表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
32/70

打開策

今回はフェルカがメインです!

少しでも面白いと思ったらブックマークお願いします!

 ユウリがディレスを抑えている間に、フェルカとセリナはグレウスドラゴンを倒そうとしていた。


 しかしフェルカとセリナがグレウスドラゴンに向かって走っていると、突如横から雷の槍が飛んできた。


「ーーッ!?《アイス・シールド》ッ!」


 フェルカは咄嗟に氷の盾を作り防いだが、当たった瞬間に、氷の盾が爆発し後方へ転がった。


 転がったフェルカはタイミングよく体勢を整え、腰から剣を抜いた。


「う~ん、不意打ちはダメか~」


 そんな少し呑気な声を出しながら爆発の霧の中から出てきたのは、ミサと呼ばれていた少女だった。


 爆発の勢いで脱げたフードから出てきたミサの顔は整っており、髪はボブでかなり可愛らしかった。だがそんな可愛らしい見た目と逆に、ミサの手には大鎌が持たれていた。


「私はあの人の足止めをするから、セリナは先に行って・・・・・・」

「・・・・・・分かったわ。でも無茶はしないでね」

「うん、分かってる」


 フェルカはセリナを先に行かせると、剣を構えた。


「へ~、貴女が残ったんだね。・・・・・・ねえ。貴女、名前は?」

「・・・・・・フェルカ」

「フェルカ、ね。覚えておいてあげる」


 そしてミサは走り出し、フェルカに大鎌を振りかぶった。フェルカは剣で大鎌を防ごうとするが、背筋に嫌な悪寒を感じ、剣で大鎌を受け流した。


 攻撃を受け流されたミサはそのまま大鎌を回し、もう一度、フェルカに振った。


 フェルカはもう一度受け流すが、次々に来る攻撃があまりにも不規則な動きで、躱すので精一杯だった。


「避けるの上手いね!なら、これはどう?《ライトニング・スピア》ーーッ!」

「《アイス・シールド》ッ!ーーキャッ!?」


 フェルカはミサの《ライトニング・スピア》を《アイス・シールド》を防ぐが、やはり先程のように後方へ吹き飛ばされてしまう。


「《アクア・ウォール》ッ!」

「逃がさないよ!《エレキ・ネット》ッ!」

「キャアアーーッ!!」


 吹き飛ばされたフェルカは《アクア・ウォール》をクッションにしようとしたが、ミサの《エレキ・ネット》の雷の網が《アクア・ウォール》を伝い、フェルカは電撃を食らってしまった。


 フェルカは電撃により身体が痺れ、地面に膝をついた。


「私はね、雷魔法が得意なの。だから、水魔法が得意な貴女には不利かもね」

「ーーくっ!」


 フェルカは身体の痺れが取れると、すぐに剣を構えた。


「これならどう!《アイシクル・ブラスト》ーーッ!」

「これは凄いね~」


 フェルカは《アイシクル・ブラスト》に魔力を集中させ、ミサの周りを大量の氷柱で囲んだ。そして、ミサに向かって、大量の氷柱を撃った。


「・・・・・・《エレクトリック・ディスチャージ》」


 ミサは大量の氷柱が当たる瞬間に、放電を起こして氷柱を次々に消していった。


 氷柱と放電のぶつかりで爆発が起き、ミサの周りに白い霧が広がった。


「・・・・・・」


 ミサが辺りを見回していると、後ろの霧の中からフェルカが勢いよく出てきて剣を振った。


「ーーフッ!」

「ーーッ!?」


 さすがのミサもフェルカのこの攻撃には反応が遅れ、手元でギリギリ防いだ。そして、フェルカは再び広い霧の中に潜った。


 その後、フェルカは霧を上手く使い、ミサに攻撃を続けた。


 先程と立場が逆になったミサは少しばかり苛立っていた。


「やああーーッ!」

「・・・・・・もう、面倒だな。《エレクトリック・ディスチャージ・フルバースト》ッ!」


 フェルカがミサに剣を振ろうと走って近づくと、ミサは先程よりもさらに強力な放電を放った。この放電で白い霧は晴れ、まともに食らってしまったフェルカは、剣で身体を支えながらも動けなくなってしまった。


