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第四話 一級宮廷魔法師

幼女も魔法の世界では大正義ですよね。

現実世界で幼女が活躍する場面なんてほとんどないですが、ファンタジーなら幼女も強キャラです。

「ちょっっ!リンネ君って言いましたよね?あなた何者っすか!?」


「だから、俺は初級魔法しか使えないただの初級魔法師だって言ってるだろ?」


「いやいやいやいや!!初級魔法師がブラックドラゴン二体を瞬殺とかありえませんからね!!」


「んー何か拾い食いでもして腹でも壊してたんじゃないか?」


「いい訳下手糞っすか!!」


「そう言われてもな」


「まあいいっす。とりあえず三人には私に付いてきてもらうっすよ」


「付いてきてもらうって、俺たちをどこに連れて行くつもりなんだ?」


「そうっすね。改めまして、私は一級宮廷魔法師のクロエ・フォン・サーベントっす。あなたたちにはシルビアン王国の宮廷魔法師団に同行してもらうっす」


「「「はい?」」」


俺たちはクロエの言葉を聞き間違えたのか、一級宮廷魔法師なんて聞こえたような気がするが


「どうしたっすか?」


「いや、聞き間違いだと思うが、今一級宮廷魔法師なんて聞こえたからな」


「間違えてないっす。一級宮廷魔法師っすよ私」


「なんですと?」


シルビアン王国には宮廷魔法師団が存在する。

トップは魔法師帝と呼ばれていて、今の魔法師帝は全属性が特級の正真正銘の化け物だ。

そして、その下に十の団が存在する。

それぞれの団を束ねているのが、一級宮廷魔法師の十人だ。

つまり一級宮廷魔法師とはその団の団長で、シルビアン王国でも最上位のエリート集団だ。

その一級宮廷魔法師の一人だと、目の前のちんちくりんが言っている。


クロエはエルシーと同じぐらいの身長に似たような体型。

つまりは幼児体型だ。

その上金髪ストレートに青く丸い瞳。

顔は幼くどう見ても10代前半、もしくは10歳以下の子供にしか見えない。


そんなクロエが一級宮廷魔法師と言っても誰が信じるだろうか。


「その目は疑ってるっすね。さすがにこのエンブレムは分かるっすか?」


クロエは上着の下に隠れていたエンブレムを見せ、それは確かに宮廷魔法師のそれだ。

村にも宮廷魔法師は何度も来ているのでエンブレムは何度も見ているので間違いない。

しかも、そのエンブレムの中央にはしっかりと①刻まれており、それはまさしく一級宮廷魔法師の証だ。


「マジか?でもこんな子供が一級宮廷魔法師になれるもんなのか」


「あっ!失礼っすよ!私これでも29歳の大人のレディーっす!」


「なんですと!」


「そんなに驚くことっすか?」


「どう見ても子供だろ!」


「ホントに失礼っすよ!私これでも光の上級魔法師ですけど、基本五属性も全部上級のちょっと凄い魔法師なんすよ」


「マジかぁ。こんなちんちくりんが一級宮廷魔法師なんて…どう見てもエルシーと二人で並んだら幼女コンビじゃねーか」


「なんだとリンネ!私のどこが幼女だ!私はリンネと同い年だろ!」


エルシーは手足をバタバタさせて怒っていて、その姿もまた子供にしか見えない。


「ごほん!改めまして、あなた達三人にはシルビアン王国の宮廷魔法師団に来てもらうっす」


「それだ。なんで俺たちがシルビアン王国の宮廷魔法師団に行かないといけないんだ?」


「それはっすね、私は国王様の勅令で今回このダンジョンの調査に来たっす。そしたら最下層にはブラックドラゴンが二体っていうSSクラスのダンジョンだったんすよ。その報告をしないといけないので、あなた達にも同行してもらうっす。あとは、このダンジョンの最下層まで来れる実力者の三人なので、私の第十宮廷魔法師団へのスカウトっすよ」


「いや、俺たち第一層で転移トラップに当たって、いきなりここに来ただけで、自力でここまで来たわけじゃないんだが?」


「マジっすか!?でも三人の実力は本物っすよね?」


「後ろの二人は特級に基本五属性上級だから、魔法師団でも何とかやれるんじゃないか?」


「リンネ君も、さっきの小型人形(リトルゴーレム)は普通じゃ無かったっす。初級魔法でブラックドラゴンを倒すとか、常識的にありえないっす!ほら、お姉さんに正直に話すっす」


「お姉さんって…どう見ても幼女だろ」


「ホントに失礼な人っすね。まあ良いっす。とにかく来てもらうっす」


「それは行かないとダメなやつか?」


「宮廷魔法師団の団長には、王族と同等の権限が与えられてるっす。言ってる意味は分かるっすよね?」


「ああ、分かった。素直について行くよ」


俺は諦め両手を上げて、クロエについて行く意志を伝えた。


「さて、それではチャチャッとダンジョンから出るっすよ。三人ともコッチに来て、私の身体に触れて下さいっす」


脱出(エスケープ)


クロエが魔法を唱えると、次の瞬間にはダンジョンの入口にいた。

どうやらクロエは、ダンジョンから脱出可能な魔法を覚えているようだ。

おそらくダンジョン調査も、この能力があるからなんだろう。


「さて、それでは三人には私についてきてもらうっすよ」

最後まで読んで頂きありがとうございました。

もし楽しんで頂けたなら幸いです。

ブックマークや評価をしてもらえるとモチベーションがあがりますので、もし良ければおねがいします。

なるべく毎日更新はしていきますので、良ければ今後も読んで頂けると嬉しいです。

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