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ペンギンさんのぬいぐるみ⑥

 道徳の授業は、お話を一つ読む。今日のお話は、約束を守る大切さのお話だった。

それが終わっても時間が余るときは、ちょっと自由時間になる。


「えりかちゃん~! ぬいぐるみ写真撮りに行こう~」


「うんいいよ」


「よしー、今日はどこでとろうかなー」


わたしは、りすちゃんとやまねちゃんと、ぬいぐるみを持って教室の外に出た。


 わたしは、今日は、子猫のぬいぐるみを持ってきた。


 今からわたしたちが何をするかというと、ぬいぐるみをいろんな場所において写真を撮るのだ。


 今、ぬいぐるみ写真コンテストというのをやっている。ぬいぐるみの写真を撮り、応募するのだ。わたしは、今日は、原っぱで遊ぶ子猫のぬいぐるみの写真を撮ろうと思っている。


 一人三作まで応募できるから、今日いいのが取れたら、それを応募することに決めようと思う。



 わたしとりすちゃんとやまねちゃんは、校庭の端の芝生があるところに来た。

 先生にちゃんと許可を取って学校に持ってきたデジカメをポケットから出して、ぬいぐるみを置いて写真を撮る。


 りすちゃんは、つばめのぬいぐるみだ。細い糸で上から垂らして、かっこよく滑空している風に撮ろうと、がんばっている。


 やまねちゃんは、うさぎのぬいぐるみ。私と同じ感じで、草原で撮ろうとしている。


「そういえば、ペンギンさんのぬいぐるみ、持ち主に無事持っていかれたかな~?」


「どうだろう。わかんない。でも、わたし、もし昼休みに見てみて、まだそのままだったら、二年生の先生にわたそうと思うよ」


「二年生―?どうして?」


「昨日、理科室を使ったかもしれないのが、二年生だから」


「なるほど~すごい、さすが、名探偵のお菓子いっぱいで解決読んでるから、探偵みたい~」


 りすちゃんが、ほめてくれた。けれどなんとなく、わたしはそれで持ち主が見つかるとも限らないと思った。


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