~第4章 繋がりが示すもの~ 66~68
注意:殺人が起きます。
登場人物が多すぎてグチャグチャしてます。
中学生の書いた作品です。
無駄に長いです。
似ている作品があったらごめんなさい。
(本読まないのでかぶっているものがあるかもしれません。)
一言:フラグメントはどうなったのでしょうか。
本作では『おとぎばなし』について詳しく語ります。
66 『きせき』 崇 青ノ王宮
「本当に迷惑よ。気がついたら血まみれの部屋なんてねぇ。誰も気づかなかったらどうしていたわけ?死ななくても意識不明の重体よ。」
「でも、良かったじゃない。生きていたんだからね。」
怒るミサに笑うナミ。
「自殺でもしようと思ったわけ?絶対に死なない保障があるって言うのに。」
この質問にどう回答していいか困ってしまう。死人に殺されたなんていったらただの作り話だと思われる。ここは、適当に対応しよう。
「いや、暗殺者に気づけなくてね。」
「はぁ?」
同時に発する侮辱する言葉。
「呆れる。気高きレンア様が暗殺者に気づけないなんてね。かっこ悪い。青ノ国の恥よ。」
「そんな理由でっ?まさかねぇ・・・。」
怒るナミに笑うミサ。
「そういえば、誰だったの?暗殺者は。まさかcomってはずは無いし。」
「まさか、ここの中に暗殺者がいるとか?でも、崇を暗殺して意味あるの?」
今度は二人で笑い出した。
「まぁ、私の推理で言えば、他にちゃんとした理由があるけど、バカバカしいのか、恥ずかしいのかで言うことができないってトコロかしらね?それがゴールに繋がるのならば貢献できてよかったじゃない。」
ナミはミサの言葉に大笑いした。本当に理解できない。赤面した顔を隠すことが出来ず、それを見て2人は寄り一層大笑いした。
「じゃあ、私たちそろそろ行くから、安静にしていてよね!」
一通り笑い終えると2人は部屋から出て行った。
でも、確かにミサが言っていたことは一理あっている。結姫が言っていた欠片は良く分からないが少しでも彼女に貢献できたのであろう。
残った傷も良い思い出になるではないか。
彼女の軌跡も俺の軌跡も大して変わらない。二人で一緒に過ごした時間は一生の半分以上だ。きっと、あまり変化は無い。
まぁ、彼女が生きていると言う奇跡が実現すればの話だが。
もしかしたらこれが全て、俺の現実逃避だというのならば、彼女は死んでいるのか、始めからいないのか。ならば、この夢から覚めたくない。
でも、すべての答えは半月後にわかるだろう。
― ガチャ ―
部屋に誰かが入ってくる。俺は不意に目をそらした。誰の気配かわからない。だからよりいっそう恐ろしく感じた。
「もう一度きてあげたわよ。まさか、失敗してしまうなんて。不死身といわれた元紫ノ国以外の人が死ぬ方法。黄ノ国看護部フェアリーテイルに記してあったことを忘れていたわ。気づいていないでしょうね、私が暗殺者だと言うことを。」
不気味に笑う暗殺者。
俺は目線を暗殺者の顔へと移す。
67 『暗殺者』 崇 青ノ王宮
「なーんてねっ!どうせ暗殺者なんて架空の話なんでしょう。わかっているわよ。」
メイは大笑いしている。いや、正しくはファクト。
「本当に殺されると思ったよ、殺気をすごく感じる。」
「でしょー!万能士ってすごいねっ!いろいろなことができてすごく楽しい。」
王になってもメイは何もかわっていない。
「でも、何で私が崇を殺す用事があるの~?崇、やましいことでもしたの?」
「い、いやそういう訳ではなく・・・。」
「あやし~。」
メイの視線が痛い。
そう、確かになんで俺はメイに殺されると思ったのか。それはきっと彼女にあっても当てはまるのだろうか。
「だって・・・健太のことを思って。」
― ガシャン!! ―
健太という言葉を発した瞬間にメイは剣を俺の喉元に突きつけた。
俺は、メイにゆだねようと思った。別に殺されたっていいじゃないか。生きるものすべて滅びる。そんな無責任な言葉が思い浮かぶ。
― シュン ―
メイの持つ剣が俺の首へと落ちる。
