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同盟

最近、天気だ不安定過ぎて、身体が怠い~。。

 翌日、王宮の客間で目を覚ましたユウリは起き上がろうとすると、身体が持ち上がらなかった。


 ウトウトとする意識の中で、両腕とお腹に温かい温度を感じ目を向けると右腕にはフェルカが、左腕にはセリナが掴んでおり、お腹にはルリが乗っかって寝ていた。


 すると、先に起きていたアンナが寝ているルリを抱きかかえ、毛布を掛けてベッドに下した。


「おはようございます、ユウリ様」

「おう、おはよう」

「ユウリ様、先程クレイ様がお見えになり、邪神教への対策会議を開くので、朝食後に会議室に集まってほしいとの事です」

「あ~、分かった。……フェルカ、セリナ、そろそろ起きるぞ」


 ユウリはまだ上手く働かない頭で返事をすると、両隣にいるフェルカとセリナの身体を揺らした。


 フェルカとセリナは身体を揺らされると、ボーっとした眠そうな表情で起きた。


「う~ん、ユウリ~、おはよう~」

「おう、二人とも顔を洗って、目を覚ましてこいよ」

「ええ、そうするわ~」


 そう言うとフェルカとセリナはベッドから起き上がり、洗面所の方へ顔を洗いに行った。


 その間にユウリは着替えを済ませると、ルリも目を覚ましたようで、アンナが洗面所に連れて行った。


 そして、着替え終えたユウリは部屋の外に出て待っていると、少ししてから着替え終えたフェルカたちが部屋から出てきた。


 フェルカたちと合流し食堂に向かうと、既に食事をしていたクラスメイトたちにジロジロと見られながら朝食を貰い席に座った。


「ユウリ、ここ座っていい?」

「…ん?ああ、慶太か。もちろん、いいぜ」


 すると、慶太と一緒に来た雅が無言でユウリの隣の空いている席に座った。


 急に無言で座った雅を見ると顔を俯かせていたが、髪の隙間から赤らめている表情が少し見えた。


「……み、雅?お~い、雅さん?」

「………ないから」

「……ん?」

「私、ユウリ君の事諦めないからッ!」


 この雅の発言で一部の空気が凍り、ユウリは思考が一時停止してしまった。


 しかしその中で雅はフェルカを見ると、指を指した。


「…えっと、フェルカ、さん?貴女には負けませんッ!」

「ええ、受けて立ちます」

「お前たち、朝食後に会議室に召集だ……ってなんだこれ」


 ラグドが食堂に来ると、片や雅のユウリへの告白での失恋で発狂している男子たち、片やフェルカと雅のお互いの威圧でガタガタと震えている人たちという光景が広がっていた。





~~~~~~~~~~~~~~~~~





 朝食後、ユウリたちとクラスメイトたちは会議室に集まっていた。


 しかし、その中に何故かウルガーも混じっていた。


「……なんでウルガーがいるんだよ?」

「ああ、俺も召集を受けてな」


 そんな事を話していると、国王であるブライドとクレイが入ってきて席に座った。


「皆、よく集まってくれた。今回集まってもらった理由だが、邪神教についてと対策について会議を行いたい」

「まず邪神教の事だが、ユウリの情報によると、彼らはダンジョンを攻略をすることで邪神を完全に復活させようとしているそうだ。そこで我々は邪神の完全復活を阻止と邪神教の討伐を目的とし、さらなる諸君の強化を行いたいと考えている」


 クレイの発言でクラスメイトたちがざわついていた。


「そこでユウリ、君たちにはダンジョンを邪神教よりも攻略してほしい」

「ああ、分かってる。そこは任せてくれ」

「ありがとう、助かるよ」


 その後、クレイはブライドの方を向くとある提案をした。


「父上、この事を周辺国に知らせ、邪神教を討伐すべく同盟を結んでおいた方が良いかと」

「うむ、そうだな。まずは、強国のアグナッド帝国に使者を送るか」

「…ん?どうした、クレイ?アグナッド帝国と同盟を結ぶのか?」

「ああ、そうする予定だ」

「……。ちょっと待ってろ」


 そう言うとユウリは《アイテム・ボックス》から加工された魔法石を出した。


 その魔法石を、慶太たちは不思議そうに見ていた。


「ユウリ、その石は?」

「まあ見てろって」


 ユウリは魔法石に魔力を流すと魔法石が起動し、魔法陣が出てくると映像が映った。


 そして、少しするとシュカが映った。


「よお、シュカ。今大丈夫か」

『……む?おお、ユウリではないか。連絡を寄越したという事は何か用か?』

「「「ーーッ!?」」」


 魔法石からアグナッド帝国の王族であるシュカが映った事に、周りが驚愕していた。


 この魔法石はアグナッド帝国を出る前に、シュカから渡されたものだった。


「ああ、俺たちは今ルーリアン王国にいるんだが、邪神教が現れたんだ」

『ーー何ッ!?それは本当か!?奴らも本格的に動いているという事か?』

「多分な。そこで王国は帝国と同盟を結びたいらしいんだが…」

『……なるほど。正直私もその同盟は賛成だ。奴らへの対策を自分達の国だけで、できるとは到底思えないからな』

「それなら、そっちに一応使者を送るよ」

『ああ、分かった。父には私から言っておこう。君の助言だ。父なら聞くだろう』

「助かるよ。……じゃあ、詳しい話は後でしよう」


 そう言うとユウリは魔法石の通話を切り、皆の方へ向いた。


「ま、という訳で、アグナッド帝国と同盟結べるらしいぜ」

「「「ーー何がという訳だああぁぁぁぁッ!!」」」


 驚く程に簡単に同盟を結べる事に驚愕と、頭が追いつかない事で会議室に皆の大声が響いたのだった。

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