予想外の敵 2
最近、眠すぎる。。
桐矢やクラスメイトがポイズンキャンサーに倒されてすぐの頃、ラグドは数人の騎士と魔物の群れを倒していた。
「ーー桐矢ッ!?・・・くそ。お前ら、少し任せる!」
「「「はい!」」」
ラグドは魔物の群れを部下に任せると、ポイズンキャンサーの方に走り出した。
ポイズンキャンサーが爪を倒れている桐矢に振り下ろそうとした瞬間、ラグドが大剣でポイズンキャンサーの攻撃を受け止めた。
「ーーぐっ!?」
「・・・・・・ラグ、ド、さん」
「まだ戦えるなら立て!」
「・・・・・・。はい!!」
ラグドは拾った剣を桐矢に投げ、桐矢も剣を拾い、痺れる身体を気合で動かし、剣を抜いて構えた。
桐矢はラグドと共にポイズンキャンサーの攻撃を回避しながら攻撃をするが、あまりにも頑丈な甲羅のせいで傷すらつかない。
「・・・硬えな。魔法はあまり得意じゃないんだが、しょうがねえ。《パワー・ブースト》ッ!」
ラグドは《パワー・ブースト》で筋力を上げ、ポイズンキャンサーに攻撃をすると、甲羅に傷がついた。
「ーーーーーー!?」
ポイズンキャンサーは甲羅に傷がついた事に驚き、攻撃をさせないように巨大な爪を振り舞わすが、ラグドもポイズンキャンサーの攻撃を全て弾き返した。
そして、ポイズンキャンサーが怯むと、すかさず猛攻を仕掛けた。
ポイズンキャンサーの甲羅にはかなりの傷がつき、勝機も見えてきていた。
「ーー王国騎士長の意地を見せてやるよッ!!」
そう言ってラグドが大剣を突き出すと、ポイズンキャンサーの硬い甲羅が一部割れて刺さった。
ラグドはそのまま攻撃を続け、ポイズンキャンサーの甲羅を次々と砕いていった。
「ーーーー」
「これで終わりだッ!」
ラグドが弱ったポイズンキャンサーにとどめを刺そうと、ポイズンキャンサーの頭部を狙うと、ポイズンキャンサーは狙っていたかのように起き上がり、ラグドに毒を吐いた。
「ーーッ!?」
ラグドは急なポイズンキャンサーの攻撃に反応できず、毒を浴びてしまった。
ラグドは毒で身体が痺れてしまったが、流石は騎士長というべきだろう。一度は膝を着いたが、すぐに立ち上がった。
しかし、身体が痺れている状態での戦闘はやはり不利で、ラグドが圧され始めてきていた。
ポイズンキャンサーは攻撃を防いでいるラグドの大剣を弾き、今までで一番速い攻撃を仕掛けた。
(ーーマズイッ!!剣を弾かれたせいで、防御が間に合わない!!)
ラグドは身体が痺れているせいで上手く回避ができず、大剣で防ごうとしたが間に合わず、ポイズンキャンサーの巨大な爪はラグドの左腕を切り落とした。
「ーーーーッ!?ぐああああぁぁーー!!」
「ーーラグドさん!?」
ラグドは左腕を切られた激痛でうずくまった。
そして、ポイズンキャンサーはラグドに追い打ちをかけるように、勢いよく殴り飛ばした。
「ーーくっ!!」
殴り飛ばされたラグドが壁にぶつかる前に、なんとか桐矢がラグドを受け止めた。
「大丈夫ですか!ラグドさん!」
「・・・・・・」
桐矢がラグドに声をかけるが返事はなく、ただ苦しそうに脂汗をかいていた。
桐矢はラグドがポイズンキャンサーと戦闘中に避難させたクラスメイトたちのところまで行き、身を隠しながら、ラグドの左腕の止血をしていた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
和馬たちは、ラグドがポイズンキャンサーに左腕を切り落とされた頃、ライガと戦っていた。
「ーーラグドさん!?・・・・・・クソッ!何でこんな事をするんだ!何なんだ、お前は!」
和馬はラグドがやられる所を見てしまい、ライガに怒りをぶつけていた。
しかし、ライガはそれをつまらなそうにしながら避けていた。
「俺は邪神教の幹部、ライガだ」
「・・・邪神教、だと?」
「ああ。おっと、お前らの名前は言わなくていい。俺は弱い奴の名前を覚えるつもりはないからな」
「・・・・・・何だと。ふざけるなッ!!」
和馬はライガの言葉にさらに怒り、剣を振るが、大振りになってしまっているせいで、全くライガには当たらなかった。
そんな和馬を見兼ねた慶太が、和馬を止めに入った。
「何をする!?退くんだ、葛城ッ!!」
「落ち着くんだ、宮間くん!そんな、むやみに攻撃をしても当たらない!」
「俺は、勇者だッ!だから、そいつを許す訳にはいかない!」
そう言って、和馬は慶太を退かし、ライガに斬りかかった。
「俺は、邪神を倒すんだ!そのために、お前のような奴は負けない!」
「おいおい、怒りで言ってる事が滅茶苦茶だぞ?」
「うるさい!よくも皆を!・・・・・・お前だけは絶対に倒す!」
ライガに指摘された和馬はさらに怒り、攻撃を食らっても攻撃の手を緩めなかった。
「もっとだ!もっと、俺に力を!!《限界突破》ッ!!」
和馬は使える人が少ない魔法、《限界突破》を発動させ、身体能力を全体的に強化させた。
そのおかげで、攻撃の速さや重さが上がり、ライガに猛攻を仕掛けることができた。
ライガが怯むと、和馬はライガから距離と取り、剣に魔力を込め始めた。
「これで終わりだッ!食らえ!《シャイニング・ブラスト》ッ!!」
「・・・馬鹿が。《バーニング・カウンティング》ッ!」
和馬は魔力を込めた剣を突き出し、光の魔力砲を撃った。和馬は怒りもあってか、威力がいつもより増していた。
だが、和馬の攻撃はライガのカウンター魔法によって炎に飲み込まれると、威力が上乗せされた状態で返された。
「ーー何ッ!?ぐああああぁぁぁぁッ!?」
和馬は跳ね返された魔法をまともに食らってしまい、後ろへ吹き飛ばされてしまった。
吹き飛ばされた和馬は勢いよく転がると、意識はあるが、ダメージが大きすぎたせいでその場に倒れた。
「・・・クソッ!!勇者の俺が負ける訳がないんだ!!」
「お前、どうせ今まで楽に勝ってきたんだろ?動きが単純過ぎるんだよ、馬鹿が。勇者って言っても、結局は雑魚か」
ライガはそう言うと、今度は慶太たちの方を見た。
慶太たちも武器を構えて、戦闘体勢に入って警戒した。
「あとは、お前らだけか。お前らは、もっと楽しませてくれよ?特にお前はな!」
ライガは言い終わると同時に一気に慶太に斬りかかり、慶太もそれに反応し、ライガに斬りかかった。
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