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Regret Game ~忘却の彼方~  作者: 蒼凛
第4章 繋がりが示すもの 
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24/31

~第4章 繋がりが示すもの~ 63~65

注意:殺人が起きます。

   登場人物が多すぎてグチャグチャしてます。

   中学生の書いた作品です。

   無駄に長いです。

   似ている作品があったらごめんなさい。

   (本読まないのでかぶっているものがあるかもしれません。)


一言:次々と思い出される現実世界の記憶。過去の記憶は悲しいものが多かった。彼が“女心”を理解できる日は来るのでしょうか?

   彼は思いもしない人物に再び出会い・・・・。

63 『糸』 崇 会議所


 俺の起こした失敗は、奇跡的に良い方向へと傾き、世界が完全復活した。きっと彼女もどこかで驚いていることだろう。それとも、これもわかっていたのか。

 青ノ国はすぐにこっちの世界に帰ってきた。緑や黄ノ国はもう少しユートピアを探検すると、まだユートピアに滞在している。

 と、思ったらどうやら緑ノ国は帰還したようだ。今は王宮で休養をとっているのだろう。使用人や国民など全てのcomが消えてしまったため少し寂しい。そう考えればcomも復活したユートピアは少し羨ましい。

 俺たちはナミの気分で会議所で休養をとっている。

― コンコン ―

自室の扉をノックする音が聞こえる。

 「崇。これ、緑ノ真央からのメッセージ。」

ミサは俺に封筒を渡すとすぐに部屋を出た。なんだかニヤ付いているようにも見えた。魔術師だけあり、きっと手紙の内容を理解しているのだろう。

 それくらいならば俺でも出来る。と言いたいが最近は魔力が減ってきている。その分、銃剣士としての力は増えていく。万能士は必要とされなくなったのかもしれない。

 手紙の内容は明日、会議所で会う。だった。

 こっちは会議所にいるためまったく問題は無い。しかし、他のことはまったく書かれていなかったので詳細が不明なのは少し気になった。


 「崇、決めたよ私。」

10分遅れで真央が会議所談話室にやって来た。

 決めた?突然の言葉でまったく理解できなかった。

「崇、私ね・・・。」

切羽詰った彼女の言葉に少し戸惑ってしまう。何より、俺に迫ってくるのが何とも言えず恐ろしい。

 「私、ずっと思ってたんだけど。」

ずっと、思っていた?も、もしかして。いや、でも俺は。

 変な言葉が脳裏によぎる。もう頭の中は真っ白だ。

 「私、王族から手を引く。」

「はぁぁぁぁぁぁぁ。そういうことか。」

少しガッカリした。でも、それを悟られないように表情を変えようとするがそれもうまくいかない。

 “失恋”“期待しすぎ”“かっこわるい”負の言葉しか思い浮かばない。本当に、これだから女は。いつも自分勝手で・・・・。

「わかったよ。真央はネイミを降りると言うことだな。それならば、自動的に王はルナになる。良い選択なのかは分からないが、きっと何かはかわる。」

適当に選んだ言葉を並べる。恥ずかしさを紛らわせるためにレンアの姿になる。

 俺が微笑むと、真央は満面の笑みを浮かべた。


 「はぁぁぁぁぁ」

部屋に戻ってより一層大きなため息をついた。

 期待していた自分に嘲笑してしまう。

 変わったなぁ。何もかも。気づいている人は極少数だが、この世界は、前にいた世界とは違う。いや、同じなのかもしれないが聳え立つ万年樹は存在しない、法廷も消えている。かつて、リリィと呼んだ人。彼女はどこにいるのだろうか。

 四色戦争は意味があったのだろうか?結局この件でcomは消えた。政府戦争は大きな意味があったのだろうが、自分の死も計算されたものなのだろうか。でも、隠れるには絶好のチャンスだったのかもしれない。

 今でも胸が痛む。健太が死んだことに・・・健太を殺したことに・・・。悔やみ悔やんだ果てに見えるものはないと知っているつもりだが現実は簡単ではなかった。ゲームの世界から抜け出せてもここの世界の記憶が残るのならば現実の俺はどんな行動に出るのだろうか。でも、記憶が消えて、健太やレイや晃、リカは存在しなかったことになるのならば、記憶はなくても心の穴は埋まることはないだろう。

 「はぁ。」

別の意味のため息を漏らす。

 こんな世界に、興味本意で来るべきではなかった。そして何より、クレアと戦うことを望まなければよかった。あの言葉がなかったら、少しは世界が変わっていたかもしれない。言葉は恐ろしいものだ。

 でも、彼女とはいずれ会うだろう。いくつもの繋がりが彼女の元へと導いてくれる。それだけは信じている。

 “女心”これが理解できれば少しは楽になれるのかもしれないが、それを理解するのには当分かかるだろう。異性の差は小さいようで大きい。少なくとも俺は感じる。

 「崇、なんかよくわからないけど各国全員が大会議室に集まってるよ。」

ナミがノックもしないで部屋に入ってくる。少しビクッとしたがおそらくナミは気づいていないだろう。

 会議・・・?

