~第5章 舞台~ 73~75
注意:殺人が起きます。
登場人物が多すぎてグチャグチャしてます。
中学生の書いた作品です。
無駄に長いです。
似ている作品があったらごめんなさい。
(本読まないのでかぶっているものがあるかもしれません。)
一言:新たな事実が発覚する。それでも過去の誤算を誰もが後悔する。
時が訪れ再び理想郷へ行く。
73 『希望』 崇 会議所
「さぁ、緑ノ王女からの命令じゃ!今すぐ大会議室に全員集めろ!」
微笑む真のネイミとなったルナ。
「うちの姫君のことだ。何か考えがあるのでしょう、ネイミ様。」
達也も合わせて笑う。
「当然じゃ!わらわを、だれと心得ている?」
二人は顔を見合わせ笑った。
ネイミの発案で緊急会議が開かれる。どんな考えがあるのか分からない。
「今回、わらわが話すことは事実だ。しっかり受け止めてくれ。」
静まり返る部屋。
「昨日。一人の仲間が死んだ。一人の王が亡くなった・・・。詳しくは、レンアからの説明で。」
急にざわめく室内。俺に振られてもどうしていいのか分からなくなる。
「ちょ・・・えっ?」
ネイミは手を合わせて「ゴメン」と小さな声で言った。
「王が亡くなった。誰だと思う?」
「ネイミがいつもと違うよね?」「結姫は知っているし」「健太も知ってる。」
「まさか、クレア・・・?」
さまざまな意見が飛び交う。
「緑ノ王女。真央だ!」
急に静まる室内。
「深い理由はある。でも今後こんなことは絶対にないようにしたい。みんな、協力してくれ。」
ルナは力ない声でつぶやいた。
「今日の会議はこれで終わります。その他連絡がある人はいますか?」
ミサが仕切り、今日も会議が終了した。
部屋からは全員いなくなった。
「おいおい、いい方法ってあれかよ・・・。」
俺がルナに文句を言うと。
「ほかに思い浮かばなかったの。あなたならうまくやってくれると思ってね。」
俺はため息をついたが、俺以外は笑っている。本当に理解できない“女心”でも、無理に理解する必要はないだろう。と、自分に言い聞かせた。
俺も大会議室から出た。
「聡明なるレンア様。少々伺いたいことがありますの。」
目の前に立つメイの雰囲気はいつもと異なりとがっていた。
「ど、どうした?」
少し怯えながらも尋ねるとメイは表情を変えずに
「ここでは人が多すぎますわ。別室に移動しましょう。」
と、いって小会議室へと向かった。
メイは王になってから威厳を保とうと努力をしているようだが彼女らしくない。いつも通りのメイの方がずっと落ち着くのに。なぜだろうか。
小会議室に着くとメイはすぐに口を開いた。
「真央って。緑ノ国の王女だったわよね?」
どこで情報を得たのだろうか。嘘をつくことも考えたがきっとばれてしまうだろうと思い俺は事実を伝えることにした。
「そうだ。真央が王女だった。どこから得た情報かはわからないが確かだ。」
メイは頷くとわずかに笑顔を見せた。
「なら、赤ノ王は翔大でしょう。」
「え・・・?」
メイの言葉に俺は何も言えなかった。
「ちょ、まってくれ。」
俺は思考を巡らせる。
結姫が死んだ理由はきっと彼女に王位を譲るため。結姫が王の最後の権力を使い俺の目の前に現れて彼女の記憶を完全復活させるために暗殺未遂を犯したのは・・・。
まったくわからない。考えるほど話が別方向に進んでしまう。でも、確率的には翔大が王の確率のほうが高い。
ちがう・・・確率なんかではない。彼女ははっきりといっていたではないか。
「そうだ。彼女はそういっていたんだ。翔太が王だ!」
メイは大きく頷きニッと笑う。
「翔大にどう伝えるの?」
「俺が、直接伝えよう。それと、遥か東で見たものなんだけど・・・。」
メイは俺の話を聞くとすぐに小会議室を出た。
意外な事実が発覚したが問題はない。いや、逆によかった。
74 『思い』 崇 会議所
この世界に来たのはこの世界で始めて彼女とあった日の前日。万年樹の桜がきれいに咲いていた。確か、15歳だった気がする。レイが死んだとほぼ同じ時期に誕生日を迎えた16歳。16になったばかりのころに会議所が完成した。しかし、同時にユートピアへ行ってしまったためこっちの世界で3年間を過ごしてしまい19歳。ユートピアから帰還したのは春。その後、四色戦争の騒動を収めたのは半年後くらい。でも、四色戦争は終わったのではなく、忘れただけなのかもしれない。洗脳によって・・・。そして、一週間後ぐらいに平和戦争が起きて、半年後ぐらいに全員の正気が戻った。
と、言うことは俺はもう20歳なんだ。みんな同い年だがゲームの設定上では、最年長は18歳でゲームを始めた人々。もう23歳。せっかく大人になったのに、俺が21歳を迎えるとともに中学生に逆戻りか・・・。
