強力な助太刀
更新が遅くなりました~。。
ユウリたちがゼハード迷宮へ向かって数分後、ルーシェの部屋の扉がノックされた。
ルーシェが返事をすることなく扉が開かれると、軽装備の青年が入ってきた。
「よお、ルーシェ。今帰ったぞ」
「ウルガー!帰ってきてすぐですまないが・・・・・・」
「分かってる。ゼハード迷宮に行けばいいんだろ?受付で聞いたよ」
「そうか。頼めるか?」
「ああ、任せておけ」
それだけ言うと、ウルガーと呼ばれた青年は手を軽く振って部屋を出ていった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
ゼハード迷宮でユウリと別れたフェルカたちは、負傷した騎士たちに代わり、魔物の群れと戦っていた。
魔物はフェルカとセリナに襲いかかるが、二人は攻撃を全て躱し、魔物の群れを順調に仕留めていった。
「魔物はかなり倒したね」
「そうね。でも、残党がまだいるのが面倒くさいわね」
そうセリナが愚痴を漏らしていると、魔物の残党は負傷者の方に狙いを変えた。
それに気が付いたフェルカたちは急いで魔物の残党を追いかけた。
「私が追いかけるから、セリナはダンジョンから出てくる魔物をお願いッ!」
「・・・分かったわ!そっちは任せたわよ!」
「うん!」
指示が出ると、セリナは攻撃の目標をゼハード迷宮から出てくる魔物に変えた。
「少し大人しくしてね。《ストーム・スピア》ッ!」
セリナは風の槍を複数出すと、一発だけゼハード迷宮の入り口の上部分に放った。
すると、入り口の上部分が破壊された事で軽い崩落が起き、ゼハード迷宮から出てくる魔物を閉じ込めた。
そして、残りの風の槍をゼハード迷宮内に放ち、残党を殲滅させた。
フェルカの方は、負傷者を狙った魔物の残党を追っていると、突如、魔物たちの動きが止まった。
見ると、足には氷の鎖が巻き付いていた。
どうやら、魔物の残党に気が付いたアンナがやったそうだ。
「ーーフッ!」
フェルカ魔物たちが動けなくなっている間に、魔物の残党を次々に倒していった。
魔物の残党を倒しきると、アンナに「ありがとう」と合図を送ると、アンナも合図を返した。
その後、フェルカとセリナは合流すると、ポイズンキャンサーが岩を破壊し現れた。
「あれ、まだいたんだ?」
「すぐに終わらせるわよ」
フェルカとセリナはポイズンキャンサーの脚に斬りかかった。
しかし、ポイズンキャンサーの脚は硬く、傷はつけたが完全には切れなかった。
「ーー硬ッ!?」
「フェルカどいてッ!《ウインド・カット》ッ!」
ポイズンキャンサーが一瞬油断したフェルカに攻撃をすると、セリナは風の刃でポイズンキャンサーの攻撃をずらした。
その隙にフェルカはその場を離れて、体勢を整えた。
「ありがとう、セリナ」
「コイツ強いわよ。油断しないで」
ポイズンキャンサーは巨大な爪で猛攻を繰り返すが、フェルカとセリナはなんとか回避している。
「私が動きを止めるから、合わせて!」
「分かったわ!」
「《アクア・バインド》ッ!!」
ポイズンキャンサーの巨大な爪を水の鎖で一瞬止めると、全部の脚にも水の鎖を巻き付かせると、鎖を引いて体勢を崩した。
その隙にセリナはポイズンキャンサーの上まで跳び、《ストーム・スピア》を頭上から放った。
風の槍はポイズンキャンサーの殻を勢いよく削っていくが、少しヒビが入っただけで貫けなかった。
「ーー嘘でしょ!?」
セリナが着地をすると、ポイズンキャンサーは狙ったかのように毒を吐きかけた。
「《アクア・ウォール》ッ!」
フェルカはセリナに毒がかかる前に水の壁で防ぎ、セリナはすぐさま後方へ下がった。
水の壁が消えると、毒はかかった地面を溶かした。
「助かったわ、フェルカ」
「うん。・・・でもちょっと強過ぎない?」
セリナがフェルカにお礼を言うと、ポイズンキャンサーは水の鎖を引き千切ると、咆哮を上げようとした。
すると突如、何かが落ちるのと同時に、ポイズンキャンサーの片腕が切り飛んだ。
「ーーーーーーーッ!!!」
「ーー何ッ!?」
「・・・・・・ふ~、なんとか間に合ったかな。って、ゲホゲホ!!砂埃が凄いな~」
落ちてきた何か立ち上がり、格好つけようとしたが、土煙でむせてしまった。
何かは剣を振り土煙が晴れると、出てきたのはウルガーだった。
フェルカとセリナは突如現れたウルガーに少しポカンッとしていた。
「よお、助太刀は必要か?」
「・・・・・・え?ああ!お願いします」
「了解!」
フェルカがウルガーに協力を求めると、ウルガーは一気にポイズンキャンサーに詰めた。
そして、硬かったはずのポイズンキャンサーの脚を、いとも簡単に切り落とした。
ウルガーは体勢を崩したポイズンキャンサーの腹を、魔力を込めた拳で殴った。
殴られた腹はヒビが全体に入り、身体も少し浮いた。
ウルガーはポイズンキャンサーの下から出ると、剣に魔力を込めた。
「一気に決めるぜ!」
「ーーーーーーーーー!!!」
激怒したポイズンキャンサーは巨大な爪をウルガーに振り下ろすが、当たる瞬間、爪のハサミ部分を切り飛ばし、流れるように腕を切り落とした。
そして、ウルガーは切り飛ばした腕を踏み場にし高く跳ぶと、少し身体の回転を加えながら落ち、剣を振り抜くとポイズンキャンサーの頭を斬った。
ウルガーが着地をすると、ポイズンキャンサーはユラユラと揺れると、ズンッと重い音を鳴らして倒れた。
「「・・・・・・」」
フェルカとセリナはウルガーの圧倒的な実力に絶句していると、ウルガーは倒れたポイズンキャンサーの上に乗った。
「いや~、コイツ硬かったな~」
ウルガーは手で甲羅を叩きながらその場に座り、丁度戦闘が終わったユウリの方を見た。
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