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ペンギンさんのぬいぐるみ⑧
わたしは、ペンギンさんのぬいぐるみを心配する気持ちでいっぱいだった。
けど、六時間目が始まっちゃうし、お手洗いに行った。
お手洗いから教室に戻ろうとしていた時、プリントとか教科書を持って教室に向かう美山先生に会った。
「柴崎さん、学校は楽しいですか? 授業とか、休み時間とか……」
「はい。楽しいです。今日は、理科ですごい初めての生き物が見れてそれもよかったです」
わたしは前、学校に行けてなかったから、美山先生は、心配してくれているのかも。
だけど今は楽しい。だからわたしはそう答えた。
「理科の授業かあ。柴崎さんの隣の土佐町くん、すごい夢中でしたね。柴崎さんと土佐町くんの班はすごい熱心に観察できてましたよ」
土佐町くんっていうのは、まさとくんのことだ。「土佐町直斗」という名前。
「ありがとうございます。わたし、生き物すきなので観察記録も楽しく書けました」
「それはよかったです。朝、先生が池に水を取りに行った時ね、土佐町くんが池のほとりにいたんですよ。土佐町くんも生き物が好きなのかもしれませんね」
「そうなんですか」
わたしは答えながら思った。
きっと、ペンギンさんのぬいぐるみの持ち主は、まさとくんだ。