「あっ!報告を忘れてた。そうだ、今日は全員が集まると言っていた!」

思い出したころには予定した時間は残り3分しかない。

「ナミ、全員を集めて大会議室へ。至急頼む。」

「レンアでなくなってから少し気を抜きすぎじゃない?」

ナミが笑う。

 確かにそうかもしれない。自覚してしまうのがよりいっそう恥ずかしくて目を背けた。

「わ、悪かったな。」

適当に返事をするとナミは笑いながら扉を閉めた。

 今日は久しぶりにレンアとして会議に出席しよう。


64 『クロノ』 崇 会議所


 「遅れてすまなかった。」

5分遅れで俺たちは大会議室に到着した。

 「珍しいわね。レンア」

ネイミが微笑する。ファクトもだ。

「そっか、メイも正式に王になったんだよねっ!」

ナミがうれしそうな声をあげる。

「うん。」

少し恥ずかしそうにメイは答えた。

 「では、今回の会議を始めます。司会は例に従って私が行わせていただきます。」

ミサがいつものようにあいさつからはじめる。

「旧黄ノ王だった健太は不慮の事故により全ライフを失ってしまいました。よって、本日から正式にメイが王女、ソン・ファクトとなります。」

ミサからの紹介にメイが軽くお辞儀をする。服の色合いなどは健太の時代と変わりないが女性仕様となった服は少々動きずらそうだ。

 「えっと、レンア様からご連絡が。」

ミサが俺にふる。

 「たった今決めたことだが、今から約一ヵ月後の9月25日にユートピアへ行き石版にもう一度願いをこめようと思う。おそらくこの世界もユートピアも10月までは持たないだろう。それまでにもう一度なぞを見直して見たいと思う。」

俺の言葉に戸惑っている様子が見えた。

 「レンア。なんで9月25日なの?」

誰かが放った質問に俺は答えた。

「忘れてしまったかもしれないが、この日は重要なんだ。」

そう、この日は重要。だって、彼女が帰ってくるならばおそらくこの日かその前日。でも、あくまで推測にしか過ぎないが。

 「まぁ、意味があるならいいじゃない?」

ネイミやミサが賛成の意を示す。

「そうだな。時は待ってくれない。何もしないで後悔するのもいやだしな。」

達也も賛成のようだ。

 第四英雄や王の意思を見て全員が賛成してくれた。

 「残りの約一ヶ月は各自、どう過ごしてもかまわない。偽りとはいえこの世界で過ごした年月は偽りの記憶を含めれば現実以上。実際は14歳なのに二十歳を超えている人もいるだろう。まぁ、もう年齢と誕生日を把握できている人は少ないが。だから、お別れするならば後、一ヶ月間この世界を堪能するように。」

終わらせたいけれど愛している。それは全員同じ考えだろう。

 兵器も、核もない。地雷も埋まっていない世界は俺らにはとても住み心地がよい。俺も現実に戻りたくないという感情を少しも持っていないわけではない。2129年に起きた第三次世界大戦で親を亡くした人もいる。だから、この世とともに・・・。

 考えてはいけないことを考えてしまった。

 「ほかに連絡は?」

ミサの問いかけに誰も反応しなかったので会はお開きとなった。


 「崇っ!少しいい?」

メイが俺を呼び止めた。

「クレアのことなんだけど・・・。」

 メイがクレアの話をするのは以外だった。

「そういえば、もうひとつあるよね?ワープポイント」

 結姫同様。メイも気づいたようだ。

「そうだよ。もうひとつある、おそらくそこにワープしたのさ。彼女は。」


65 『果て』 崇 青ノ王宮


 半月程がたった。そういえば、俺って今何歳だ?二十歳にはなったのだろうか、いや、まだ19歳?何もかもがどうでもよくなる。

 向こうの世界に帰ったら何をしようかな。世界平和のために働くかその反対か。俺は現実世界もこの世界のようにしたい。そう思う。

 でも、きっと大きな人間にはなれないんだろうなぁ。とも思う。実際はまだ中学2年生。今はこんなに大人びたことを言えるけど体も心も子供の俺に何が出来るか。

 「崇!」

誰かが俺を呼んでいる。周りを見渡すが誰もいない。

「鏡!鏡を覗き込んで。」

俺は慌てて大きな一面鏡を除くと懐かしいものが見えた。

 「結姫!」

鏡の中に移るのは結姫の姿。

「元気そうねっ!ここは通称あの世なんだけど、まぁ死んだみんなは当然元気じゃないわよ。」

「どう見ても元気そうだが・・・。」

「死んでるって事忘れないでよ。」

 結姫はニコニコと笑い俺に語りかける。

「で、どうやって会話してるんだ?」

最も重要な質問を結姫に尋ねる

 「そんなの簡単!自分の姿良く見てみなさいよ。」

俺は自分の姿を見渡す。何か変わっているのだろうか。

「気づかないの?崇。死んでるわよ。」

「・・・・・・・・・・。」

 沈黙。

「冗談はよせ。」

「冗談じゃない。私が言っているのは、1分後の崇のこと。」

 鏡越しに結姫が銃を突きつけてくる。

「なぜ、君がそんなことを?」

「最後の記憶のフラグメントを彼女に届けるために。まさか、もう一つあったとはね。」

「でも、俺は死なないと約束されているぞ。」

結姫はため息をつく。

 「冗談に決まっているでしょう。殺しはしない。でも、これ以上行動されたら困るのよ。大丈夫よ。私はあなたを殺さない。殺せない。」

― バンッ ―

 まさか・・・。本当に撃つなんて。遠ざかる意識。


ご覧頂ありがとうございました。

続きは4月17日9時を予定しています。

そろそろ、話に矛盾点または人名ミスが出てくると思います。

今後もよろしくお願いします。

レビュー・評価をしていただくと幸いです。


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