「痛っ!おい、メイ本気で振り下ろすなよ!」
俺は大声を上げてしまった。
「はははっ!少しは抵抗すればいいのに。宝剣ってすごいよねぇ!刃がついてないんだから、」
本当に痛かった。
メイの持っていたのは、木を金属に見えるようにコーティングした宝剣。刃はついていないが、本気で殴られれば相当痛い。女子の力だからよかったが、男子がやったら本当に死んでいた。首の骨が折れればこの世界で生きていけても現実世界に戻ったら死んでいる。女とはなぜこんなに恐ろしいのだろうか。しかも、他人の不幸は蜜の味という扱いだ。
「恨んでいるわけないでしょう。だって、事故だもん。仕方ない、誰のせいでもないでしょう。しかも、あの戦争の発端はクレアと健太。だから、仕方ない。・・・自業自得なのよ。」
あのときのことは振り切ったようだ。
「そうだ、メイ。少しお願いがあるんだ。」
俺は小さな声でささやく。
「俺は明日から東へ旅に出る。昔に約束をしたんだ。」
「そう、いってらっしゃい。で?どうして私に言うわけ。」
メイはすんなりと了解してくれた。
「きっと、9月25日までには戻れない。だから、先にユートピアに行ってくれ。」
少し悩んだような表情をしたメイは数秒置いて了解してくれた。
「でも、何かあったら連絡してね。通信方法はいくらでもあるでしょう。」
「あぁ。できるだけ。」
メイは不満そうな表情をする。
「絶対に・・・ね?」
「わかったよ。」
部屋に笑い声が響く。
「でも、9月25日まで日数は少ないから。」
最後に一言残して部屋を出て行った。
一人になった部屋で俺は明日への準備を始める。
そう、幼少のころに約束した地。その場所は幼いころの記憶には程遠い意町並みだろうが、自分の足が感覚として覚えているはずだ。
彼女は覚えているかわからない。でも、希望があるのならばそれに懸けるしかない。
身支度を整えようと立ち上がる。
身支度といっても、容易な装備しかできない。でも、きっと大丈夫。どこからか無限に沸いてくる自身だけに身を委ねる。
夜も更けてきた。夕食を済ませてから出かけようと思ったが、ナミが炊事所を爆発させたらしく夕食を食べれる状況ではなくなった。
泥棒のように窓から飛び降りる。
― ドシンッ! ―
「いった・・・。」
高さの計算を間違えた。でも、昔ならば万能士の力でもう少しちゃんと計算することもできたのに。どうしてだろう。
でも、そんなことを気にする暇などない。俺は、記憶を頼りに歩き始める。少し、不安はある。でも、きっと大丈夫。彼女もいつもそういっていた。だから。大丈夫。
自分に暗示をかけ続ける。それでも、弱気な心は消えない。前向きな心を虫歯まわぬよう注意することしかできない。
よく知らない場所を探して東へ、東へ俺は進む。
68『過ぎ去った栄光の日々』真央 緑ノ王宮
崇は昔の約束を果たすために東へと向かったようだ。私も健太と一緒に行こうと約束していた。でも、今は行く気になれない。だって、約束した相手はいないから。誰も。もう。
あの日約束したのは、私とクレアと結姫と健太と崇。でも、生き残っているのは、私と崇だけ。無意味なんだよ。それに行っても私たちの記憶にある風景はもう、存在しないんだ。そして私はもう。王の座を降りた。
「真央、青ノ国から連絡でね。」
「あぁ、崇が脱走したんでしょう。」
ルナが私に連絡を伝える。でも、私はルナの言葉をさえぎり先に発する。
「大丈夫よ。そのうち帰ってくるから、」
私はルナに微笑んでみせる。
「なぜ、あなたが知っているの?」
不思議そうに私の顔を覗き込む。私は表情を変えずに続ける。
「だって、崇だよ、」
私は“私らしい”回答をした。でも、納得の表情を示さない。逆に怪しまれてしまったようだ。でも、大丈夫だろうルナは根掘り葉掘り聞いてくるような人ではない。
私の予測は的中し、「そうね」といってルナは部屋を出て行った。真実を伝えたほうがいいのかもしれないが真実を知るのは傲慢だよ。ルナ、わかってくれるよね?
