特訓
色々忙しくて、だいぶ更新できなくてすみません。。
ユウリがシュカに連絡を取ってから数日が経った。
この数日でルーリアン王国にアグナッド帝国の使者が赴き、この二国による同盟が無事結ばれた。
その後ユウリたちはというと、王国の訓練場でウルガーにしごかれていた。
「……ハア、ハア」
「おいおい、もうへばってんのか?」
「SSランクのお前と一緒にするな!」
訓練場で息を切らしながら大の字で倒れているユウリを、ウルガーは笑いながらのぞき込んでいた。
何故こんな事になっているかというと、同盟を結んだ後、ユウリたちが次のダンジョンに向かおうとした際に、ウルガーから特訓の申し出が来たのだ。
その理由が、ただユウリを気に入ったというだけだった。
ユウリもクウゴに負けた事を根に持っていたので、特訓の申し出を受ける事にしたのだった。
そして、王宮の訓練場を借りたユウリたちは訓練を開始した。
ユウリとアンナ、ルリは近距離戦を鍛えるため、ウルガーが訓練をし、フェルカとセリナは魔法を鍛えるため、王宮最強の魔術師であるレスト・ファイニスが訓練をすることになった。
ユウリたちは木剣とナイフでウルガーに斬りかかるが、それを全て捌き切った。
そのままアンナとルリのナイフを弾いたが、ユウリに対しては木剣を弾きながら数回攻撃を与えた。
「痛ってッ!?何で俺だけ!?」
ユウリは攻撃を食らった頭を抑えて転がった。
すると、訓練場に慶太たちが入ってきた。
「いたいた。探したぞ、ユウリ」
「……ん?慶太?」
「僕たちもユウリに付いていく。その為に強くなりたいんだ」
そう言った慶太と皐月、雅の表情は真剣だった。
「……。はあ、いいよ。またよろしくな、慶太」
「ああ!」
「ちょっと、私は?」
「み、雅もよろしくな…」
ユウリと慶太たちは空気の懐かしさを感じていると、座っていたユウリの後頭部の木剣の剣先が当てられた。
ユウリは後頭部を抑えながら振り向くと、ウルガーが慶太にも木剣を投げ渡した。
「お前さん、ユウリの友人だろ?コイツと一緒に戦うなら強くなくちゃな。お前さんも一緒に鍛えてやるよ」
「……お願いします!」
慶太はウルガーにお辞儀をすると、皐月が手を挙げた。
「あの~。私と雅はどうすればいいのでしょう?」
「……。あ~、君たち魔法が得意?なら、君たちはあっち」
そう言って、ウルガーはレストの方に指を指した。
~~~~~~~~~~~~~~
そして、そこから特訓が始まって二週間が経った。
フェルカたちはレストの特訓のおかげにかなり魔法の腕を上げ、ユウリたちもウルガーの攻撃についていけるようになっていた。
「よし、最後の仕上げだ。……ユウリ、慶太。お前たち二人で俺に一発入れてみろ」
「……は?俺たち二人で?」
「ああ、魔法も使っていいし、本気で来いよ」
ウルガーはユウリと慶太に対し、挑発するに煽った。
すると、ユウリと慶太は木剣を構えて、攻撃体勢に入った。
「上等!行くぜ、慶太」
「うん!」
二人は同時に走り出し、ウルガーに斬りかかると慶太の木剣を自分の木剣で受け止め、ユウリの攻撃は手首を掴まれ、そのまま遠心力で投げられた。
「やっべ!?」
投げられたユウリは身体を捻って上手く着地し、再びウルガーに向かって走り出した。
ウルガーはそれを邪魔するように、ユウリの方向に慶太の木剣を流した。
しかし、ユウリは慶太を、慶太はユウリを互いに避けながら、ウルガーに攻撃をした。
慶太は地面にぶつかる寸前に、手で地面を押して低い体勢で着地し、すぐに魔法を使った。
「ユウリ!」
「ーーッ!」
ユウリは慶太の声と同時に横にずれると、雷の槍が飛んできた。
だが、ウルガーは木剣に魔力を込め、雷の槍を切り伏せた。
雷の槍が消えると目の前に慶太がおり木剣を振ったが、それもウルガーに止められた。
「へえ、魔法と一緒に突っ込んでくるか…」
ウルガーが慶太に感心していると、慶太はウルガーの木剣を振り払った。
すると、慶太の後ろからユウリがノータイムで木剣を振り下ろした。
(ーー流石にこれは読めないだろ!)
「ーーーー」
「ーーぐっ!?」
ユウリがウルガーに斬りかかろうとした瞬間に、腹に強い振動がぶつかり後ろに飛んだ。
ユウリを飛ばすと、すぐにウルガーは後方へ下がった。
「ふい~、今のは危なかった~」
「ーーくそっ!?」
ユウリは転がりながらも受け身を取り、すぐに木剣を構えて走り出した。
慶太もそれに合わせ、二人は再びウルガーに攻撃を仕掛けた。
ユウリが攻撃をすると、続けて慶太が攻撃をし、その後ユウリが攻撃。
この二人のノータイムでの攻撃をウルガーは、ただひたすら受け流していた。
「――今!《サンダー・ジャベリン》ッ!!」
慶太は攻撃をしながら魔法を撃つタイミングを見計らっており、少しウルガーの姿勢が崩れた瞬間に、複数の雷の槍を放った。
しかし、ウルガーはそれを予想していたようで、雷の槍を全て避けた。
「まあ、そう来るよね」
「僕も貴方が避ける事くらい予想できますよ」
「ーーッ!?」
ウルガーが後方へ下がろうとすると、後ろに雷の槍が数本刺さっており下がれなかった。
「元々当てる気はありませんよ!」
ウルガーが止まると同時に、慶太は距離を詰めて木剣でウルガーを押した。
「ーー今だ、ユウリ!!」
「【ーーあらゆるものを焼き尽くし、地獄の光景を見せたまえ。】ーー《インフェルノ・ドラグーン》ッ!!」
ユウリはウルガーに飛び掛かり、慶太が避けると、黒炎を纏った木剣でウルガーを斬った。
「……あれ?」
と思いきや、ユウリの魔力に木剣が耐えきれなく、ウルガーに当たる直前に粉々になってしまった。
ユウリは気まずそうな顔でウルガーを見ると、笑顔で蹴り飛ばされた。
「ーーぐほっ!?」
「…まあ、合格かな。今回はお前たちの勝ちだ」
「なら何で蹴った!?」
ウルガーに合格をもらった二入だが、ユウリは蹴られた事に文句を垂れた。
しかし、そのせいで再びユウリはウルガーにしごかれたのだった。
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