め、真っ当な雰囲気(コチラに都合の)になるよう調整(良い状況に)しているらしい。言われてみれば先程から(私たちは)理解ある民衆も(サクヤの手の平の)居るものだと思って(上で踊らされて)いたのだ。


「アイツ...ココまで読んでたの?!」「それは違うでしょう」


私がサクヤの手腕に驚愕(きょうがく)していると、カーウィンは笑いながら違うと言ってきた。


「仕込みはしていたでしょうが、狙ってこうなった訳ではないと思いますよ」


要するに、監視兼護衛兼情報操作...そんな事をやるよう命じられた間者が、あちこちに居る。

そういう事らしい。現に騒いでいた民衆は既に落ち着き、今は成り行きを見守っているようだ。


「それではエマ様、よろしいでしょうか?」「善きに計らえ」「ハッ!」


結局また、締めの所業(オイシイ所)はランシェが持って行った。


そして何故か...


「聖女様、万歳!」「これからのクランドール家に繁栄を!」「聖女様、万歳!」


万歳コールが始まる。


「コッチみんなよ」「「違うの?」」「ちげぇ〜よ!」「「......」」


聖女様万歳(コッチの仕込み)はベンだと決めつけ、私たちは同時に(にら)んだ。だが


「(サクヤの間者が)ベンの流布を利用したのでしょう」


カーウィンの指摘で私は納得する。しかし、事情が分からないランシェは


()聖女って、言ったのはどちら様だったかしら?」


「だから、号令はかけてねぇって意味でだな...」


ベンに詰め寄っていた。そこで言った一言に、私とカーウィンは顔を見合わす。


「やっぱり大聖女呼び(ソレ)を利用されたっポイわね」「ですね」


ただ、いつまでもこのままって訳にもいかない。私は顔面蒼白(そうはく)になっている男に


街中で軍学校と同じ(貴族の箱庭では無い場)振る舞いは不味かった(所でその態度は失態だ)な」


何故こうなったのか教えてやった。すると


「お、俺はこの後...どうなるんだ?」「裁かれるに決まってるだろう?」

「どうして?「親(の教育)を恨め」...う、うぅ...」「連れて行け!」「ハッ!」


不憫(ふびん)な男は、項垂(うなだ)れながら連行されていった。


「お優しいのですね」「エマ...」


連行される(同級生の)男を見送っていたら、ランシェが私に近づき不満を()らす。


だが私は


「ソレは...どうかしらね?」「...はい?」


ランシェにだけ聞こいるように、ボソリと言った。(いぶか)しむランシェを見ながら私は不敵に(ニヤリと)笑った。



挿絵(By みてみん)




(衛兵詰め所の独房(どくぼう)にて)


「酷い目にあったわね」「お前は...殿下の腰巾着か」

「あら、そんな事言うなら...助けてあげないわよ?」


その言葉を聞いた男の顔が、軽く跳ね上がる。だが


「助かる?あれだけの事をしたのにか?」


一瞬、眼に光が宿りかけたが...彼の眼は再び暗くなる(は視線を落とした)

どうやら思っていたより、使()えそうだ。私はそう感じながら


「モーリス?アナタ...貴族階級について、何処まで理解しているのかしら?」


「サクヤ...ここまで来て俺を馬鹿にするのか?」「いいから答えなさい」


モーリスに救いの手を伸ばす(反間の計を仕掛ける)


「そこまで分かっていて...どうしてあんな事を...」


「うぅ...俺が...馬鹿だったんだよ」「そうね」「うぅ...」


やはり...子爵家の長子は伊達ではない。しかも、倫理観はしっかり育っている。

その証拠に...モーリスは私の質問に答える時、反省を交えていた。

それでもこうなってしまったのは、取り巻く環境(同調圧力)が要因だろう。

後悔しつつも、彼は反省した事が(うかが)えた。


「明日学校で、殿下に謝りなさい」「はっ?」「謝るのよ」


何を言っているのか分からない。そんな顔をしているモーリス。


そんな彼に私は...


これ以上無いほどの、冷徹な仮面(微笑み)()せていただろう。

三歳「久しぶりの出番...張り切ってるなぁ」

サクヤ「やっと出れました」

セシル「ねぇ?私より見せ場が派手じゃ(のインパクト強く)ない?!」

エマ「確かに...」

サクヤ「いや、大聖女様にはかないませんよw」

エマ「アナタまでいじるのね?」

リア「ここはそういう場であろうよ」

クレア「続きます♪」


読んで頂きありがとうございます(╹▽╹)

☆☆☆☆☆評価…可能であれば…

リアクション……お気軽にして頂だけたら幸いです♪

感想、レビュー…ハードル高いと思いますが頂だけたら嬉しいです(≧▽≦)b"

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