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森林の主 1

前の話等、所々少し修正しました。。

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 ユウリたちがアデルト森林に来てから2日が経っており、今は3日目である。あれから様々なトラップ等があったり、魔物との戦闘がありながらもなんとか切り抜けて、草が生い茂った扉の前にいた。


「・・・・・・こんな扉、今までなかったわよね?」

「・・・・・・?なあ、扉の横に何か書いてあるぞ」


 ユウリが扉の横に何か見つけたようだった。そこにはこう書かれていた。


『汝、この先に進むのであれば死を覚悟せよ』


 ユウリはその言葉を見て確信した。


「やっぱり、この扉で最後か」

「・・・・・・ここが」


 そう言うとユウリは《アイテム・ボックス》からポーションを出して、フェルカとセリナに渡した。


「これ、飲んでおけ」

「ありがとう、ユウリ」

「ええ、そうするわ」


 この3日間ユウリたちは戦闘が続き、夜も野営をしてあまり休めなかったので体力や魔力は少ししか回復していなかったのだ。しかしポーションのおかげで、今はだいぶ体力や魔力を回復できたようだった。


「・・・・・・もう大丈夫か?」

「うん」

「ええ」


 ユウリはフェルカとセリナに確認を取ると、扉に手を軽く当てた。すると扉に生い茂って、絡まっていた草等が切れていく音を出しながら、扉は徐々に開いていった。


 扉が開ききると、ズンッと思い音を鳴らして止まった。ユウリたちが中へ入ると、天井や側面が木々や草が大きなドーム状になっていた。そしてユウリたちが中へ入るのと同時に、扉はゆっくりと閉まっていった。


「・・・・・・ユウリ、あれ!」


 ユウリとセリナはフェルカが指を指した方を見ると、そこには地面に大きな魔法陣が浮かび上がっていた。


「あれは、召喚魔法・・・・・・ッ!?」


 セリナの言う通りで魔法陣からはヘラジカのような魔物、フォレストホーンが現れた。


「あれが、アデルト森林のボスなの?」

「・・・・・・なんか大き過ぎない?」

「・・・・・・おいマジか。ヘラジカって俺の世界でも危険生物だぞ!?それが魔物でダンジョンの主って!?」


 フォレストホーンの身体には緑色の魔力の線が複数入っており、溢れ出る魔力のせいで見た目以上に危険と思わせるほどである。


 だがユウリたちはここで引けるはずもなく、腰から剣を抜き戦闘態勢に入った。


「こんな大きな相手、どうやって倒せばいいのかな?」

「あの見た目だと、狙うは脚ね」

「だろうな」


 ユウリはそう言って、走り出す用意をしながら構えた。


「・・・・・・取り敢えず、俺とセリナで相手の足元を狙う。セリナは援護を頼む」

「分かったわ」

「んじゃ、行くぞ、フェルカッ!」

「うん!」


 合図とともにユウリとフェルカは走り出し、セリナは魔法で援護をしようとした。


「ブオオオオオオオーーッ!!」


 しかしユウリたちが近づいた瞬間にフォレストホーンが雄叫びを上げると、急な突風が吹いてユウリたちは後方へ飛ばされていった。


(近づけない!?・・・・・・なら、これでどうだッ!)


 後方へ飛ばされたユウリは地面に着地すると、もう一度フォレストホーンに向かって走った。


「《フレア・ショット》ッ!」


 ユウリはフォレストホーンに向かって走りながら《フレア・ショット》を放った。


(ーーッ!?)


 しかしユウリが放った火球はフォレストホーンに届く事なく「何か」に消されると、その「何か」が通り過ぎるのと同時にユウリの肌を切った。ユウリは切られた箇所を確認しながらフォレストホーンを見た。


(あれは《エア・スラッシュ》か?・・・・・・いや、その一段階上の魔法か)


 ユウリが食らったのは《ウインド・カット》という中級風魔法だ。そしてフォレストホーンの左右には魔法陣があり、魔法を待機している状態だった。


 ユウリは傷口を抑えながら剣を構えると、フォレストホーンは再び《ウインド・カット》を連射で攻撃してきた。


「ぐっ!?」


 ユウリは《ウインド・カット》の速さに追いつけず、大方の攻撃を防ぎながらもいくつかの攻撃を食らってしまった。


「ーーッ!?」


 攻撃を食らった反動でユウリは体勢を崩してしまい、体勢を崩したユウリに複数の斬撃が襲い掛かる。


 そんな時だった。ユウリの後方からフォレストホーンを同じ魔法が飛んできて、斬撃を消し飛ばした。


「大丈夫、ユウリッ!」

「ユウリ、一回下がって」

「すまん!」


 ユウリが後方に下がると、フェルカは中級水魔法、《アクア・ウォール》で水の壁を作った。


「セリナ、フェルカ。無事だったか」

「なんとか脱出したわよ」


 どうやらフェルカとセリナは、最初の突風で側面の草むらに飛ばされてしまったようだ。


「・・・・・・ユウリ、少しジッとしてて。《ヒール》」

「サンキュ、セリナ」


 セリナは光魔法、《ヒール》でユウリの血を止めた。そしてユウリはセリナに礼を言うとフォレストホーンへの対策を考えた。


「でもどうやって相手に近づくかだ」

「・・・・・・あの突風は私に任せて」

「分かった、セリナを信じる。・・・・・・魔法の追撃はフェルカに任せてもいいか?」

「うん、任せて」

「・・・・・・よし、行くぞッ!」


 ユウリがそう言うと、フェルカは《アクア・ウォール》を解除してユウリに道を開けた。走り出したユウリにフォレストホーンは魔法で追撃しようとしていた。


「邪魔はさせないーーッ!《アイシクル・ブラスト》ッ!」


 フォレストホーンが再び《ウインド・カット》を放つが、フェルカの《アイシクル・ブラスト》で撃ち落とされていった。そしてユウリがだんだんと近づいてくると、フェレスとホーンは雄叫びを上げた。


「ブオオオオオオオーー!!」

「・・・・・・跳んで、ユウリッ!《エア・ストラム》ッ!」


 ユウリはセリナの指示通り突風が来る前に跳ぶと、《エア・ストラム》によりフォレストホーンの真上まで飛ばされた。そのおかげで、ユウリは突風を回避できた。


 そしてそのままユウリは剣に魔力を流し、真上から勢いよく落ちながらフォレストホーンの横っ腹を斬り裂いた。

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