始めての気持ち
最近やっと『鬼滅の刃』の18巻が買えました!
やっと全巻揃った~。。
邪神教との戦いから三日が過ぎた頃、村はだいぶ復興していた。
そして、フェルカは今、新しく建てたレイラの家の客間で寝ていた。そんなフェルカの部屋のドアから、コンコンッとノックをする音が聞こえた。
「フェルカ、起きてるか?入るぞ」
ドアを開けて入ってきたのはユウリだった。
ユウリはこの三日間、頻繁にフェルカの容態を見に来ていた。
というのも、戦いの後、フェルカが目を覚まさない事にそわそわしていたユウリにセリナがイラつき、フェルカの様子を見てくるように言われたのだ。
「・・・・・・フェルカ」
ユウリはベッドの横にあった椅子に座り、フェルカの頬を優しく撫でた。
ここ数日でユウリはフェルカの事を考えたり、寝ている顔を見ると、胸が締め付けられる感覚がした。
(・・・・・・多分、俺はフェルカが好きなんだろうな)
しかし、ユウリはこんなにも誰かを好きになったのは初めての事だったため、どうしていいか分からなかった。
「・・・・・・ん」
ユウリが頬を撫でていると、フェルカは少しずつ目を開けた。
フェルカは頬を撫でている手の方を見た。
「・・・・・・ユウリ」
「フェルカ、大丈夫か?」
「うん。ユウリは大丈夫なの?」
「なんとかな」
「そっか」
フェルカはユウリの顔を見ると、とても優しく、穏やかな表情で答えた。
ユウリはその表情にドキッとした。
「そ、そうか。じゃあ、俺はセリナを呼んでくるから」
「待って」
ユウリが椅子から立とうとすると、フェルカに袖を掴まれて止められた。
フェルカは上半身をゆっくりと起こし、ユウリを見つめた。
ユウリもフェルカの表情に覚悟を決めたようで、深呼吸を二回してからフェルカを見た。
「フェルカ。俺はフェルカが好きだ」
「ーーッ!」
ユウリの言葉にフェルカは目を見開いた。
「今こんな事を言うのはズルいって分かってる。けどーー」
ユウリが何か言おうとすると、フェルカは唇でユウリの口を塞いだ。
ユウリは急な事に驚きを隠せなかった。ユウリは顔を真っ赤にして、慌てていた。
そして、フェルカは唇を離すと、今度はユウリの頬を撫でた。
「・・・・・・その、ね。私も好きなの。ユウリが傷ついて倒れているのを見ると、本気で怒れる程に、貴方が好きなの」
フェルカは紅潮した顔で、ユウリに告げる。
「私ね、前にユウリの事が好きって言ったけど、今はもっと好きなの。愛しい程、君が大好きなの」
「俺も返事が遅くなってごめんな。俺も、フェルカの事が大好きだ」
そして、二人は互いに見つめあい、惹かれあうように唇を重ねたのだった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
フェルカが起きてから二日後、ようやく体力も完全に戻り、出発できるようになった。
「何、二人とも赤くなってるのよ」
「い、いや~。その~」
「良かったじゃない。恋人同士になれたんだから」
そう、あの後ユウリとフェルカは恋人同士になった。しかし、二人とも初めての恋人なので、まだ互いに緊張していた。
「・・・・・・あの、セリナさん?何か怒ってらっしゃる?」
ユウリがそう言うと、セリナはキッとユウリを睨んだ。
「別に怒ってないわよ」
「いや、でも・・・・・・」
「怒ってないわよ」
「・・・・・・はい」
セリナの一点張りの回答に、ユウリが先に折れた。
そんなギスギスした空気を換えようと、フェルカは話を変えた。
「それにしても、セリナが一緒に来てくれるなんてね」
「まあね。私も他のダンジョンの事も知りたいし、あの連中の事もあるからね」
「そうだな。だから、セリナが一緒に来てくれるのは、正直心強いよ」
「・・・・・・そ、そうかしら?」
ユウリの正直な言葉に、セリナは少し照れくさくなり、顔を逸らした。
「・・・・・・あ!それと、フェルカ。はいこれ」
ユウリは何かを思い出すと、《アイテム・ボックス》からフェルカの白いロングコートを出して渡した。
ディレスたちとの戦いで、三人の服がボロボロになってしまった為、物を作ったり修復する魔法《錬成》を使えるエルフに頼んで直してもらったのだ。
「わあ!ありがとう!」
そういってフェルカはロングコートを羽織った。
「よし、じゃあそろそろ行くか」
「そうね」
「あれ?ポーションとかは?」
「ああ、それなんだが・・・・・・」
フェルカがまだ目を覚ましていない時、ユウリが村の復興を手伝っていると、コルナが大きな荷物を持ってきた。
その中身がポーションなどの回復薬だった。
なんでも、村を守った事へのお礼と旅への餞別だそうだ。
「なるほどね」
「まあ、そういう事だ」
ユウリがフェルカに説明していると、レイラがリビングの奥からバタバタと音を立てて出てきた。
「もう行くのね」
「はい。お世話になりました」
ユウリがレイラにお礼を言うと、フェルカもお礼を言って頭を下げた。
「いいのよ。二人共、もう私の子供のようなものだもの。またいつでも来てね」
レイラはそう言うと、ユウリとフェルカの頭を撫でた。
「それじゃあ、お母さん。私たち、行くね」
「ええ、身体には気を付けてね」
ユウリたちは外に出ると、レイラの方を向いた。
「「「いってきます」」」
「いってらっしゃい」
レイラは寂しそうに微笑みながら、手を振ってユウリたちを送り出した。
その後、ユウリたちはシュペルヘイムを出ようとすると、村のエルフたちに囲まれ、感謝の言葉を浴びた。
村のエルフたちからしたら、ユウリたちはシュペルヘイムを救った英雄だからだ。
そんな感謝の言葉を浴びながら、ユウリたちはシュペルヘイムを出て、次のダンジョンへと向かうのだった。
やっとユウリとフェルカをくっつけられた~。。




