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アイアンハート  作者: 安心
必然たる偶発
24/49

魔導殺し1

帝国軍は帝都からタール草原までの間にある小高い丘の一つを進んでいた。それを見た、大きな杖を持った蛇人がたくさんの餌がきたと言わんばかりの喜びを見せ猛スピードで近づいていく。そして蛇人――ナーガソーサラーは毒を纏った雨を降らせる。2等級魔法〘ポイズンクライ/毒の涙粒〙である。触れただけで麻痺させる猛毒だ。ただ猛毒であるが非常に毒の進行が遅い。故にじっくりと時間をかけ動けなくなった所を美味しくいただく。ナーガソーサラー自体には毒耐性があるので効かない。その耐性をいかして一方的に狩りを行うのがナーガソーサラーの十八番だ。だがナーガソーサラーは困惑していた。なぜなら毒の雨は大きな黒い壁にすべて吸い込まれていったからだ。黒い壁そう言われてもおかしくないほどの大きな大剣。帝国でこの武器を知らぬ者はほとんどいない。帝国八剣と呼ばれるにふさわしい存在感。そう、この武器【魔導殺し】を担ぐこの男こそギヴン・ゲルドガルドである。ギヴンは少し離れた所にいるナーガソーサラーを見つける。馬を走らせる。鎧と大剣がなんどもガチャリと当たるがそのまま気にせず走らせていく。そして大剣をいとも簡単に振り回し持ち上げ振り下ろす。大剣が腕に当たればグシャリと腕は折れていく。本来ならば切り落とされるであろうがこの大剣は刃がない。この大剣の特徴の一つである。ナーガソーサラーはシャーシャーと威嚇をしながらも自身の腕を抑え距離を取る。


「非常に残念だ。私以外ならお前の勝ちだ」


ギヴンは馬から飛び降りて近づき今度は横に振り回す。

ナーガソーサラーの胴体にめり込む。シャーと大きな声を上げながらぶっ飛ばされる。ギヴンは更にもう一発浴びせようとする。しかしその前に黄色い光の鳥が当たる。黄色い光――1等級魔法サンダーを食らったナーガソーサラーは痺れて動けなくなっている。更に今度は上から雷球が落ちてくる。2等級魔法サンダーボルト?が直撃する。ナーガソーサラーは真っ黒になりながら息絶えた。不満げなギヴンの後ろから声がする。


「ギヴン様、お遊びはやめて戻ってください」


宙に浮く一人乗り用の小型の舟の上に乗った黄色い杖を持った男がギヴンを注意する。


「シュメールおいしいとこもってくなよ」


黄色い杖を持った男―――シュメールがサンダーをギヴンに飛ばす。

サンダーは当たることなくかき消される。


「わかったわかった大将は素直に戻りますよっと」


ギブンは再び行軍に戻り先頭に向かう。

シュメールは舟を杖で軽く叩く。すると舟自体がバチバチと音を立てて動き出しギブンの後ろを進んでいく。


シュメールの舟と杖は両方とも貴重なマジックアイテムである。舟は【ラシャブの箱舟】杖は【ラシャブの転遷】という。舟の方は単純であり雷魔法を舟に使うと宙に浮き進んでいく。舟自体には〘エンチャント"フロート/浮遊"〙でも浮くことができるが【ラシャブの箱舟】は極少ない魔力量の雷魔法だけで浮くことができ舟自体にも自然と電撃のバリアが張られる。このバリアはある程度の攻撃を受けるとなくなってしまう。【ラシャブの転遷】は雷魔法の質を変えられる。本来の雷魔法とは異なる使い方、その雷魔法の在り方を変化させられる。使い手次第では柔軟性のある多彩な攻撃をすることも可能である。マジックアイテム、ラシャブシリーズは全部で5種類ありダンジョン産である。



【マジックアイテム】[魔道具とも呼ばれる。良質なモノは主にダンジョン産がほとんどである。マジックアイテムを作ることのできる職人もいる]

【ダンジョン】[各地に突然現れたり遥か昔から存在したりする、モンスターの巣窟の総称。なぜかはわからないがお宝が湧いてくる。一定のペースで階層主と呼ばれる強いモンスターが現れる。質のよいダンジョンはたいてい国に管理されることがほとんど]

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