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夢と水浴び

最近テストが始まったんですが、ツラすぎる~。。

「んん・・・・・・」

「あ、起きた」


 仰向けで倒れていたユウリが目を開けると、知らない黒髪ロングのゴスロリ少女が顔を覗いていた。


「うおっ!--ッ!」


 ユウリは驚いて身体を起こした。そして辺りを見渡すと、呆然とした状態になった。それもその筈だ。ユウリと少女の周りには何もなく、ただ白い空間がどこまでも続いていたのだから。


 ユウリが面食らった顔で少女を見ると、少女はクスクスと笑っていた。


「何ここ、天国?」

「・・・・・・プ、アハハハハ!何その答え!」


 少女が笑っていると、ユウリは少し怪訝な顔をした。知らない場所で知らない少女に笑われれば、怪訝な顔に一つや二つもしたくなる。


「いや~、ごめんね。でも安心していいよ、まだここは天国じゃないから」

「・・・・・・なら、ここはどこで君は誰なんだ?」

「私?私はパンドラ。ここは・・・・・・」


 パンドラと名乗った少女は唇に指に添えて考えると、何か閃いたようで手を叩いた。


「ここは、生と死の狭間かな?」

「ちょっと待て、なんだその物騒な名前・・・・・・」

「だから安心しなよ、まだ死んでないから」

「安心できるか!」


 全くである。


「というか、何でこんな所に君みたいな女の子がいるんだ?」

「それが私の仕事だからかな」

「仕事?」

「うん、私の仕事は・・・・・・って時間切れか」


 パンドラの言葉に疑問を持ったユウリが自分の身体を見ると、身体がだんだんと透明になっていくのに気付いた。


「あれ?なんか俺、透明になってね?」

「それは意識が戻るって意味だから大丈夫だよ」


 ユウリの身体がだんだん消えていくと、パンドラは手を振って見送った。


「君とはまた会いそうな気がするんだよね」

「そんな何度も死にかけられるか!」

「まあ、とりあえず今回はお別れだね。バイバイ、ユウリ」


 パンドラに見送られながら、ユウリの身体は完全に消えていった。


「かなり面白い候補者見~つけた・・・・・・」


 ユウリが消えた後、パンドラは薄っすらと笑みを浮かべていた。





~~~~~~~~~~~~~~~~~





「んん・・・・・・」


 ユウリが目を覚ますと木の天井があり、横からは太陽の光が差し込んでいて眩しかった。身体を動かすと、少し身体が沈んだ。どうやらベッドで寝ていたらしい。


「ここはどこだ?」


 ユウリが身体を起こすと、少しばかり全身に痛みが走った。ユウリの上半身には、多数の包帯が巻かれていた。どうやらフェルカとセリナが、ここまで運んでくれたらしい。


 ユウリはベッドの横に掛けてあった自分の服を着ると、服と一緒に置いてあった剣を持ち、フラつきながらも外に出た。


「お~い!フェルカ!セリナ!」


 ユウリが二人の名前を呼んでも返事が返ってこなかった。ユウリは心配になり、警戒しながら森の中へと入っていった。


 ユウリが森の中を進んでいくと、前方で水が流れている音が聞こえてきた。そして水の音がする方へ進んでいくと、木の枝に服が二着引っ掛けられていた。


「あれ?この服って・・・・・・」


 そう言って森から出ると、綺麗な川と二人の裸が目の前にあった。


「・・・・・・あ」

「・・・・・・///!?」

「ーーッ!?」


 ユウリが目の前の光景に呆然としていると、フェルカは恥じらいながらタオルで身体を隠し、セリナはタオルを身体に巻き、近くにあった木の棒をユウリに勢いよく振り下ろした。


「この変態!!」

「危ねーーッ!?」

「止めるな!!」

「あ、ごめん!」


 ユウリが木の棒を放すと、セリナは左手で魔法陣を展開していた。


「《ストーム・バレット》ッ!!」

「ぐほっ!?」


 至近距離で風が凝縮されたものが、ユウリの腹に直撃して、勢いよくユウリは後方に飛ばされた。そして木に背中からぶつかり、再び意識を手放した。

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