新たな武器
最近バタバタして疲れたよ~
外が暑いよ~
皆様も熱中症には気を付けて~
ノームへの報告を終え、ギルドを出たユウリたちは、シュカたちと明日の出発予定時刻を決めて解散にした。
その後ユウリたちは宿に帰る途中で、未だにボロボロの服のアンナとルリの服を買う為に、服屋に入る事にした。
服屋に入るとルリはフェルカとセリナに連れていかれてしまった。
アンナの方は、何故か服ではなく、生地を見ていた。
「服を見なくていいのか?」
「はい。私は《錬成》がありますので。それに作りたい服がありますから」
そう言ってアンナは生地を選び始めた。
アンナが生地を選び終えると、ユウリとアンナはフェルカたちの所へ向かった。
「フェルカ、そっちはどうだ?」
「見て見てユウリ!ルリちゃん可愛いでしょ!」
ユウリとアンナが来ると、フェルカはルリを二人に見せた。
二人の前に出されたルリはとても可愛らしく、その愛らしさにユウリとアンナは一瞬悶えそうになった。
「どう、お兄ちゃん。可愛い?」
「ああ、可愛いぞ」
そう言い、ユウリがルリの頭を撫でると、ルリも嬉しそうに尻尾をフリフリと振っていた。
アンナはその横で、自分の妹が可愛すぎて抱きつこうとしているのを必死にこらえていた。
「いや、しかし本当に可愛いな」
「当たり前でしょ。私とフェルカが本気で選んだんだから」
ユウリが服のセンスに感心していると、セリナが満足そうな顔で来た。
「そっちも買うもの決めたの?」
「ああ。だから会計を済ませてくるわ」
ユウリは生地と服の会計を済ませると、試着室を借り、ルリをそのまま買った服に着替えさせた。
アンナは作業台を借り、《錬成》で服を作り始めた。
数分後、ユウリたちが二人を待っていると、店の奥から着替え終えたアンナとルリが来た。
「お兄ちゃん、着替えたよ~」
「お待たせしました、皆様」
ルリはフリフリの可愛い服だった。
そこまではいい。しかし・・・・・・。
「何でアンナはメイド服?」
そう、メイド服だった。
「何故と言われましても。貴方様に尽くすならこれかと」
「うん、最高だわ」
アンナの仕草が可愛く、ユウリは思わず本音が出てしまった。
それにフェルカとセリナはジト目で見てきたので、ユウリはそそくさと店主に礼を言って店を出た。
ユウリたちは宿に戻る前に、夕食を取ってから宿屋に戻った。
宿屋に戻ると、誰がユウリの隣で寝るかで争ったが、結局フェルカとルリが勝ち、その日は終わった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
翌日、ユウリたちは、鍛冶屋のグレント所に寄った。
「グレントさん、いるか?」
「おう、来たか。・・・・・・って増えてるし」
ユウリたちが店に入ると、ちょうど店の奥からグレントが出てきた。
そのグレントの手にはフェルカの剣とセリナのナイフがあった。
「ほれ、嬢ちゃんたち。修理ついでにグレードアップさせておいたぜ」
「ありがとうございます!」
「ありがとう」
「んで、ユウリ。なんで白狼族の娘っ子が増えてんだ?」
「まあ、色々あってな」
ユウリはアンナとルリの事を話した。
「なるほどな」
「ああ、だからアンナに武器が欲しいんだけど」
「だったらこれがいいんじゃないか」
そう言ってグレントはナイフ二本を持ってきた。
アンナはそのナイフで少し素振りをすると、気にいったようだった。
「これは使いやすいですね」
「そいつは良かった」
グレントは選んだものを気に入ってもらえて、満足していた。
「全部でいくら?」
「金貨2枚だ」
ユウリがグレントに金貨2枚を渡すと、グレントは何か思い出したように店の奥に向かった。
そして、奥からグレントは別の剣を持ってきた。
「これを渡すのを忘れるところだったぜ。ほれ、お前の剣だ」
「これが、俺の新しい剣・・・・・・」
ユウリが剣をグレントから受け取り、抜いてみると、綺麗な刃が現れた。
ユウリが魔力を込めてみると、違和感なく、馴染むようだった。
「・・・・・・いい剣だ」
「だろうな。俺が打った剣の中で最高かもしれないからな」
「これいくらだ?」
「金はいらないさ」
ユウリがお金を払おうとすると、グレントはそれを断った。
「この街の治安を守ってくれた礼だ。あと、ウチを贔屓してくれればいいさ」
「ああ、そうさせてもらう」
ユウリは腰の剣を変えると、これからアグナッド帝国に向かう事を伝えた。
「じゃあな、グレントさん。また来るよ」
「ああ、待ってるぞ」
そう言ってユウリたちは鍛冶屋を出て、シュカたちとの集合場所に向かった。
ユウリたちが集合場所に行くと、シュカたちは既に待機していた。
シュカは馬車の前で立っていて、イアンは荷物を運び入れていて、マリアは馬の様子を見ていた。
「やっと来たな」
「悪いな。修理していた剣を取りに行ってたんだ」
「む、それは仕方ないな」
変な所で納得してしまったシュカに、荷物を運び終えたイアンが声をかけた。
「シュカ様、いつでも出発できます」
「うむ、では行くぞ」
そう言って、シュカは馬車が引く客室に入った。
客室を引く馬車は二頭いて、一つ四人乗りだった。
ユウリはシュカが話があると言い、同じ客室に連れていかれた。
その為、フェルカたち四人はもう一つの方に乗る事になった。
「よし、全員乗ったな。では出発だ!」
シュカの掛け声で、ユウリたちを乗せた馬車二頭は、アグナッド帝国に向かって出発した。
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