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第三話 ブラックドラゴン

魔法の世界と言えばドラゴンですよね。

しかも最初の方でドラゴンに出会うのも鉄板ですよね。

ある意味テンプレ内容ですが、最後はテンプレでは無いと思います。

俺は、それはそれは綺麗なダイブを腹筋に受けて致命傷を負っていると、リフレが近づいてきて


高位回復ハイヒール


回復魔法を唱えて俺を回復してくれた。

そんな姿を見た幼女は


高位回復ハイヒールが使えるという事は上級魔法師っすか?それにこれだけ広範囲の光源ライトニング系の魔法が使えるという事は、黒髪のお兄さんか赤髪のお姉さんのどちらかが光の特級魔法師さんっすか?」


「光魔法を使ったのはそっちのリンネって言うやつだけど、リンネは初級魔法師だぞ?」


「そんなのあり得ないっす!!光源ライトニング系の初級魔法は範囲が2メートル程度っす!私は光の上級魔法師で光源ライトニング系の範囲は100メートル程度っすよ。でも今私は100メートル以上先からここに向かってきたので、そんな光源ライトニング系は特級魔法師にしか使えないっす!!」


「リンネさん、それは私たちに嘘をついていたのですかね?」


ニコニコと全く目の奥が笑っていないリフレが俺の目の前まで来て。

だから距離感!近い!!

とうとう鼻と鼻も当たってるし、その豊満なお胸様も当たっているから!!


「それはそうと、助けてとか言ってなかったか?」


俺はリフレから離れて、俺にダイブしてきた幼女に向かって問いかけた。


「はっ!!そうでした!!どうか助けて下さいっす!!」


「だから何から助けるんだ??」


俺が訪ねたのが先か、それが視界に入ったのが先か。

とにかくそれは物凄いスピードでこっちに飛んできている。

SSランクモンスターのブラックドラゴン。

リフレとエルシーが協力しても討伐出来るか微妙なレベルのモンスターだ。

しかし、目の前にブラックドラゴンがいるのも現実で、俺たちはすぐに臨戦態勢になった。

アタッカーは基本的にエルシーでリフレは補助魔法と回復魔法でのサポートだ。

俺は初級魔法しか使えないので、基本的に陽動が役割になっている。


「リフレ!いつもみたいに補助魔法を頼んだよ!」


「任せてエルシーさん。能力強化パラメーターアップ自動回復オートヒール


メイリーはエルシーに二つの魔法を付与した。

能力強化パラメーターアップは自身の身体能力や魔法力などが上昇する。

自動回復オートヒールは体力の回復に軽微の傷ならすぐに治るものだ。


「私もやるっす。目潰しフラッシュアイ


少女の放った魔法はブラックドラゴンの目の前で光の玉が爆発して一時的に視界を潰したようだ。

殺傷能力はないが、視界が潰された事でブラックドラゴンは適当に尻尾を振り回している。

しかし、そんな雑な攻撃がエルシーにあたるわけも無く、エルシーは一気にブラックドラゴンとの間合いを詰めて、手に持ってる剣で首を切り落とそうとした瞬間。


「うがぁっ!」


エルシーが何かに攻撃を受けて吹っ飛んでしまった。

エルシーが攻撃を受けた半身は焼けただれ、意識があるのも不思議なぐらいのダメージを負ってしまった。


「エルシーさん!!完全回復パーフェクトヒール


そう言ってリフレは木の特級魔法の一つ、全てを治す魔法を発動した。

しかし、ダメージが大きければ回復するのにもそれ相応の時間もかかり、すぐにエルシーが回復するわけでは無い。

しかし、そのエルシーにダメージを与えた方を見てみると、ブラックドラゴンの陰からもう一匹のブラックドラゴンが現れたのだ。

それを見たリフレは顔を真っ青にし


「そんな……ブラックドラゴンが二体なんて………」


SSランクのブラックドラゴンが二体など攻撃特化型の特級魔法師が必要になるほどの危機だ。

それなのに現状は瀕死の基本五属性上級魔法師と光の上級魔法師、それに回復に専念している木の特級魔法師と初級魔法師が一人だ。

状況から判断すれば良くて全滅、悪くても全滅と、助かる可能性がない状況だ。


「えっと、そこの君」


「私はクロエ。クロエ・フォン・サーベントっす」


「そうか。じゃあクロエ、さっきの目潰しフラッシュアイだけど、あれはいつまでもブラックドラゴン相手に有効か?」


「まさか?数回で目も慣れて意味が無くなるっす!それよりリンネさんは光の特級魔法師っすよね。どうにかなりませんか?」


「残念ながら俺はただの初級魔法師で、光魔法も光源ライトニングしか使えない」


「そんな冗談、今は笑えないっすよ」


「冗談じゃなくて本当なんだがな。さて、じゃあこの状況をどうしたもんか…」


俺たちが考えている間待ってくれるわけも無く、ブラックドラゴンはそれぞれ炎と氷のブレスを放ってきた。


水盾ウォーターシールド


俺はクロエを引っ張りリフレとエルシーの近くまで連れて行き、水盾ウォーターシールドを使ってブラックドラゴンのブレスを防いだ。


「ちょっっ!何で初級魔法の水盾ウォーターシールドでブラックドラゴンのブレスを防げるんすか!?」


「俺は初級魔法しか使えないが、人よりちょっと保有魔力と魔力付与値が高いだけだ。だから初級魔法でもブレスぐらいは防げるんだ」


「いやいやいやいや!!あり得ないっすから!!ブラックドラゴンのブレスを防ぐなんて特級魔法レベルっすよ!!初級でそのレベルを再現しようとしたら、魔力付与値一万以上っすよ!!そんな数値、今まで見た事も聞いた事もないっす!!」


「まあ、そこは深くは気にしないでくれ。俺は初級魔法師でちょっと多めに魔力付与した初級魔法でブラックドラゴンのブレスを防いだ。ただそれだけの事なんだからな」


「だから、それがそれだけってレベルの話じゃないって言ってんすよ!!」


「とりあえず話は後にしようか。まずはブラックドラゴンをどうにかしないとだからな。小型人形リトルゴーレム×2」


俺の魔力に反応し、地面から小さなゴーレムが二体生まれてきた。

見た目は粘土で作った小さい人形、埴輪や土偶のような見た目をしている。

火球ファイヤーボールで吹き飛ばしてもいいのだが、どの程度で倒せるかもわからないし、やりすぎるとダンジョンが崩れる可能性もある。

小型人形リトルゴーレムは俺が念じた通りに動いてくれて敵を倒してくれる。

だからそれぞれ10万程度の魔力を込めて小型人形リトルゴーレムを生み出したのだ。


「さあ、行ってこい。リトルン一号・リトルン二号!」


俺が二体のブラックドラゴンを指さしして指示を出すと、ゴーレムは目にも止まらない速度で移動を始め、一瞬にしてブラックドラゴンの胴体に大きな風穴を開けていた。


それを目にしたリフレ・エルシー・クロエは目を点にして固まってしまった。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

もし楽しんで頂けたなら幸いです。

ブックマークや評価をしてもらえるとモチベーションがあがりますので、もし良ければおねがいします。

なるべく毎日更新はしていきますので、良ければ今後も読んで頂けると嬉しいです。

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