ガルドン火山 3
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ユウリとセリナがフェルカたちと分かれた後、階段を上がりガルドン火山の奥を進んで行くと、扉が見えてきた。
「セリナ、入るか」
「そうね。奥にフェルカたちもいるかもしれないし」
そう言うとユウリは扉に手を付け、扉に魔力を流して開けた。
ユウリたちは部屋に入ると、サラマンダーが傷だらけで死んでいて、奥の扉も開いていた。
そこでユウリはある事に気付いた。
サラマンダーの周りに、焼き焦げた死体が数体横たわっていた。
「先に火山に入った人達がいるって言ってたけど」
「多分、この人達の事ね」
ユウリたちはサラマンダーの横を通り、奥の扉を抜けていった。
部屋を出ると、さらに上に繋がる階段があり、ユウリたちは階段を上った。
ユウリたちが上の階に上ると、広場があったが、フェルカたちはいなかった。
「フェルカたちはいないか」
「ここはどういう所なのかしら」
二人が広場を見渡していると、横にあった階段からフェルカたちが上がってきた。
「ユウリ!セリナ!」
「フェルカ!無事だったんだな」
「うん、何とかね」
ユウリたちは、フェルカたちの状態を確認して、安心していた。
ユウリはフェルカたちに下の階で何があったのかを聞いた。
「じゃあ、フェルカたちの方もサラマンダーがいたのか」
「はい、ユウリ様たちの方はどうでしたでしょうか?」
「俺たちの方は、先に入った人達が倒したんだと思う」
「なるほど」
すると、ルリがユウリのお腹にダイブしてきた。
ユウリはそれを上手く受け止めると、ルリは顔を上げて耳をパタパタとさせていた。
「お兄ちゃん、お兄ちゃん!」
「ん?どうした、ルリ?」
「えへへ~」
ユウリがルリの頭を撫でると、尻尾もパタパタとさせた。
そんな様子を見て、アンナは羨ましそうにしていた。
「あ、そうだ。フェルカ、アンナ。戦闘したんだろ?これ飲んどけ」
「ありがとう」
「ありがとうございます」
ユウリは《アイテム・ボックス》からポーションを出し、フェルカとアンナに渡した。
「よし、じゃあ行くか」
「うん!」
「ええ」
「はい」
ポーションで体力と魔力を回復すると、広場の奥にあった扉に向かった。
ユウリが魔力を流すと、扉が重い音を出しながら開いた。
そして中に入ると、サラマンダーの部屋にあったのと同じ、焼死体が転がっていた。
さらにその奥に首がいくつもある魔物、ヒュドラがいた。いや、死んでいた。
いくつもあった首は切り落とされ、身体はズタズタに斬られていた。
「・・・何だよ、これ」
「ダンジョンボスが倒されてるよ」
「皆、あそこに人が!」
セリナが指を指すと、ヒュドラの向こうから黒いローブを着た人がこちらに来ていた。
ユウリたちは警戒して、剣に手を添えた。
「待って待って!剣を抜かないで!」
「アンタ誰だ」
黒いローブを着た男は、フードを被っていて分からなかったが、敵意がなかったので剣から手を離した。
「いや~、先に倒しちゃってすまんね」
「いや、そっちが先にいたんだし」
「そう言ってくれるとありがたい」
「でも、ここにいる人達は・・・・・・」
「あ~、俺の仲間だよ。おじさん、弱いからさ~」
黒いローブの男は、焼死体を見ながら肩をすくめた。
「あ!そうだ。攻略の証は、この奥にあったから案内するよ」
「それは助かるよ」
ユウリは黒いローブの男の案内で、ガルドン火山の攻略の証を取った。
攻略の証を取ってユウリがフェルカたちの所に戻ると、黒いローブの男はフードを取って握手を求めた。
「お前さんたちもダンジョン攻略をしているんだろ?また、別のダンジョンであったらよろしくな」
「あ、ああ。よろしく」
そして、握手をするとフェルカたちは自己紹介をした。
「フェルカにセリナ、アンナにルリ嬢ちゃんねぇ。お前さんは?」
「俺はユウリだ。久世ユウリ」
「ユウリ?」
黒いローブの男はユウリの名前を聞くと、眉をピクリと動いた。
「そっか、ユウリねぇ。なるほど、お前さんがねぇ」
「ん?どうしたんだ?」
「いや、俺はクウゴだよろしくな」
そう言って、ユウリとクウゴと握手をすると、クウゴはニヤッと笑った。
「そんで、お前さんたちと戦ったディレスとミサの仲間だぜ」
「ーーッ!?」
クウゴがそう伝えると、ユウリたちは一気に後ろに下がった。
そしてユウリたちは剣とナイフを抜いて、戦闘態勢に入った。
「・・・・・・お前、邪神教だったのか」
「やっぱこうなるか~。おじさん、弱いから戦闘は好きじゃないんだけどな」
クウゴは気怠そうに、ローブから刀を出した。
「そこを退いてくれるかな、ユウリ」
「退ける訳ないだろ」
「なら仕方ないか。ディレスとミサを倒したその力、見せてもらおうかな」
そう言ってクウゴも刀を抜いて構えた。
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