もう一度やり直せると考えればうれしいかもしれない。前向きに考えよう。
と、考えているうちに翔大の部屋に着いた。部屋の中からは何か声が聞こえる。翔大の声ともう一人。誰かの声がする。
― コンコン ―
俺がノックをすると話し声は止まった。
― ギィ! ―
「崇、珍しいな!どうした?」
妙にハイテンションな翔大に少し戸惑ってしまう。
「まぁ、入れば?」
翔大に従い中に入った。
「すごく、言いにくい極秘連絡があるんだが。」
「ちょうどいいよ。こっちも言いやすい極秘連絡があるから。」
同じ事を考えている?一瞬そんな気もした。
「そっちから話して。」
俺は翔大の要求どおり、話し始めた。
「ちょっと前に、俺旅に出たんだ。遥か東に、遥か昔に約束した相手に出会うに。まぁ、会えたんだが帰ってきたときに妙な話を耳にして。」
翔大は一切動揺しない。
「クレアと翔太のこと・・・。王のことなんだけど・・・。」
メイと約束したが、どうしても言いづらい。
「そろそろ、バレると思っていたよ。」
翔大は意味不明な言葉を発してベッドの上に転がる。
「え・・・?」
動揺したのは翔大ではなく俺だ。全く予測しなかった事態を理解することが出来ない。それを知ってか知らずか、翔大は話を進める。
「俺が赤ノ国の王、リリィ・スティスだよ。ずっと前から知ってるよ。なっ!赤ノ国専属道化師カイト。」
「はい、マスター。」
目の前に現れる道化師。俺が部屋に入る前に聞こえてきた声の主。そして、過去に俺の心に進入してきた彼女でさえも恐れた悪魔。催眠術を得意とする道化師カイト。
つい、後退りしてしまう。
「ゴメンな、黙っていて。言おうとは思ったんだけど、」
必死に言い訳を言う翔大。
「幼少期からの記憶をちゃんと俺は持っているよ。一時は王を辞めようとも思ったがギリギリで王の座は放棄できていなかったんだ。結姫が世界の時空を変えてからもカイトの力によって俺は記憶を保った。ここまでは理解できるか。」
「あぁ、大丈夫だ。」
翔大はゆっくりと説明してくれる。
「で、俺は結姫を利用した。彼女は元から最高権力者だった。だから結姫にも記憶を渡した。そして、王を集めるようにお願いした。そこで白羽の矢を立てたのが生粋の青ノ王だった崇。崇を利用して王探しをさせた。少々間違いも混ざっていたが記憶が曖昧なのも当然だ。でも、結姫に記憶を消されたときは少し焦ったし、間違った情報を結姫が持っているのも驚きだった。でも最後はカイトがどうにかしてくれた。」
「じゃあ、願いを叶えているのは?」
「それは結姫自身だ。クレアが王になったときに要求された記憶のフラグメントは相当苦労したようだな。結姫自身が死んでお前を半殺しにしてまで記憶を探すとは・・・。でも、結姫の死は大きな誤差だったよ・・・。愛していたのに。この気持ちだけは変わっていなかったのに。」
現実世界でもここの世界の過去でも現在でも翔大は結姫が好きだったようだ。俺は翔大はクレアに心惹かれていると思ったため意外だった。
「平和戦争は?」
「俺が起こした。クレアの催眠によって起きた四色戦争に対してクレアの催眠にかかっていない人を催眠して戦争を起こした。俺が悪い。」
俺の心に怒りが芽生える。
「どうして、クレアを撃った?・・・どうして!!!!!」
「あの時はカイトに頼み俺自身も催眠にかかっていたんだ。すまない。クレアと健太は大きな誤算と過ちだった。」
どうやらこれは本当のようだ。クレアを殺したことについて俺は怒ったが自分自身も健太を殺したんだ・・・。たとえ操られていたとしても、この事実は忘れない。きっと翔大も苦しんだだろう。
「でも、クレアを撃った瞬間にカイトによって記憶が回復した。そして平和戦争は幕を閉じたんだ。・・・ただ、それだけだ。」
翔大は小さく泣いていた。
「もうすぐでこの世界は終わりを告げる。」
「そのようだな。でも俺は、現実世界といわれる場所の記憶は戻っていないんだ。」
少し寂しそうな顔をする翔大に俺は呟いた。
「お前は、丘野中学校2年B組、中村翔大。誕生日は12月30日現在13歳の結姫に思いを寄せていたガキだよ。」
俺は静かにドアを閉めた。
ドアの向こうで未だにすすり泣く翔大の声が聞こえる。翔大が王ということは隠しておこう。メイにも連絡をしないといけない。俺はメイの元へと向かった。
75 『9月25日』 崇 会議所
「もう、これで最後だ。愛用の銃も魔術もサヨナラだ。」
“崇”としてこの世界最後の言葉を発した。俺は“レンア”としてこの世界を破壊する。前から決意していた。
「さぁ、向かおうワープポイントへ。理想郷へ。」
“レンア”として俺は言った。
ゆっくりとワープポイントへ人が流れる。俺も最後に行く予定だったが変更して最後は翔大になった。