 そこからミサは、痺れて上手く身体を動かせないフェルカに雷魔法を連発した。


「《ライトニング・スラッシュ》ッ!《エレクトリック・ブラスト》ッ!《ライトニング・ボルト》ッ!」

「キャアアアアーーッ!!」


 フェルカも上手く動かない身体を必死に動かし、剣で防ごうとしたり、魔法で受け止めようとしたりした。だが、雷魔法は剣や水を伝い、フェルカにダメージを負わせていた。


 そして、最後は《ライトニング・ボルト》の落雷を食らい、地面に倒れた。


 雷魔法を連続で食らったフェルカの身体は動かず、意識も朦朧としてきていた。少し遠くで誰かの声が聞こえるが、今のフェルカには届いていなかった。


(・・・・・・やっぱり水魔法じゃ雷魔法に勝てない。魔法を使っても雷が水を伝って、食らっちゃうし。・・・・・・?雷が水を伝う?)

「ーーッ!?」


 何かに気付いたフェルカは、痺れて動かない身体を必死に動かし、ゆっくり立ち上がった。


「何~、まだ起きるの?もう私の勝ちでいいと思うんだけど」


 ミサが立ち上がるフェルカに少し呆れていたが、立ち上がったフェルカの目は、まだ諦めていなかった。


(・・・・・・盲点だった。まだ、勝つ方法はある!)


 フェルカは右手を前に出して、身体の中の魔力に意識を集中させた。


「【水は癒しであり、力である。】」


 フェルカが詠唱を始めると、肩まである黒髪がゆらゆらと揺れ、周りの空気が少しばかりピリついた。


「【澄んだ水は美しく、時に全てをなぎ倒す暴君でもある。】」

「何、その詠唱・・・・・・。私、そんな詠唱の魔法知らないよ!」


 ミサはこんな詠唱の帝級魔法も神級魔法も聞いた事もなく、かなり戸惑っていた。


 それもその筈だ。何故ならこの魔法はーーーーフェルカのオリジナルなのだから。


「【水よ、今こそその姿を現したまえ。】ーー《水龍》」


 フェルカが詠唱を終えると、全て水でできた龍が現れた。この魔法はセリナとの特訓で考えつき、必死に練習してできたものだった。まさに、特訓の賜物である。


 その姿にミサは呆然としていたが、すぐに正気に戻り、フェルカに雷魔法を放った。


「オリジナルの魔法は凄いけど、その龍も水なら私に勝てない!」

「グオオオオ!!」


 雷魔法がフェルカに当たりそうになった瞬間に、《水龍》が受け止めた。だが、フェルカには一切ダメージがなかった。


「何で!?雷魔法を水魔法で食らったのに!?」

「答えは簡単だよ。水を純水にして、電気を通らなくしただけなんだよ」


 フェルカの答えにミサは驚愕していた。なにせ魔法で作る水の性質を変化させるのは、かなり高度な技術なのだ。だが、フェルカの場合は《水龍》の特訓中に会得してしまっていたのだ。


「これで終わらせる!《水龍》ーーッ!」

「グオオオオ!!」

「ーーくっ!?」


 フェルカが合図を出すと、フェルカの周りを回っていた《水龍》が勢いよくミサに襲い掛かった。


 ミサはそれを避けて森へ入り、木々の間を走りぬける。しかし、《水龍》が追ってくるので、ミサは自分の魔力のほとんどを使って雷魔法を放つが、《水龍》には魔法の威力しか効いておらず、捕まってしまった。


 そしてそのまま森を抜け、捕まったミサは大木に勢いよくぶつけられた。


「ーーかはっ!?」


 《水龍》に大木でぶつけられてもなお、ミサはフラつきながら立った。


 正直、フェルカもミサも互いに魔力がもう底を尽きそうになっていた。


「ハア、ハア・・・・・・。やるね、フェルカ(・・・・)

「そっちもね。・・・・・・えっと、ミサだっけ?」

「そうだよ」


 お互いフラつきながも、剣と大鎌を構えて走ろうとすると、突然セリナの叫び声が聞こえた。


 二人は急遽止まり、セリナの方を向くと、フェルカは目を見開いた。何故なら、炎の中でボロボロのセリナの横に、酷い火傷を負ったユウリが倒れていたからだ。

どうも、神無月雀です。。

今回はフェルカの回でした。。

少しでも面白いと思ったらブックマークとpt評価、お願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