表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
臨界(仮)  作者: vastum


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
77/100

77話

女は石畳をゆっくり歩いていた。


中央の剣から少し離れた場所。


コツ……コツ……


足音だけが広場に響く。


風が吹く。


遠くで鎖が鳴る。


カチャ……


女は中央の剣を見る。


何十本も刺さっている。


少し立ち止まる。


その時。


「広いね」


声がした。


女は振り向く。


2人目の女が立っていた。


「広い」


2人目の女は広場を見回す。


「走れそう」


女は少し笑う。


「走る?」


2人目の女

「迷う」


「迷う?」


2人目の女

「広いと」


「どこまで行くか」


女は少し考える。


「確かに」


風が吹く。


中央の鎖が揺れる。


カチャ……


2人目の女は剣を見る。


「目立つ」


「遠くからでも見える」


2人目の女

「目印みたい」


女は少し頷く。


その時。


2人目の女が言う。


「マヤ」


「ん?」


2人目の女

「歩くの速いよね」


女は少し固まる。


「……誰?」


2人目の女は少し笑う。


「さあ」


風が吹く。


草が揺れる。


女は空を見る。


雲が流れている。


その瞬間。


2人目の女が消えた。


女は中央の剣を見る。


少し歩く。


コツ……コツ……


次の瞬間。


女の姿も消えた。


広場には誰もいない。


風だけが吹いていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