表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
臨界(仮)  作者: vastum


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
88/100

88話

男は石畳の上に座っていた。


中央の剣から少し離れた場所。


足を伸ばしている。


風が吹く。


遠くで鎖が鳴る。


カチャ……


男は空を見ていた。


雲がゆっくり流れている。


その時。


「休憩?」


声がした。


男は顔を向ける。


女が立っていた。


「そんな感じ」


女は少し近づく。


それから男の隣に座る。


石畳の上。


「硬い」


「石だからな」


女は少し笑う。


風が吹く。


中央の鎖が揺れる。


カチャ……


女は剣を見る。


「遠くからでも見える」


「目印みたいだ」


「確かに」


少し沈黙。


女が空を見る。


「雲、ゆっくり」


「ここだと」


「時間もゆっくりな気がする」


女は少し頷く。


「わかる」


風が吹く。


草が揺れる。


女が立ち上がる。


「もう行く?」


「うん」


その瞬間。


女が消えた。


男は空を見る。


雲が流れている。


それから立ち上がる。


中央の剣を見る。


風が吹く。


鎖が鳴る。


カチャ……


次の瞬間。


男の姿も消えた。


広場には誰もいない。


風だけが吹いていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