王として君臨して、銃剣士として活躍した日々。これも今日でおしまいだ。後悔はない。
遥か東で見たもの。これは悲しみを生んだ。でも、これが結果だと不思議と理解できた。なぜだろうか。あの場にいたのはクレアではなくステラだった。
彼女は「クレアに頼まれた」とだけ言っていた。
「向こうで会おうな、」
「あぁ、大丈夫だよ俺は死なない。」
「ハートビートタワー」
目の前がユートピアの景色に変わった。
「!!!」
目の前に広がる景色に唖然とした。
「ユートピアが・・・レンア!あなた言ったわよねステラ会ったって!」
荒れ果てた森に、足元には死体が散乱している。死体の中にはステラやソーレのものがあった。メイは俺に確認してきたが俺もわからない。
「すげぇ荒れてるな。」
来たばかりの翔大は何かを隠している。俺は小声で尋ねる。
「おい、お前かよ・・・こんなことしやがって。」
「そうだ。そのほうがお前のためになると思ってな。お前が東へ旅立ったとともに俺はカイトに頼んだんだ。死体が残っているのは驚きだったが俺の言っている意味は理解できるだろう?」
翔大の言葉に俺は驚きを隠せなかった。
「よしっ!いくぞ。もう一回ワープをして光の塔へ向かう。」
俺は指示を出してポイントへ向かった。
前回は徒歩で向かったがミサがポイントを製作したため時間を短縮できた。
「ハートビートタワー」
光の塔は相変わらずきれいな光を放っている。そして不思議な安心感が生まれる。
「レンア。宝をおいて。」
正装に身を包むネイミにいわれて俺は壇上に宝を置いた。
「合言葉はわかっているな?、本当におしまいだ。最後だこれだ。」
一陣の風が吹き、心が凪ぐ。
普通ならばもっと緊張するはずなのに何故か穏やかな気分でいられる。不思議な感覚だ。今までに経験したことが無い。
静寂した空間で俺たちの声だけが響いた。
「真実は正義の希望と」
「キャーー!」
突如響いた悲鳴。声の方向を見ると世界が消滅しかけている。なぜ?どうしてこんなことが起こるんだ。
美羽が必死に誰かの手を取っている。誰かが落ちたようだ。早くも美羽の体力は限界だ。でも、どうしてだろう身動きが取れない。
「夕菜!!!」
美羽が叫んだ。どうやら夕菜が落ちたようだ。どうしよう、脳内が混乱する。
「!」
俺の横を誰かが駆けた。そして、夕菜を追って飛び降りた。
「リリィー!!!!」
俺は無意識に叫んでいた。飛び降りた人の名前を。リリィ?ようやく自分の言葉に我に帰る。あいつ、大丈夫なのか?いや、大丈夫だ。自問自答して自分に言い聞かせる。そして、後ろにいる存在に気づく。
「意地が悪いな君は。でも、助かったよカイト。」
「気づかれましたかレンア様。亡国の姫君に頼まれたのです。マスターならば必ずこの行動をとると分かっていたようです。」
カイトと話していると和服姿の男が、いやリリィがフワフワと浮かんできた。
誰もが驚く中、リリィは夕菜をおろすと土下座した。
「みんな、申し訳ない。俺が、赤ノ王リリィ・スティスだ。平和戦争の原点だ。」
唐突に発したため。みんな理解に苦労していた。
「翔大が王だったてことは・・・クレアは・・・?」
誰かが不意に発した。
「あいつは、紫ノ国第二王女だ。」
少し間違った解答をする。
「別に気にすることではないよ。平和戦争が無かったら今も現実世界を思い出せなかったしね。」
「過ぎ去ったことだよ。」「健太もクレアも分かってくれるさ。」
回答を合図にしたかのように次々とねぎらいの言葉が行き交う。
「みんな・・・。」
翔大は驚きながらも喜び、涙を流していた。
「なぁカイト。お前が皆の心を操作しているのか?」
「いいえ、これも亡国の姫君のおっしゃったとおりです。」
「すごいな、あいつ。」
俺のつぶやきにカイトは小さく息を吐いた。
「そろそろではないですか?」
頷いて叫んだ。
「もう一度やろう。みんな、集まれ!」
俺の言葉でみんながもう一度、光の塔に目を向けた。本当に最後だ。21歳の俺は最初で最後。いや、最後じゃない。もう一度めぐってくる21歳。そのときに俺は何をしているのだろうか?そして、何を・・・。
「真実は正義と後悔の唄。」
この言葉が間違っていたら・・・どうすればいいんだろう。不安も込み上げる。
― キィィィィィ! ―
奇怪な音とともに宝が光を発する。
しかし、光はすぐに消えた。
ご覧頂ありがとうございました。
続きは4月29日9時を予定しています。
そろそろ、話に矛盾点または人名ミスが出てくると思います。
今後もよろしくお願いします。
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