私は会議所の書室へ向かった。どうしてもわからないことがあった。
崇に口で伝えただけで、王を辞退することはできるのだろうか。確か、どこかの国のどこかの役職のフェアリーテイルおとぎばなしに王についてのことが書いてあった気がする。
しらみつぶしに見ていこう。
私は、赤ノ作戦部のフェアリーテイルを読む。記してあったことはユートピアについてだった。有力な情報だがきっと崇は入手してあるだろう。
黄ノ看護部は不死身の人を殺す方法、青ノ魔術師は核兵器について、赤ノ銃剣士は技術の発展と豊かさを取り違えた世界(私たちの現実世界の話)、緑ノ魔術師は花言葉について。
「ふぅ。」
5冊の本を読み終えると、薄い絵本でも疲れてしまう。もう5冊の本を持ち出し、私は中庭へと向かった。緑溢れる中庭ならば少しはリラックスできるだろう。
「あれ、夕菜。赤ノ国もここにきているの?」
向かう途中で夕菜にあった。彼女と話すことは少ないが彼女は丁寧に返事をしてくれた。
「いや、私だけ。資料室の資料の中から一枚の写真を探さなきゃいけなくて。」
私たちは微笑んで軽く会釈をしてその場をはんれた。
中庭のベンチに腰掛けて青ノ作戦部の本を開く。珍しい、この本には副題が付いている。『フェアリーテイル~この世界の国々~』読む必要はなさそうだが、一応読んでみた。結局、話の内容は5色の国の歴史だけだった。
緑ノ作戦部はユートピアへの友好関係。黄ノ銃剣士は5色の友好関係と王族について。
「はぁ、全然無い。」
私がため息を付くと、夕菜が目の前の廊下を歩いている。
「夕菜!写真見つかったの?」
私が話しかけると夕菜は振り向いた。
「うん。探しても全然なかったのに、赤ノ国の歴史って本に挟まってた。よく読む本に入れていたのすっかり忘れていたよ。」
苦笑いしながらまた歩いていった。
「近くに・・・か。・・・・・・あっ!!!!!」
私は、書室へ走り出した。
「あった!」
私は夕菜と同じミスをしていた。私の勤める緑ノ国の看護部のフェアリーテイルは王ノ世代交代についてが記されている。
「王の交代は、前王の死が絶対条件。また、死ではなくても脳死の場合も変更可。死を避けて王を交代する場合は、王は今後一切新王の目の前に現れないことが絶対条件となる。か・・・。選択肢は2つ。」
深いため息をつく。
何で結姫が死ぬ必要があったのかわかった気がする。クレアに王位を譲るには、自分が死ぬ必要があったんだ。どうしようかな・・・。
私は会議所の長い廊下を歩いた。
目の前に、青ノ大樹が歩いている。ちょうどすれ違ったときだった。
「えっ!」
突然、隣で大樹が大声をだす。
「何かあったの?」
大樹とはあまり話したことはない。
「真央、崇から連絡があったんだけど、今すぐにミサと達也を探してくれないか?できれば3日以内に会議所に来るよう言ってくれ。」
「えっ!どこにいるかわからないでしょう。達也ならまだしもミサはどこにいるかまったく把握できない。」
どうやって崇と連絡を取ったのかはわからないが、ミサと達也を探すのは難しかった。今はどこの国も自由行動。ユートピアにいるのか、こっちの世界にいるのかもわからない状況だった。ただ、9月25日に集まるという約束しかしていない。
「でも、方法はあるかもしれない。」
私はどこかの国のフェアリーテイルを思い出す。
「もう一人にだけ、このことを話して。」
私の言葉に、大樹は少し戸惑っている。
「この緊急事態なのに、大勢に伝えずに一人だけに?」
「そう。私はミサの行方について、大樹は達也の行方に着いて一人だけに話して。絶対に一人。」
私が強く言うと大樹は黙って頷き走り出した。
フェアリーテイルにはこう記されていた。『伝達は一人に伝えるだけのほうが効率がよい。』深い意味は理解できなかった。でも、フェアリーテイルに嘘は書かれていない。おとぎばなしに見せかけて本当は結姫の前の世代の王女が作り上げた話。
実話。
ご覧頂ありがとうございました。
続きは4月20日9時を予定しています。
そろそろ、話に矛盾点または人名ミスが出てくると思います。
今後もよろしくお願いします。
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