集合
最近、寒暖差がありすぎてつらい。。
今回は少し短いです。。ごめんね~!
ユウリたちがガルドン火山に向かう少し前、ディレスとミサはシュペルヘイムから邪神教の拠点である洞窟に戻ってきていた。
洞窟に入りとある場所に向かっている途中、黒いローブを着た者たちが通りかかると、その者たちはディレスたちに会釈をして通り過ぎた。
ディレスたちは洞窟の奥に進み、ある部屋の扉を開けると、そこには四人のローブを着た者たちがいた。
「おい、帰ったぞ」
「おや。お帰り、二人共」
ディレスたちが部屋へ入ると、物腰柔らかそうな男が二人を迎えた。
ディレスは、物腰柔らかそうな男に挨拶を返すと、椅子に座りだらけ始めた。
「ただいま~、ジャネット!」
「あら、お帰り。ミサ」
ミサは帰るや否や、ジャネットと呼ぶ女性に抱きついた。
「それで、シュペルヘイムの方はどうだったかな?ディレス」
「・・・・・・悪いが、今回は失敗したよ。ちと、邪魔が入ってな」
物腰柔らかそうな男の質問にディレスにそう答えると、部屋の片隅で寝ていた男がディレスに話しかけた。
「見るからに、随分と戦ったようだな?」
「うるせえ、おっさん」
「おいおい、これでも心配してるんだぜ?しかし、お前さんが傷を負ってくるとは珍しいねえ。そんなに強かったのか?」
「ああ、強い」
「・・・・・・ふ~ん」
男は先程まで眠そうにしていた目を細めた。
「その邪魔者は少し厄介そうですね」
「凄く強かったよ~。あとね、仲間の方も強かった~。私もギリギリだったからね~」
「ほお、そんなにですか?」
「でも、レイドやクウゴの方が強いから大丈夫だよ~」
ミサはジャネットに抱きつきながら、物腰柔らかそうな男、レイドにそう言った。
すると、もう一人、ローブを着た者が笑いだした。
「負けて帰ってくるとは、随分と惨めだな。ディレス」
「ライガ、今は疲れてるんだ。休ませてくれ」
「なら今のうちに、役立たずは排除してやるよ」
「・・・あ?上等だ、この野郎。そのうるせえ口を黙らせてやるよ」
ディレスはライガの挑発に乗って、剣を抜いた。
そして、ライガも剣を抜いて構えた。
「あの二人、喧嘩が絶えないねえ」
「私はディレスに賭けるわよ」
「私も~」
ディレスたちのいつもの喧嘩に、眠そうにしていた男、クウゴは呆れていて、ジャネットとミサはどっちが勝つかを賭けていた。
しかし、ライガはディレスに毎回ギリギリで負けるので、いつも二人はディレスに賭けていた。
「今度こそ俺が勝って、お前を動けなくさせてやるよ!」
「そういうのは、俺に一度でも勝ってから言うんだな」
ディレスとライガは剣を構えて踏み込んだ、その時だった。
「二人共、やめなさい」
その一言と同時に、その場の空気が一気に重くなったのが分かった。
これはレイドの威圧であり、この場には魔力が高い者しかいないからまだしも、普通の人ならば、呼吸すら許されない程の圧が掛かっていた。
それは、何かに心臓を掴まれるような緊張感、決して逆らってはいけない何かが重くのしかかっているしるようだった。
数秒して、レイドが威圧を解くと、二人は剣をすぐに収めた。
「今は、内輪で揉めている間ではありませんよ。ライガ、君にはゼハード迷宮の方をお願いします」
「・・・・・・チッ!分かったよ」
そう吐き捨てて、ライガは部屋を出ていった。
「やれやれ、世話が焼けるねえ」
「クウゴ、君にはガルドン火山の方を任せますよ」
「はいよ、大将」
クウゴは重い腰を上げて、壁に立てかけてあった剣を取り、部屋を出ようとして止まった。
クウゴは思い出したように、ディレスの方を向いた。
「そうだ、ディレス。お前さんが言ってた邪魔した奴の特徴は覚えてるかい?」
「特徴というか、名前は聞いた。・・・・・・名前はユウリ」
「・・・ユウリ、ね。覚えておくよ」
そう言って、クウゴは部屋を出た。
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